浅野忠信、妻・中田クルミに感謝 GG賞助演男優賞凱旋記者会見

浅野忠信 （C）ORICON NewS inc.

　俳優の浅野忠信が13日、都内で開催された「祝！ゴールデングローブ賞4冠受賞記念緊急会見」に出席。米現地時間5日に発表された「第82回ゴールデングローブ賞」で助演男優賞初ノミネートにして日本人初受賞を果たした浅野は、黄金に輝くトロフィーを高々と掲げ、「とてもうれしいです。いままでにないくらいの喜びで、いまでも続いています」とニコニコ笑顔が止まらなかった。

【写真】『SHOGUN 将軍』で共演した西岡德馬、金井浩人に祝福される浅野忠信

　浅野は、ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』（ディズニープラスで配信中）に野心家・樫木藪重役で、主演の真田広之に引けを取らない存在感を発揮。

　この日の会見では、昨年9月に発表された「第76回エミー賞」で同ドラマが主要な賞とあわせてひとつのシーズンの作品として18の賞を受賞し、エミー賞で最多の受賞記録を打ちたてる中、助演男優賞にノミネートされていたものの、受賞を逃したことに言及。「エミー賞を獲れなかった時に、ものすごく悔しかったんですね。妻に聞けばかわるんですが、ありえないくらいふてくされていました」と明かし、ゴールデングローブ賞の授賞式には直前まで「行かない」ともめていたという。

　「（受賞スピーチでも）言ったとおり、撮影に入っていたのですが、現場がスケジュールを空けてくれたんです」と、妻でモデルの中田クルミとともに渡米。見事、受賞し、真田広之からも「来てよかっただろう」と言われたという。

　会見では記者かの質問に答える形で、「僕はすぐにテンパって、弱音を吐いてしまうんですけど、愚痴や泣き言をいつもを聞いてくれましたし、『SHOGUN 将軍』の撮影時もカナダまで来てくれて、支えてくれた。そのサポートなかったら、消えていなくなっていたと思う。感謝しています」と妻への思いも語っていた。

　また、「よくがんばったな」と自身をほめる場面も。今回の受賞は、「自分のやりたい演技、貫いていいんだな、という確証を得られた。自分が信じることをさらに追及していいんだ」と大きな自信にもつながったようだった。

　会見には、ウォルト・ディズニー・ジャパンの代表取締役社長、キャロル・チョイ氏が花束を贈って祝福。さらに、『SHOGUN 将軍』で共演した西岡徳馬（徳＝旧字体）、金井浩人がお祝いに駆け付けるサプライズもあり、喜びを分かち合っていた。

■『SHOGUN 将軍』とは

　『SHOGUN 将軍』は、1975年に発表され世界的にヒットした、戦国時代の日本が舞台の小説が原作。真田演じる徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永が、日本に漂着してきたイギリス人航海士と関わることで、戦乱の窮地をくぐり抜け、天下統一を目指す物語。

　真田はプロデュースも務め、衣装や殺陣（たて）など各分野に通じた日本の専門家を起用。「本物の日本文化」を発信することを強く意識したリアリティーのある演出や迫力あるアクションを随所に盛り込み、激動の戦国時代の物語を壮大なスケールで描いた。

　せりふの大半が日本語という異色の作品ながら、昨年9月に発表されたテレビ界のアカデミー賞ともいえる「第76回エミー賞」で主要な賞とあわせてひとつのシーズンの作品として18の賞を受賞し、エミー賞で最多の受賞記録を打ちた。「第82回ゴールデングローブ賞」では、真田が主演男優賞を日本人で初めて受賞。さらに鞠子役のアンナ・サワイが主演女優賞、浅野の助演男優賞とあわせて、史上最多となる3人の日本人が受賞する快挙を達成。ほかにも全米の各賞で多数の受賞を果たしており、13日時点で64冠。

　シーズン2＆3の制作も決定している『SHOGUN 将軍』は、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+（ディズニープラス）」のコンテンツブランド「スター」で視聴できる。