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築30年・延床18坪の小さな平屋→家族4人で暮らす家にリノベーション【渡辺篤史の建もの探訪】

ORICON NEWS / 2025年1月10日 11時30分

大きなワンルームに改修=「東京都八王子市・富永+藤間邸」(C)テレビ朝日

 俳優・渡辺篤史(77)が案内役を務めるテレビ朝日『渡辺篤史の建もの探訪』(毎週土曜、前4:25)11日放送回では、東京都八王子市にある富永+藤間邸を紹介する。築30年の平屋を家族4人で住む家にリノベーションした住まいは、廃材の活用や地元材の使用など、環境とコストを両立させたユニークな工夫が光る。

【写真多数掲載】築30年の小さな平屋を改修=「東京都八王子市・富永+藤間邸」

 「富永+藤間邸」は、祖母が暮らしていた築30年の延床18坪の平屋を、4人家族が暮らす家にリノベーションした住居。中央にそびえ立つのは、幾何学模様に積まれた本棚で、45×105ミリの小断面材をビスで固定し、上からの重量を利用して安定させた構造壁だ。地元・多摩産のスギを使用し、実用性とデザイン性を兼ね備えたこの本棚は、住まいの“大黒柱”として機能している。



 さらに、リノベーションでは解体で出た廃材を積極的に活用。壊したブロック塀は外構に再利用し、柱や天井板を剥がして確保した木材は家具や薪として利用されている。これにより、環境負荷を低減しつつ、坪単価40万円という低コストを実現した。

 間取りにもユニークな工夫が見られる。複数の部屋で分けられていた空間をワンルーム化し、天井板を剥がして高さを確保。さらに、無断熱だった小屋裏には断熱材を吹き付けることで居住性を向上させている。唯一の個室として設けた2畳のスペースは、リモート会議や模型製作などの集中作業に利用できる。子供たちのためのロフトも備え、本棚と同じ多摩産材をスノコ状に張り巡らせている。

 DIYを多用しながら、機能性、デザイン性、そしてコストのバランスを追求したこの住まいは、これからの時代のリノベーションのヒントとなりそうだ。

竣工:2023年10月(改修)
敷地面積:132.4平方メートル(40.1坪)
建築面積:60.3平方メートル(18.2坪)
延床面積:59.5平方メートル(18.0坪)
構造:木造在来工法
設計:富永大毅+藤間弥恵/TATTA一級建築士事務所

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