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知名度でランウェイ出演が決まる現状も…「モデルの”魅せ方”に注目してほしい」TGC 北九州 2024への出演を勝ち取った女性が考える意識の差

ORICON NEWS / 2024年11月23日 8時40分

TGC 北九州 2024に出演した、ライバーのみぽりんさん

 全国各地で開催されているファッションイベントには、モデルに限らずさまざまな立場の人気者が登場している。しかし一方で、洗練されていないウォーキングやポージングがSNSで非難の的になってしまうケースも…。そんな中、「モデルとしての魅せ方や立ち居振る舞いにもっと着目すべき」と話すのは、「TGC北九州 2024」クレイツステージにヘアショーモデルとして出演したみぽりんさん。モデルレッスンに通い、基本姿勢やウォーキング、ポージングを徹底的に磨き上げ、地道にオーディションでイベントへの出演権を勝ち取った。“素人モデル”からランウェイを歩くまで、いかにして進めていったのか。ポジションを獲得するまでの想いを聞いた。



【写真】地道なオーディションで出演を獲得、華麗にポージングを決めるみぽりんさん

■「ランウェイを歩けたのは配信活動があったから」リスナーに応援してもらうために心がけていること

――みぽりんさんは、現在はどのような活動をされているのでしょうか?

【みぽりん】4年前から17LIVEでライブ配信活動をしていて、今年の4月からはTikTok LIVEで配信活動をしています。昨年開催された関西コレクションへの出演をかけた17LIVEのイベントで1位を2回獲得して、ウェディングドレスメーカーのステージで2回トップバッターを歩かせていただきました。

――配信者として活動するにあたり、どういったところにやりがいや難しさを感じましたか?

【みぽりん】大学時代は普通に就職しようと思っていたのですが、たまたま声をかけてもらってライバーをやってみたら、配信のお仕事が自分の性格や色に合っていたので頑張ってみようと思うようになりました。雑誌に載ったり、ランウェイを歩いたり、表に出るお仕事の幅が広がったのは、配信をしていなかったらできなかったことなので、やってよかったと感じています。

――知名度を上げる強力な手段として、配信活動があると。ひとりで話し続けることは、最初は難しくなかったですか?

【みぽりん】「何を話すの?」とよく言われるのですが、何を話しているのか、自分でもあまりわかっていないです(笑)。1回6時間から長いときは14時間くらい話しているので、リスナーさんには「家族より一緒にいる気がする」と言われます。ライブ配信で泣いたり怒ったりすることなんてないと思っていたのですが、想像以上に喜怒哀楽が出るものだなと感じます。自分の対応によってリスナーさんが離れてしまったり、リスナーさんを増やすために試行錯誤をしたり、大変なこともありますが、いかに皆さんに応援してもらえるか考えることは自分のなかでやりがいになっています。

――配信を行う際の目標はあるのですか?

【みぽりん】TikTokでは、イベント出演権へのボーダーラインがより高くなっています。TikTok LIVE内の日間ランキングで100位以内に載ることが目標です。でも、ランキングに載ること自体が本当に大変で、金額でいうと1日に50万円分ぐらいのギフトをいただいて、やっと日間ランキングに入るという感じです。

――すごい世界ですね。

【みぽりん】配信したときは大体ランキングに載ることができていますが、週に3~4回で1回の配信が14時間くらいになることもあるので毎日はできません。みんなに応援してもらうというのが自分の中の鉄則としてあるので、ギフトを多く投げてくれる人がついても基本的にはロング配信を心がけています。

■「求める自己満足度の度合いも高い」 モデルとしての”責任感”を持って舞台に立つ

――モデルの仕事もすることになったきっかけは?

【みぽりん】大学生の頃に学生主体のファッションショーの裏方をやっていたのですが、自分もモデルとして出たいと思って、別の年にモデルとして出て、卒業後もファッションショーなどに出演していたんです。

――学生時代からだったのですね。

【みぽりん】はい。でも、もっとうまくなりたいと思って、モデルレッスンに通いながらオーディションを受けていました。納得がいくウォーキングができるようになるために4~5年練習をしていて、私の中でのゴールが関西コレクションもしくはTGCに出演することでした。

――当初は他のモデルさんたちとの差や壁なども感じましたか?

【みぽりん】4年前の自分のウォーキング動画を見ると下手すぎて笑っちゃいます。でも、そこから4年間かけて成長したとは感じます。関西コレクショングループのスクールに入って半年でオーディションに受かって関西コレクションに出たのですが、それは結構早いほうらしいので。ただ、そのときはまだ思ったように歩けていなかったので、今回のTGC 北九州 2024は自分の理想のウォーキングに近づいていたと思います。

――みぽりんさんが理想とするウォーキングとは?

