大谷翔平“今年一番幸せ”に感じたことを明かす 選んだのはあの名場面「どの打席よりも緊張しました」

大谷翔平とデコピン　写真：APアフロ

　NHKスペシャル『メジャーリーガー大谷翔平 2024 試練と決断 そして頂点へ』が29日午後9時から放送され、ドジャースの大谷翔平が“今年一番幸せに感じたこと”を明かした。

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　ドジャースへの移籍、30歳の節目を前に結婚、新たな一歩を踏み出した2024年は、元通訳の違法賭博問題が発覚する中での波乱の幕開けとなった。それでも結果を積み重ねた大谷は、前人未到、史上初の「50-50」を達成。初めての出場となったポストシーズンでも勝負強さを発揮し、悲願のワールドシリーズ制覇まで駆け上がった。さらに、自身が持つ最多記録を更新する3度目の満票でのMVP受賞など、今年も異次元の活躍で歴史的な偉業を次々と打ち立てた。

　肘手術のリハビリのため打者に専念した今シーズン。来季は“投打二刀流”復活を見据える。大谷はインタビューに「年も中堅からベテランになっていく中で、もう1回手術をする機会が訪れた時に、また1年半リハビリをしてやっていくというのはあまり現実的はないと思うので、そう考えると最後のチャンスなのかなという感じはしてますね」と本音をのぞかせた。

　目標としていたワールドチャンピオンに輝いた大谷。次に見据えるものを問われると「うまくなりたいっていう、シンプルにそこだけかなとは思いますね」と、いかにも大谷らしい回答が飛び出した。「ワールドチャンピオンはチームのシーズンの目標ではあると思いますけど、野球人生の大きなくくりで言えば通過していく中での一つのタイトル。自分がやりたい一番の目標というのは、野球がうまくなって、自分が現役のうちにどれだけ自分の中で納得できるものを残していけるかっていうとこだと思う」とさらなる高みを目指す。

　現状について「もちろん良いペースできてるなとは思ってますけど、それが100点満点のペースではないですし、これから先そのペースに追いついていくかどうかはわからないことではあるので、どうなっていくのかも含めて楽しみにしたいなとは思いますね」と心境を語った

　最後に「今年1年を通して一番幸せを感じたこと」を問われると「なんですかね」と首を傾げつつ「デコ（ピン）の始球式が成功した時じゃないですかね」と満面の笑み。「冗談抜きに一番緊張してたので。どの打席よりも緊張しました」と笑い飛ばしていた。

　ドジャース移籍1年目となった大谷は昨年9月に右肘を手術したため、今シーズンは打者に専念。159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁を記録した。前人未到の「50本塁打＆50盗塁」を達成したほか、本塁打と打点で2冠に輝いた。ポストシーズンでも活躍し、チームのワールドシリーズ制覇に貢献した。