藤あや子、今年5月の子宮体がん罹患を振り返る「まさか自分ががんに」 早期発見で復帰し気になったら検査を呼びかけ
ORICON NEWS / 2024年12月13日 15時34分
歌手の藤あや子(63)が13日、都内で行われたアストラゼネカ『子宮体がんの早期治療へ向けて 見過ごされがちな不正出血、スルーしないために知るべきこと』のセミナーに登壇した。
【全身カット】自身も罹患し…検査を呼びかけた藤あや子
藤は、今年5月に「先日 子宮と卵巣の手術を受けました 病気は初期の子宮体癌です」と伝え、摘出手術を受けたことを報告。同月のコンサートでステージ復帰していた。
がんを告知されたときのことを振り返った藤は「テレビとかでも最近は、日本人の2人が1人ががんだというお話をよく耳にはしていた。まさか自分ががんになるとは思ってもいなくて。最初、異型細胞増殖症と言われまして、それがゆくゆくは子宮体がんになる可能性があるというお話を伺った。『私はがんではないでしょう』と重く受け止めることができなかったです、正直。ですけれども、細胞を調べていただいた結果、一部がん化していますって言われた瞬間、悪いものは取ってしまおうと気持ちを切り替えることができました」と明かす。「もし、例えば異型細胞増殖症で子宮を取らなきゃいけないってなった時に『がんでもないのに取らなきゃいけないの?』と、どこか自分の中で納得できない部分があったと思うんです。けれども私の場合は、がんと診断されて、すぐに思ったのは『悪いものを取ろう』と気持ちを切り替えようと」と振り返った。
摘出手術も即決だった。「切り替えは早かった。何分もしないうちに先生に『じゃあ、すぐお願いします』みたいな感じで切り替えられることができました」と口にした。
人間ドックなどで検査も定期的に受けていたが、子宮体がんという病について「全く知らなかった」とする。今回のがんが発覚した経緯も。「人間ドックを受けた時は不正出血もしてなかったので、特には診断はされなかったんです。その後、数ヶ月経ってから出血があった。確か何年か前に不正出血が1度あって見ていただいた時には、何もなかったんです。ですから、今回もそんな感じで、きっとおそらく何もないまま、また止まるんだろうなっていうぐらい軽く考えてたんです。ちょうど仕事で3週間ぐらい大阪に行くことになりまして。でも、なかなか出血も止まらないですし、夫に相談しましたら『それは絶対早く(病院へ)行った方がいい』ということで、私よりも夫の方が心配して予約を入れてくれました。で、その3週間の仕事を終えて、すぐ東京へ戻ってきた。翌日から休みたいのも山々に、即病院に行きまして、検査してもらいまして、これはちょっと怪しい、と」と経緯を説明した。夫の助言がなければ検査を受けなかった可能性もあったそうで「今、想像すると怖いですよね」としていた。
仕事の影響も。「おかげさまで手術を受けてからはすごく順調だった。本当に初期の症状だったので、どこにも転移しているわけでもなく、本当に中で、しかも一部だけがん化してるという感じで。写真も見せてもらったんですけども『ここががんの組織です』と見せてもらったんですが、本当にわずかでありました」と予後は良好だったそう。「退院も早かったですし、術後、次の日から8階のお部屋だったんですけども、1階まで降りたり登ったりという、ちょっとしたトレーニングをしたりとか。なるべく仕事関係の方にご迷惑をお掛けしないように、なるべくキャンセルしないようにという思いで」と振り返っていた。
心境の変化もあまりなかったそう。「もともとの性格があまりマイナスに考える方ではない。悪いものを取った瞬間から『なくなった、うれしい!』という感じで。ちょっと腰痛があったものも、術後は改善されてきたので、あれは病気のせいだったんだとわかりましたし」とにっこり。「どうしても日本人の女性の方、特に私くらいの年齢の人は我慢強い方が多いので、我慢しちゃう方がすごく多いと思うんです。やっぱり我慢しちゃいけないな、と。自分の体と、もっと向き合ってほしい。早く手術や治療することによって、治りも早いですし、普通の生活に戻ることも1日も早くできますから。これは本当に皆さんにこれ我慢しないで」と呼びかけ。「婦人科に行くの自体が、女性にとって勇気がいることだと思う。でも、やっぱり命がかかってますから。ほっといても治るでしょ、と私みたいな考え方の方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、1日も早く検査して治療していただくことが私のように元気で仕事ができたり、普段の生活に戻れることになる。それは強く訴えかけたいと思います」と発信していた。
日本では、子宮体がんは女性で6番目に多いがんで、2022年には1万8300人以上が診断され、約3600人が死亡すると予想されている。早期に治療を開始すれば比較的予後の良いがんで、早期診断された患者の5年生存率は約80~90%である一方、進行期の患者においては生存率が20%未満に低下することから、症状に気づき、早期に医療機関を受診することが重要。しかし、子宮体がんの認知は十分とは言えず、疾患の特徴や発症リスク、初期症状などついて理解を深めていくことを目的にセミナーを開催。藤もトークセッションに参加した。
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