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76歳“怪物”泉谷しげる、吉田拓郎デビュー曲を男気カバー&「俺バージョン」披露へ 古巣フォーライフ48年ぶり帰還

ORICON NEWS / 2024年11月13日 5時0分

吉田拓郎「イメージの詩」をカバーする泉谷しげる

 シンガー・ソングライターの泉谷しげる(76)が、吉田拓郎(78)のデビュー曲「イメージの詩」をカバーすることが13日、分かった。「いつか歌いてぇと思っていた作品」と明かし、来年2月12日に古巣のフォーライフミュージックエンタテイメントから発売のアルバム『シン・セルフカバーズ“怪物”』に収録することが決まった。

【写真】フォーライフ帰還&拓郎カバー! 精力的にレコーディングに励む泉谷しげる

 フォーライフ(当時フォーライフ・レコード)は、50周年を迎える。設立メンバーの1人だった泉谷が、同社からアルバムをリリースするのは実に48年ぶりとなる。

 フォーライフが設立されたのは1975年。「私たちに音楽の流れを変えることができるでしょうか」を合言葉に、小室等、拓郎、井上陽水、そして泉谷の4人によって設立された。当時、若者に大人気だった4人によるレコード会社設立は業界内に波紋を巻き起し、「100億円の旗揚げ」と注目された。



 しかし、設立から2年後の77年に泉谷が退社。拓郎(1999年退社)と陽水(2013年退社)も抜け、小室は「設立した者としての責任。最後まで見守り続けたい」とし、今では幅広い活動をしている。泉谷は「自由を求めて設立メンバーに入った」「1年目は楽しかったが、2年目からは段々、居心地の悪さを感じちゃったんだよね」と振り返る。

 その泉谷が、48年ぶりに古巣のフォーライフに戻ってくる。キッカケは、去年のある日、都内のライブ会場で現社長の後藤由多加氏(当時副社長)と偶然出会ったこと。その後、何度か会って話す中で「後藤さんの男気に共鳴してしまった。で、気づいたら一緒にやりたいって思うようになっていた」という。そして企画されたのが今回のセルフカバーアルバム。泉谷は「フォーライフが設立50周年と聞いた時に、気持ちのどこかで盛り上げてやりたいって思ったんだよな」と語る。

 現時点で決まっている収録曲は、今回のアルバムのために書き下ろした「怪物」と「たった1人の熱き思い」を含む全9曲だが、「全国をライブで回っていると、当時の曲を現在のボーカルで聴きたいっていうファンが多くて。そこで全国のライブハウスを回っていく中で厳選した6曲を76歳の俺が歌い直すことにした。しかも今回はミュージック・ビデオの制作も考えている」と予告。

 さらに、泉谷は「フォーライフから出すんだったら」と、あえて拓郎のデビュー曲「イメージの詩」を自ら選曲、カバーすることになった。

 泉谷の提言に対し、後藤氏も「自分も拓郎との出会いも『イメージの詩』だったから、今回のアルバムで収録したいと言った時は感慨深かった」と語る。対して、泉谷は「神戸で阪神淡路大震災のチャリティライブ(95年8月12日)をやったことがあったんだけど。その時に浜田省吾が、この曲を歌ったのさ。それが実にカッコよかったんだよ。で、『この曲を俺も歌いたい』って思うようになって、ずっと機会を狙っていたんだ。拓郎にも『俺にカバーさせろ』って言って、歌うことにしたわけさ」と胸中を吐露。もっとも、歌詞については「俺(泉谷)バージョン」で歌っていると意欲をみせている。

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