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西島秀俊×満島ひかり、初共演 中島哲也監督7年ぶりの新作『時には懺悔を』公開決定

ORICON NEWS / 2025年1月1日 0時0分

『時には懺悔を』2025年6月、全国公開(C)2025映画『時には懺悔を』製作委員会

 映画『告白』(2010年)などで知られる中島哲也監督による7年ぶりの新作『時には懺悔を』が、6月より全国公開されることが発表された。主演を務めるのは、中島監督とは初のタッグとなる西島秀俊。そして、本作で同じく中島組に初めて参加し、西島と初共演の満島ひかり、さらに、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、塚本晋也(※塚=点ありの旧字)、片岡鶴太郎、佐藤二朗、役所広司の出演が明らかになった。

【画像】『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『渇き。』なども手がけた中島哲也監督

 本作は、打海文三(うちうみ・ぶんぞう/1948年-2007年)の同名小説が原作。重度の障がいを抱える子どもを通して描く、親子の絆の物語。およそ20年前にこの小説に出会った中島監督は「見る人の気持ちを動かす映画ができるのでは」という想いをずっと抱き続けてきたという。脚本を書き始めた当初はなかなか賛同者を得られなかったが、構想15年という時を経て、まさに新境地と呼べる感動作が完成。「過去に大きな傷を負った大人たちが、今を必死に生きる“たったひとつの小さな命”と出会い、人生の活路を見出す物語」を独自の視点と緻密な演出で描き出す。



 家族との不和を抱えながら生きる男・佐竹役に西島。子を生きる糧にした男・明野役に宮藤。娘に捨てられた女・聡子役に満島。産んだ子を愛せなかった女・民恵役に黒木。他者に関心を持てなかった男・米本役に佐藤。子に全てを捧げ尽くした女・由紀役に柴咲。他人事として目を背けることはできない、数々の事情を抱える等身大の人間ドラマを演じる。

 あわせて、屈曲した小さな子どもの手と、それにそっと触れようと差し出された大人の手の、優しさや温もりが伝わってくるティザービジュアルが解禁された。

■中島哲也監督のコメント(全文)

 「この子は生まれてこないほうが幸せでした」。劇中のせりふですが、そう言われた子どもがそれでも生まれ、多くの人々の心を動かし、その人の人生に影響を与える。望まれなかった命が誕生し誰かの救いになって、この世界に生まれてきた価値があると証明する。そのことと正面から向き合った映画だと思います。

 過剰に人を攻撃してしまったり、心に傷を負ったまま立ち上がれなかったり、あるいは自ら壁を作りその中に閉じこもっている…そんな欠点だらけの大人たちが、重い障がいを持ち生まれてきた幼い命に出会い、どう変わっていくのか。

 原作小説を読んでから約20年。ずっと映画化を切望しましたが難しいと言われ続け、中止になってもおかしくない事態に何度もぶつかりながら、障がい児関連の人々など多くの人の協力と努力に支えられ、やっと完成しました。この20年間に世の中の価値観が少しずつ変わり、こういう映画が人々に受け入れられる土壌がようやく整ったことを強く実感しますし、うれしい限りです。

 主人公である佐竹同様、極度のヘソ曲がりの私ですが、この映画にはかつてなく自分の気持ちが素直に出ている気がします。伝えようとしていることの大切さや重さを考えれば気取った演出などしている場合じゃなかった。そこに監督としてのエゴを入れる余地は全くありませんでしたし、スタッフ・キャストを含め全員で作ったという実感を強く抱いています。

 だからこそ、観てくれた人がこの映画をどう感じどう受け止めてくれるか、ものすごく楽しみです。どうかぜひ、劇場に足をお運び下さい。

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