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『光る君へ』藤原頼宗役・上村海成、母・明子の言葉を振り返る

ORICON NEWS / 2024年12月16日 15時0分

大河ドラマ『光る君へ』の場面カット(C)NHK

 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原頼宗を演じた上村海成の声を紹介する。

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――藤原頼宗を演じきって

序盤演じている間は、母の明子がちょっと強烈すぎるので、出世に対する思いの強さとかが、ガンガン息子に押し付けてくるタイプの母に育てられたっていうのもあるし、倫子腹の兄弟たちとは、ちょっとどうしても同じ格で争えるわけではないとわかっているから、どうしても出世争いというものに前のめりになれないキャラクターだなとか、そのぶん自分を通すというよりも調和とかを大事にする人物だろうなと思って演じていたんですけど、



終盤最終回とか特にそうなんですけど、ただ調和するだけじゃなくて、やっぱり頼通とか母親との関係性の中で、うまく立ち回るってことを覚えたというか、うまく立ち回るっていうことで彼はのし上がっていく人なんだなって思ったので、ただ自分を抑えて周りになじむのではなくて、我を通さないまでもできることをやっていくみたいな人になろうっていう。流されるとか、仲良ければみんなOKみたいなことではないというふうに落ち着いた感じです、最後は。

――宴のシーンについて
和気あいあいと楽しいシーンって感じで進むかなと思ったんですけど、いざお芝居してみたら「あなたは立派な長男です」とかいうセリフが今まで明子から「倫子の子どもを超えろ、倫子の子どもを超えろ」って言われて、やっぱりそれをクリアできないのをわかっていながら「頑張らなきゃいけない」とか「クリアできていないな」とか。そういうちょっと「ダメかも自分は」みたいなのがあったから、「あなたは立派な長男」って言われたときにわりとグッときましたね。「あなたを産んだことだけはよかった」とか、皆さんのセリフ一つひとつに心が引っかかっていくなっていうのが、全然自分で準備して想像していたものとは違いましたね。かなり慌ただしかったです、心境が。このシーンは。

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