革靴、ビジネスシューズを修理に出す最適なタイミングとは? 修理方法や長持ちさせるコツを解説
ORICON NEWS / 2024年12月31日 18時0分
気づいたら消耗してしまっている、ビジネスシューズ。お気に入りの靴や大切にしている靴は、いつまでも履きたいものだが、「なかなか定期的にケアできない」「履けないものは、大掃除でまとめて処分する」という人も多いのでは? 靴は普段からきちんとお手入れすれば長持ちさせることができるし、パーツなどが傷んできても修理をすれば寿命を延ばすことができる。そこで今回は、靴を修理に出すタイミングや修理内容に加え、靴を長持ちさせるコツについて、解説していく。
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■ソールやつま先を細かくチェック!靴の修理が必要なタイミング
革靴やスニーカー、パンプスなど、大抵の靴は基本的に修理をすることが可能。ただ、適切なタイミングで修理に出すことが重要なので、「こんな症状が現れたら修理に出すべき」というポイントを3つあげて、解説していく。
【ソールがすり減ってきて歩きづらい】
ソール(靴底)の中でも歩く度に地面と接する前底やかかとの部分は、最もダメージを受けやすい場所の1つ。前底やかかと部分がすり減ったままで履き続けると、滑りやすくて次第に歩きづらくもなるはず。靴の土台自体を傷めてしまう場合もあるので、すり減ってきたと感じたら早めに修理に出してほしい。
つま先が削れてきた
つま先部分も歩いているときに地面との摩擦によって細かい傷がつきやすい。つまずいたりぶつけたりといったアクシデントも、つま先に傷がつく原因となる。つま先は削れや傷が外から 見えやすいパーツなので、見栄えが悪くなってきたら修理に出すのがオススメ。
【インソールの汚れやニオイが気になる】
足の裏は汗腺が多く、1日にコップ1杯分の汗をかくと言われている。そのため、インソール(靴の中敷)には多くの汗が染み込み、気づかぬうちに雑菌も繁殖しやすい。また、インソールの汚れはカビやニオイの原因となるので、汚れが気になる場合はインソールの交換修理をするといいかも。インソールが破れたり劣化したりした際も交換で対応できる
「靴は服と違い、洗濯で気軽には洗えません。しかし、定期的にブラシをかけたりシュークロスで磨いたりすることで“きれいな状態”を保ちやすくなります。 例えば革靴の場合、ブラシで汚れを落としてからクリームをつけて磨けば革のツヤを取り戻せます。お手入れ方法は革の種類によっても変わってくるため、自分が持っている靴の形状や素材を確認して、“週末のこの時間”とお手入れするタイミングまで決めて、定期的に汚れや痛みをチェックし、修理に出すタイミングを見極めましょう」
■ソール交換からつま先補修まで行える!基本的な靴の修理内容
靴の修理といっても、どのような修理ができるのか、詳しくはわからない人も多いはず。主にどういった修理が行えるのか、できるパーツや修理の内容について解説していく。
【ソールの補修・交換】
ソール部分の修理では、新しいソールへの交換や削れた部分の補修などが行える。古くなったソールを剥がし、ラバーやレザーなどの好みの素材に合わせて交換ができる。靴底とソールが一体になっている靴は、専用の補修材を使用して削れたソールを元の形に戻す。また、ソールがすり減って土台部分が劣化している場合は、オールソール交換で靴底すべてを張り替えてもらうことも可能だ。
【つま先の補修・補強】
つま先の傷やへこみ、削れなども補修ができる。レザーソールの場合は、削れにくいようにつま先にスチール補強を行うことも可能。つま先が剥がれてきた際には、糊付けで修理するか、オールソール交換で対応してもらえる。
【インソールの交換】
インソールが汚れたり破れたりしたときには張り替え修理が行える。土踏まずやかかとにクッションを入れたり、好きなカラーのインソールを選んだりすることも可能。スニーカーはもちろん、サンダルやパンプスもインソールの交換が行えるので、気になる場合は修理に出すといいだろう。
【縫い目の補修】
革靴やスニーカーのステッチがほつれてしまった場合は、オリジナルに近い糸で修理してもらえば自然な仕上がりになる。また、革靴のタッセルやパンプスのストラップ、ホックやバックルなどの金具も新しいものと交換可能。スニーカーのマジックテープが汚れたりくっつきにくくなったりした際も修理が行える
【靴磨き】
プロに靴磨きを頼むと専用クリーナーできれいに磨いてくれるため、小さな傷が目立たなくなって革本来のツヤが出る。特に、黒い革靴は油分が足りなくなるとカサついて白っぽくなるため、適量の油分を含んだクリームで磨いてもらうと革の表情がガラッと変わる。クレンジングでの汚れ落としに特化した靴磨きや鏡面磨きでピカピカにする靴磨きなど、さまざまな種類のサービスがあるので、好みに合った仕上げを依頼してみてほしい。
■サイズ選びもかなり重要!靴を長持ちさせるための3つのポイント
靴は傷ついても修理が可能だが、普段からこまめにお手入れをしたり、サイズ選びや履き方などに気をつけたりしていれば、長持ちさせることができるもの。靴を長持ちさせるためには、以下のポイントを意識してほしい。
【正しいサイズ選びを行う】
きつめの靴を履き続けると、足が痛くなるだけではなく、靴が型崩れをして傷みやすくなる。革靴は型崩れした部分からひび割れが起きたりシワが入ったりするので、見栄えも悪くなりがち。逆にサイズの大きな靴は、インソールの摩耗が激しくなったり、折り ジワができやすくなったりする傾向が…。靴を買う際にはサイズがしっかりと合ったものを選ぶことが大切だ。
【同じ靴ばかりを履かない】
1日履いた靴の中には大量の汗が染みこんでいるが、靴は湿気に弱いので、汗を乾燥させずに履き続けると、靴の劣化を招いてしまう。靴を休ませることは、履きジワやインソールのヘコみが元に戻りやすくなり、型崩れの防止にもつながる。お気に入りの通勤靴や運動靴は、2足買ってローテーションにするのも1つ方法かも。
【靴ベラを使って履く】
靴ベラ(シューホーン)を使わずに履ける靴であっても、靴ベラを使って履くことでかかと部分の形崩れが防げる。靴ベラの代わりに指を入れて引っ張って履くことは、実は長い目で見ると形崩れの原因に…。かかと部分を踏んで履くのは言語道断なので、どんなに急いでいてもかかとは踏まないようにしてほしい。
「定期的にきちんとお手入れをしつつ、適切なタイミングで修理をすれば、靴は長く履き続けることができるもの。お気に入りのビジネスシューズはもちろん、自分に合った履きやすい靴なども、普段からしっかりとメンテナンスを施すようにすると、長く愛用することができます」
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