【ONE】野杁正明「KOは最低条件」＆KANA「最短で王座を目指す」20年来の盟友が勝利目指して合同練習

合同練習を行なった（左から）KANA、野杁正明 （C）ORICON NewS inc.

　現地時間12月20日にタイ・ルンピニースタジアムで行われる格闘技『ONE Friday Fights 92』に出場する野杁正明とKANAが26日、都内のジムで公開練習を行った。

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　元K-1スーパー・ライト級＆ウェルター級の2階級制覇王者の野杁は、強豪がひしめき“魔の階級”とも噂されるONEフェザー級（-70.2kg）キックボクシング戦線に今年6月から乗り込んだが、初戦はランキング3位のシッティチャイ・シッソンピーノンに判定負けした。

　改めて前戦について聞かれた野杁は「全てにおいてあの試合はいい経験になった。もっとしなきゃいけないことも分かったし、そこをトレーナーと相談しながら、ONEに合わせた練習をしてきたので、早く次の試合で見せたい」と反省を糧に成長した姿を見せたいと意気込み。

　そして、「自分はまだまだこんなもんじゃないし、次にやったら絶対に負けない。KOを狙うスタイルは変えずに、KOは最低条件。もしフルラウンド戦うとしてもポイントを取って勝ち切る」と宣言した。

　なお、再起戦となる今回はユセフ・シャルキとの対戦が決定していたが、この日に対戦相手が中国のリウ・メンヤンに変更が発表された。対策も変わってくるが「そんなに対策は立てず、それ以上に自分のレベルアップに重きを置いてきた。今までも対戦相手の変更はあったので、そんなに気にならない」と、あくまで自分の強さを追求することを誓った。

　一方、元K-1 WORLD GP フライ級王者のKANAは今年8月にK-1との契約を終了し、今回からONEに参戦。初戦でいきなり元GLORY女王で103勝7敗という驚異的な戦績を誇るアニッサ・メクセンと対戦する。

　5年ほど前にメクセンと練習したことがあるKANAは「スパーでボコボコにされて、同じ階級にこんな選手がいるんだって憧れたし、アニッサみたいに強くなりたいと思った」と尊敬を持っており、「自分が強くなるにつれて倒したいという目標になった。まだダウンをしたことがないので、自分が初めてアニッサからダウンを奪えたら一気に上に行ける。KOを狙ってONEのキックを盛り上げて、最短でONEのタイトルマッチに近づきたい」と目標を掲げた。

　愛知出身の野杁と三重出身のKANAは地元が近く、1歳差のため小学生の頃から空手大会で顔を合わせてきた。成長するにつれてともにK-1で戦い、そしてONEという舞台でも同じ大会に出場する。ともに感慨深い表情を見せながらも、野杁が「同じ大会に出るときは僕の試合のほうが先が多くて、今回もKO勝ちしてKANAちゃんにプレッシャーをかけたい」とニヤリとすると、KANAも「野杁くんはいつもいい勝ち方をして、ありえないプレッシャーをかけられてた」と苦笑する。

　そして「野杁くんといえば、みんなが引くくらいの一撃KOで、ONEでも通用するはず。試合順はまだ分からないけど、2人でKO勝ちできたらめちゃくちゃ最高なので、それを目指したい」と聖地ルンピニースタジアムでそろってKO勝利を目指す。