Travis Japan、“7人”の想いあふれるステージ 大躍進遂げ国内ツアーに凱旋【ライブレポ詳細】
ORICON NEWS / 2025年1月5日 4時15分
7人組グループ・Travis Japanの宮近海斗、吉澤閑也、中村海人、七五三掛龍也、松倉海斗、松田元太が4日、横浜アリーナで『Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual』初日公演を開催した。12月に発売された2ndアルバム『VIIsual』をひっさげて行われた同公演では、休養中の川島如恵留を除く6人のステージながら、7人で作り上げた音楽をメンバーがさまざまな方向から“Visualize”し、会場の約1.5万人のファンを魅了した。(以下、コンサート本編ネタバレを含みます)
【ライブ写真】大躍進遂げ国内ツアーに凱旋したTravis Japan
昨年、世界6都市でワールドツアーを成功させ、国内ツアーに帰還したTravis Japan。今回はアルバムでも監修を務めた中村を中心に、それぞれが意見を出し合い構成。アルバムに収録されたメンバーそれぞれのブロデュース楽曲をメンバーそれぞれが演出し、ジュニア時代の楽曲「Happy Groovy」や「Dance With Me ~Lesson1~」など創意工夫を重ねた約2時間のコンサートを繰り広げた。
まず、まるで輝く宝石のようにきらめく白いスーツに身を包んだ6人が存在感たっぷりにステージ現れると、待ちわびていた“トラジャ担”からの大歓声がその場を包み込む。宮近の「横浜、ぶち上げていこうぜ!」と掛け声で炎の特効があがり、さらに熱量は上昇。アルバムのリード曲でもある「Crazy Crazy」など、メインステージから続く7本のLEDが埋め込まれた巨大花道の“VIIsualロード”を歩みながら正面、両サイドと向きを変えながらのダンスは圧巻とともにサービス精神たっぷりだ。
ストーリー仕立ての映像に続き、ガラリと雰囲気を変えラフでゆったりとした空気感のまま2ndブロックへ突入。ステージにはバーカウンターやソファが設置され、そこでおもいおもいにくつろぐメンバーが歌うのは松倉プロデュース曲「Whiskey and Tonic」。ステージ上に設置されたカメラで自撮りするなど遊び心を感じさせつつ、宮近ブロデュース曲「Firefies」では宮近が『R4 STREET DANCE』で共演したcalinが振付を担当。ミラーボールがきらめく空間で情熱的に魅了した。
宮近・七五三掛・松倉のユニット曲「Trick! Trick!」では、大きな工具を持った3人が、大工にふんしバックのLEDと連動した動きで楽しませる。ゲームのように跳ねるポップ感なパフォーマンスで思わず客席から「かわいい~」の声が漏れる。続いてスモークが揺れる幻想的な雰囲気のなか、中村と松田のユニット曲「Warm it Up」は腰を寄せたり、絡み合うようなダンスで目がくらむような濃密な空気を漂わせる。
3rdプロックは“7人のTravis Japan”を提示。川島プロデュース曲のアップテンポな「Underdogs」では、ホワイトタイガーとなった新型トロッコならぬ“トラッコ”に乗り、タオルを振り回し、川島のトラッコのもとへ。MCをはさみ、川島・吉澤のユニット曲「Lonely Stars」は、“7”を表すVIIオプジェがセットの中から登場。途中から他のメンバー5人も現れ、川島の分まで歌いつなぐ。ステージには「Noel」の照明が輝き「ただ君の場所を守っていたくて」。そんな歌詞のままにスポットライトが川島の居場所を優しく照らし出していた。
4thブロックはクリエイティビティが光るステージプロダクションに。吉澤プロデュース曲の「HBD」はTravis Japan初のバーステーソング。たくさんのキャンドルに光をともし、笑顔あふれる空間で、その日誕生日を迎えた人をみんなでお祝い。サビ部分の振り付けも吉澤が担当。キャンドルを消すフリのところでは、会場中のペンライトが消える粋な演出で沸かせた。
オートチューンが印象的な松田プロデュース曲「Rush」では、紗幕に蠢くレーザーと幕中では素肌に白いシャツをまとっただけクールかつセクシーに舞い踊る、幻想的なステージに。クライマックスではシャツを脱ぎ捨て、大量の紙吹雪が舞い、紗幕が落ちるとともにステージ上から姿を消すメンバー。
R&BとダークなHIPHOPを中心とした5thブロックは、ゴールドと黒の衣装を変え、中村プロデュース曲「BOSSY」は炎がふきあがり、ハードでダイナミックなダンスで惹きつける。七五三掛プロデュースの重低音にクールでミステリアスな曲調の「Thril」は七五三掛自身が振付を。"VIIダイヤモンド"を使用してスタイリッシュに。
「Moving Pleces」は、"VIIsualロード"での移動に合わせて宮近と七五三掛か新たな振付を制作。足元の映像とリンクしたパフォーマンスも見どころだ。CMソングとしても使用される「Golden Gri」は、おしゃれでふわりと軽やかなメロディーにあわせたパフダンスが印象的…とブロックごとにまとまった世界観がありつつ、曲ごとに魅せ方がガラリと変え、そのパフォーマンス力の高さをいかんなく発揮する。
ファンへの感謝を伝えるラストの6thブロックでは、再びトラッコに乗り、人気曲「Okie Dokie!」を歌いながらアリーナをかけめぐるメンバー。最後は中村出演の映画『矢野くんの普通の日々』の挿入歌ともなっていたバラード「Staying with you」で優しく包み込むような6人の歌声が響き渡った。
そんな優しい雰囲気が作り出すエピローグに余韻も冷めやらぬまま、アンコールでは“お土産”として観客が撮影可能な日替わりセットリストを用意。横浜アリーナ1日目は「Crazy Crazy」となった。さらにスタンドトロッコが登場し、隅々の観客まで感謝を伝える。
ラストに宮近が「Travis Japanは最高でしたか!? Travis Japanのことすきかい!? すきなのかい!? 大好きなのかい!? 俺たちも大好きだよ!!」と何度もあふれる愛情を表現。「Travis Japan7人、引き続き、みんなで一緒に楽しい時間を過ごしていきたいと思います」とお決まりの円陣スタイルになると、「こっからいろんな方たちに、俺なりに最高のパフォーマンスを届けて、みんなにも応援してもらっちゃっていいですか!?」の掛け声とともに「さんせーい(賛成)!」とトラジャ担とともに手を高く掲げる。銀テープが舞うなか、新年の幕開けとともに明るく希望に満ちたステージを締めくくった。
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