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松本人志の裁判終結 弁護士が“気になる点”解説 取り下げに応じた文春側が「女性側の意見も聞いているのはかなり特殊」

ORICON NEWS / 2024年11月10日 14時43分

TBS(C)ORICON NewS inc.

 元東京高裁判事で弁護士の細野敦氏が、10日放送のTBS系『サンデー・ジャポン』(毎週日曜 前9:54)に生出演。「週刊文春」の記事をめぐる訴訟で松本人志が訴えを取り下げ、裁判を終結させるとした発表を受け、“気になる点”を解説した。

【画像】Xで訴訟終結を報告した松本人志

 松本は今年1月、女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損されたとして、発行元の文芸春秋と週刊文春編集長に5億5000万円の損害賠償などを求めて提訴。今月8日、松本側が訴えを取り下げ、裁判を終結させると発表した。

 松本側・文春側双方のコメントで「金銭授受がなかった」と言及したことについて、細野氏は「松本さん側としては女性側に慰謝料払ったり、口止め料払ったりしたことは一切ないということをアピールしたいし、女性側としても文春の取材に関してはお金目的じゃなかったんですよということをアピールしたいので、そこについては双方合意に至っているというような感じだと思いますね」と説明した。



 また「なぜ和解ではなく取り下げとなったのか」という点を問われると、「和解の場合には、裁判を起こそうと思っても次はもう起こせませんよということなんですけど、訴えの取り下げということであれば相手が同意して取り下げられても、もう1回裁判を起こそう思えば起こせる。本当だったら和解ですり合わせができたはずなんですけど、なかなか条件が折り合わなかったと思われます」と指摘。「だからそこで“訴えの取り下げと同意”という形で別々の行為はするんですけども、『裁判を終わりにしましょうね』ということで合意ができたのかなという感じがしますね」と語った。

 文春側が取り下げに応じたことについて「裁判を進める中で、女性側の証言がキーポイントになってくるんですけども、女性側の証言だけで果たして勝訴できるのかという点については、文春側も敗訴リスクというのは考えたと思う。本件の一連の記事ついて社会的に大きな問題になる中で、文春側についてもだいぶ非難が集まりましたから、文春側としても裁判で敗訴すると大きな不利益をこうむるなというのはあったと思いますね」と推察。一方で「松本さんとしても早期の解決を図る中で、訴えの取り下げというのは一つの選択肢だったということになりますね」とした。

 取り下げにあたり文春側が「女性らと協議のうえ、被告として取下げに同意することにしました」とコメントした点にも触れ、細野氏は「文春だけが当事者ですから、女性側の意見も聞いているというのはかなり特殊で、かなり気を遣っているということですよね」と語った。

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