【みぽりん】軸と表情、あとはカメラに抜かれたときの頭の揺れ方と手の入れ方のバランス、そしてその人がまとっているキラキラ感ですかね。リズムに乗って前に向かって歩けていると髪もなびくんです。その揺れ方でまとう空気が違ってくるのを感じます。オーラというんですかね。

――表現方法として髪も操る?

【みぽりん】あまりにも髪が揺れすぎるとブレて歩いているように見えますが、スピード感を持って歩くと自然になびくんです。ウォーキングをやっている人とやっていない人では雲泥の差です。

――SNSで歩き方を批判されてしまうケースも昨今話題になりましたが…。

【みぽりん】モデルとしての立ち居振る舞いができているかどうかは、自分がステージに立つときの自信にもつながります。SNSで言われてしまう人は、圧倒的に練習量が足りておらず、そのまま出て歩いている状態。私は有名人ではないから数少ないチャンスなので、出させてもらったときには「良かった」と絶対に言ってもらいたい。選んでくれたブランドさんに対しての責任感も私は強くて、求める自己満足度の度合いも高いです。

――4年前とは自分のウォーキングのどういった部分が大きく変わったと感じますか?
【みぽりん】4年前は自分の歩きたいように歩いていて、手の振り方や腰の揺れ方も自我が出ていました。ここ1~2年は、モデルとしてどの服が割り当てられても、どのオーディションに出ても受かるような歩き、この子は歩いてきたとプロの方が見てもわかるような歩きができるようになったと思います。

■自分がいつどのタイミングでも出られるように「幅を広げていく歩き方を練習」

――クレイツステージオーディションを受けようと思った理由は?

【みぽりん】TikTokの配信が忙しすぎて、中途半端にやりたくはないけど、でも出たいという葛藤があって…。そんなときに体調を崩してしまってやめようと思ったのですが、配信審査を行ったミクチャの運営さんから頻度が落ちていることに対して連絡が来たんです。それで期待されているのかもと変に勘違いをして、最後までやりきろうと決心しました。

――実際にクレイツステージ出演オーディショングランプリ を獲得し、TGC北九州 2024の舞台に立ってみて、どのように感じましたか?

【みぽりん】リハーサルの映像はすごくヒントになる大事なポイントだとあらためて感じました。関西コレクションのときもリハーサルを撮ってもらって、映り方や表情、カメラの抜かれ方などを全て1回見て最終調整をしました。今回もそれをして、当日どう映っているのかドキドキしたのですけが、きれいハマっていて自分の理想の表情もできていて、カメラに抜かれたときのオーラも出ていたかなと思います。

――ヘアショーのスタイリングは、福岡の美容室「FLEAR」のトップスタイリスト、船津天さんが担当されたそうですが、いかがでしたか? 

【みぽりん】リハーサルの前日に、サロンで担当のヘアスタイリストさんとメイクさんとの打ち合わせをして、カット・カラーやトリートメントの施術、メイクの練習もしました。前もってカラーやヘアアレンジが私にマッチするように調整をしてから本番に臨んでもらった感じです。自分では普段できない“くびれ巻き”という韓国風ヘアを似合う感じで作っていただいて、自分でもちょっと練習してみたいなって感じました。

――今回クレイツのヘアショーで使用した「9012 イオンカールアイロン 38mm」ですが、みぽりんさんはどう感じましたか?

【みぽりん】ツヤとまとまりのある大きなカールを作っていただき、ステージ上でも髪のツヤ感が綺麗に見えました。クレイツのヘアアイロンは以前から愛用していて、最近は船津さんに教えていただいた「レピ スクエアバー」を使っています。四角形(ラウンドスクエア)なので“くびれ巻き”がしやすいという話も聞きました。私の髪が長くなってきていたので余計に巻きやすくて、巻いた感じもすごくサラッとしてツルンとしていて、クレイツのアイロンのすごさを実感しました。

――今後の展望などがあれば教えてください。

【みぽりん】イベント出演前にも、ウォーキングを調整していて、その調整がうまく間に合って今回の歩きにつながったのですが、この歩きを固めていくことと、どんな靴や服にでも合わせられるように調整をしていくこと。幅を広げていく歩き方を練習することですね。

――将来的にはどういう活躍像を描いていますか?

【みぽりん】たくさんの時間をかけて練習してきましたが、モデルのお仕事は、まだ自己満の領域に近いです。もちろん声がかかったらうれしいですけど。自分がいつどのタイミングでも出られるように、さらに練習しておきます。配信業の成績を今よりも上げられるようすることとのバランスを保ちながらやっていければと考えています。

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