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松山ケンイチ、“ルシファー役”藤原竜也は“そのまま”?福田組は「台本が当てにならない」と染谷将太 『聖☆おにいさん THE MOVIE』インタビュー

ORICON NEWS / 2025年1月2日 12時0分

(左から)松山ケンイチ、染谷将太 (C)ORICON NewS inc.

 映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』(福田雄一監督)でダブル主演を務めている松山ケンイチと染谷将太。本作は、中村光氏のギャグ漫画『聖☆おにいさん』(講談社「モーニング・ツー」連載中)が原作となっている。イエス役の松山、ブッダ役の染谷に福田組のアドリブ満載の作品の見どころを聞いた。

【動画】松山ケンイチ&染谷将太、藤原竜也との共演シーン裏話明かす「デスノートのプロデューサーだから成立した」

■松山&染谷、福田組は「他の現場では経験できないことがたくさん」

――福田組の撮影現場はいかがでしたか?

松山:他の現場では経験できないことをたくさんさせてもらえる現場でした。

染谷:そうですね。台本が当てにならないということを痛感しました。台本さえ理解しておけばなんとか対応できる、台本は自分を守ってくれる存在…と考えて役者をやってきましたが、覆されました(笑)。



松山:宇宙旅行みたいな感じだったよね。特に二朗さんとのアドリブ10分のワンカットは、そんなことありえないと思う。

染谷:自分が今どこにいるのかわからなくなったというか。「今何役だったっけ?」みたいな。フッと隣を見るとイエスの格好した松山さんがいて、「そうだ!『聖☆おにいさん』だ!」と我に返る瞬間がありました(笑)

松山:とんでもない経験だよね。

――アドリブも多かったと思いますが、思いっきりやれるのは楽しいものですか?それともプレッシャーの方が大きいですか?

松山:ただ見て笑っていられれば楽しいんですけど、そうではないので(笑)。イエスとブッダとしてどう成立させるかは常に考えさせられました。

染谷:そう。仕事ですから(笑)。我々も必死でしたよね。

松山:僕も結構脱線タイプだから、染谷君は相当苦労したんじゃないですかね。一歩間違うと余計なことも喋っちゃうから(笑)。

染谷:次のシーンに行くためのきっかけセリフをブッダが言うことが多かったので、監督から「ある程度のところでこのセリフは言ってね」という指示がありました。なので、“頃合いを見る”という役割も意識していました。

松山:ありがたかったです。

■染谷、神木隆之介の緊張ぶり明かす 松山「日曜劇場の…」

――俳優や声優に至るまで圧倒されるほど豪華なキャストが出演されていますが、現場はどんな雰囲気でしたか?

松山:すごかった。僕らも楽しんでいたけど、スタッフのみなさんは本当に大喜びでしたよね。

染谷:大喜びでしたね(笑)。みなさんが“隠し球”というか、始まるまでなにをしだすかはわからないというか。芝居が始まるとみなさん想像以上のことをやってたので、我々も驚きでした。それこそスタッフの方々は本番中に笑いをこらえているんですよ。それに耐えるのもの必死でしたね。

松山:みなさん強烈なキャラクターを演じていて、台本に書いてある部分をきちんとやりながらも、それ以上のものを炸裂させている。他の現場ではなかなか見られない演技はたくさんありましたね。前作を観てくれていた方々は、なんとなく作品の雰囲気はわかると思いますけど、新キャラがたくさん出ているので、衝撃を受けると思います。

――そんな福田組に初参戦の藤原竜也さんや神木隆之介さんなどは、他の現場と比べて雰囲気などは違いましたか?

松山:竜也さんとは別撮りだったので実際会ってはいませんが、出来上がったものをみて、「竜也さんだな」と。「そのままだな」と思いました。

染谷:本当ですか?(笑)本当にそのコメントでいいんですか?

松山:そういう引き出しを持っているからね。神木君は?

染谷:神木君は福田組初参加で緊張していて。「どうしよう。大丈夫かな」と言っていたけど、蓋を開けたらすごかった。

松山:そうね。日曜劇場に出ている神木君とは思えない。

――和気あいあいな雰囲気が伝わってきますが、撮影の合間は?

松山:休憩中は普通に喋っていました。初めての人もあまりいなかったので、ゆるい感じで。そっちの方が『聖☆おにいさん』っぽかったですよ。カメラの前は戦場っぽかったからね。

染谷:自分の役割を果たさなければという使命のもと、みなさんカメラの前に立たれていました…って何だか他人事みたいに言っていますけど(笑)。カメラ前以外はリラックスして平和に過ごしていました。

■お互いの好きなところ、直してほしいところの話題は意外な方向に

――2人でのシーンが多く一緒にいる時間も長かったと思いますが、お互いの好きなところは?

染谷:松山さんは年上ですし先輩ですけど、いい意味で気を使わないで一緒にいさせてくださるので安心します。隣にいたら大丈夫みたいな気持ちにさせてもらっていました。

松山:染谷君は(映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』で)空海もやっているから、ちょっと仏教やブッダに対し並々ならぬ想いがあって。

染谷:そういう角度できますか(笑)

松山:現場で一回も、「このセリフ、ブッダ的にはちょっとなしだと思う」とは言ってないでしょう。

染谷:言ってないです(笑)

松山:だから楽だった。もし「ブッダは違うと思う。インドからこう来て、ああいう生き方をしていて、一回に天界に戻って下界で日本で……やらないと思う」とか言い出したら現場止まるでしょう(笑)

染谷:だいぶ僕が空海を演じたときに引っ張られていますね(笑)。

松山:『聖☆おにいさん』はゆるい世界観だからさ。イエス、ブッダを突き詰めすぎなくてよかったよね。

染谷:ある種、突き詰めてはいますけど(笑)

松山:僕も柔軟に対応していきたいなと思いながら、「本当に大丈夫なのかな?怒られるんじゃないかな?」と内心ビクビクしていて。だけど、言われるがまま、されるがままに泳いでいったので、その相棒が染谷君で良かったなと。

染谷:福田組という、基盤があった上でみんなはっちゃけるという。福田監督ありきみたいなところもありましたね。

■2人が見てみたい“走馬灯”は…

――本作にちなみ、もしも選べるならどんな走馬灯を見たいですか?

松山:劇中で制作した走馬灯を見たいですね。竜也さんにもの申されたい。

染谷:確かに竜也さん演じるルシファーは走馬灯で見たいですね。

松山:現世を名残惜しい感じで去りたくないよね。

染谷:爆発的に終わりたいですね(笑)。

――本作ではいろんなアドリブがあったかと思いますが、特に注目してほしいのは?

松山:ミカエル役の岩田剛典くん(三代目 J SOUL BROTHERS)の発声練習かな。

染谷:あれは発声練習なんですか?

松山:台本には間違いなく“発声練習”と書いてあって、お手本を見せてと言ってもらうと、どの角度から読んだらそういう解釈が生まれてくるのだろうという演技を岩田君はしていたよね(笑)。

染谷:すごかった。踊りだしていましたからね。

松山:みなさんの反応がめちゃくちゃ楽しみなシーンです。

本作は、神の子イエス(松山)と仏の悟りを開いたブッダ(染谷)が東京・立川の風呂なし6畳一間アパートでふたり暮らしをしながら下界でバカンスを満喫している日常を描く。映画では下界〈地球・日本〉でバカンスを過ごすべく、ゆるく平和な日常に勤しんでいるイエスとブッダの前に、世界の命運を揺るがす、神、仏、天使、悪魔が大集結する。


撮影:山崎美津留
取材・文:遠藤政樹

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