アリス矢沢透、谷村新司さん死去1年で気持ちに区切り 堀内孝雄と「2人だけでもアリスだ」

アリス・矢沢透

　アリスのドラム・矢沢透（75）が、昨年10月8日に74歳で亡くなったメンバー・谷村新司さんをしのび、現在の心境を語った。

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　今年9月18日に東京・日本武道館、そして10月13日には谷村さんの出身地である大阪城ホールで「谷村新司追悼特別企画」として堀内孝雄（75）とともに『アリスコンサート 2024 ALICE FOREVER～アリガトウ～』を開催。生前の谷村さんの映像をバックに「チャンピオン」など全21曲を演奏した。生前の谷村さんの映像が大画面に映し出され、ファンは喜びだった。

　矢沢は「亡くなってからと言うものの、気持ちの中で、なかなか整理がつかなかった」と言うが「追悼コンサートが終わって1ヶ月が経とうとしているが、何か気持ちの中で、ようやく区切りがついてきたというか…。亡くなったことが現実のものとして受け止められるようになった」と明かす。

　さらに「最近になってからだけど、谷村とのことを、よき思い出として話せるようになったことが大きいことかな。以前は、思い出すこと、話すこと一つひとつに悲しみとか、感情が混ざってしまっていたのだけれど、追悼コンサートが終わったら、それが感情を混ぜずに話せるようになったってことが一番かもしれませんね。いいことも悪いこともですけど」。

　矢沢は「映像と生の演奏を合わせてのコンサートなんて初めてだったのですが、会場に来てくれた人は、やっぱり谷村の映像とともに青春とかがよみがえってきたのだと思いますね。みんな感動して『こっちの方がいいんじゃない』なって冗談を言う人もいましたよ（笑）」と言いながらも、やはり悔しさもにじませる。「（22年11月に行われた活動50年記念のコンサートで）これから10年間、アルスのコンサートを続けようって約束し合った矢先だったからね。それが実現しないまま終わってしまったのは今でも悔しいよね。ただ、追悼コンサートで会場を見て実感したのは『谷村のファン』『アリスのファン』、それに『曲が好きなファン』もいるんですよ。ただ、みんな寂しいのだと思います、ただ、今の僕自身としては（堀内と）2人だけでもアリスだってことです」と決意。

　現在、渋谷クロスFM『アリス矢沢透のなんでも応援団！』（毎月第1・第3木曜　後7：00）でパーソナリティーを務め、YouTubeとの融合にも取り組む。「コロナ禍の21年4月に『矢沢透の飲食応援団！』としてスタートしたんだけど、実は、（アリスの10年間コンサートに合わせて）昨年4月から現在の番組名に変わったんです。それから3年7ヶ月、数えたら今月で放送100回目を迎えたんです」と感慨深げ。

　六本木で飲食店も経営しており「当時はコロナで飲食が全滅状態でね。とにかく元気を出そうってスタートしたんですよ。それも、ようやく元気になってきたからね、今は…、とにかく何でも応援しようという番組になっています。ゲストも（プロ野球の近鉄、巨人で活躍した参議院議員の）石井浩郎さんや（西武で抑えのエースとして活躍し中日監督も務めた野球評論家の）森繁和さん、それに橋本マナミさんなどが来てくれましたね」と笑顔で振り返った。