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ボクサー恵良敏彦、50歳“再デビュー”で涙 18歳娘を思い…「パパはかっこいい」

ORICON NEWS / 2024年11月12日 16時11分

50歳“再デビュー”で涙をみせた恵良敏彦 (C)ORICON NewS inc.

 ボクサーの恵良敏彦(えら・としひこ=49)が、日本プロボクシングのリングに復帰することになり、12日、大阪市内の陽光アダチボクシングジムで会見を開いた。妻と娘を思い、涙ながらに決意を語った。

【写真】涙…!妻と娘へ感謝した恵良敏彦

 恵良は、現在日本最年長プロボクサーとされる。19歳で日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンスを取得し、3勝(1KO)1敗。しかし、20歳で重度のヘルニアから神経痛を発症し、37歳日本定年制に伴い、引退を余儀なくされた。それでも、必ずリングに戻るとリハビリに励み、41歳でタイ国のライセンスを取得。その後、同国フライ級・スーパーフライ級・バンタム級・スーパーバンタム級などのベルトを巻いた。JBCに復帰を請願し、テストを経て、日本人として近年では2人目のA級ライセンス合格となった。



 アジアのベルトを並べた恵良は「あくまでも日本人として、日本のボクサーとして、日本で抜いたさやを収めたい」と生き様を語り、世界チャンピオンを視野に入れた。安達哲夫会長、山口智之トレーナーが太鼓判を押した。

 ヘルニア発症当時は、麻痺(まひ)や歩行が難しくなるほどの症状があったという。「一番苦しかったのは、日本でボクシングをしたくでもできなかった20年間」としみじみ。結婚20年となる妻、18歳の娘の支えに感謝し「父親としてかっこいい姿を見せたい」と切り出すと、涙があふれた。

 恵良は「娘には、どんなことがあってもファイティングポーズをとることが大事と教えてきた。今では『うちのパパかっこいい』と言ってくれる。やっぱり家族があったからこそ頑張れた」と感謝を語った。誕生日が1月のため、再デビュー戦は50歳になる予定。

■恵良敏彦(えら・としひこ)
1975年1月21日、福岡県北九州市出身、陽光アダチボクシングジム所属
戦績31勝25KO2敗1引分

・獲得タイトル(公式発表)
タイ国フライ級王座
タイ国スーパーフライ級王座
タイ国バンタム級王座
タイ国スーパーバンタム級王座
インドネシアフライ級王座
インドネシアスーパーフライ級王座
WBAアジアフライ級王座
ABFアジアライトフライ級王座
ABFアジアフライ級王座
ABFアジアスーパーフライ級王座
ABFアジアバンタム級王座
ABFアジアスーパーバンタム級王座

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