和泉元彌、『相棒』初登場で難役に挑戦 自身の初レギュラー番組との縁も明かす
ORICON NEWS / 2025年1月22日 22時0分
狂言師の和泉元彌が、29日放送のテレビ朝日系連続ドラマ『相棒 season23』(毎週水曜 後9:00 ※2クール)第13話「レジリエンス」に出演することが決定した。和泉は『相棒』シリーズ初登場となり、元警察官でありながらも殺人を自供する難役に挑む。
【写真】イメージガラリ!難役に挑む和泉元彌
『season23』は、杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が復活して3シーズン目。“初代相棒”時代を加えると、通算10シーズン目となる。“原点”を超え、大きな“節目”を迎えた右京×薫コンビが、さらなる高みを目指して新シーズンを駆け抜ける。
13話で元警察官・平井葉一役を演じる和泉。現在、児童養護施設で働く平井は、未解決事件の被害者遺族・和田彩子(赤間麻里子)を支援してきた。彩子の息子・祐希は当時、大手企業に就職したばかりの前途洋々な若者だったが、5年前のある夜、何者かに殺害されてしまう。現場から立ち去る女性の目撃情報はあったものの容疑者検挙にはいまだ至っておらず、平井は地道に情報提供を呼びかける彩子に寄り添い、支えてきた。
取材を通して彩子と知り合った亀山美和子(鈴木砂羽)の紹介で、特命係は5年前の事件の捜査に乗り出すのだが、その直後に平井が、祐希を殺したのは自分だと突然、自首をする。親身に支援を続けてきたはずの平井の自供に、彩子も特命係もがく然とするが、平井は本当に殺人犯なのか。だとしても、なぜこのタイミングで自身の罪を吐露したのか。いぶかしむ特命係に対し、平井はさらに、青年を殺害する前、すでに3人もの人間を殺めているという驚きの告白をし、事件は予想だにしない展開を見せていく。
和泉は今回のオファーを、「心の底から喜びました」と快諾。その理由を「というのも水谷豊さんは、僕が小学校低学年の時にドラマで拝見してから大好きな俳優さんで…。加えて、僕の初レギュラー番組は、あの伝説の人気情報番組『はなきんデータランド』なので、自分では“テレ朝っ子”だと自負しています。“故郷に錦を飾る”気持ちで頑張りました」と感激の面持ちで語り、並々ならぬ決意で撮影に臨んだことを明かした。
しかし、実は初めて脚本を手にしたときは、「これは…大変な役が来たぞ!」と震えるような心境だったとも告白。平井は周囲からは真面目で善良と評判の男だが、自供によれば殺めた相手の遺族を親身に支援する…という相反する行動を取ってきたこととなり、そればかりか平井の行動の背後にはさらなる“秘密”がある。「平井という男は、本当に複雑です。表に見える感情以外に、常に複数の考えや感情が流れている役でした」と、一筋縄ではいかない難役だったことを打ち明けた。
多面的な彼の心情をつぶさにつかむため、和泉は日々脚本を読みこむだけでなく、「自分史年表を作り、いくつかの視点に分けて感情や発言を書き分けました。それぐらいやりがいのある役に出会えた…」と、全身全霊で役作りに挑んだ秘話も語った。
第13話のタイトル『レジリエンス』とは、人間にもともと備わっている“回復力”を意味する心理学の言葉。人は困難に直面したとき、ストレスを乗り越え適応しようとする心の力が働くといわれているが、レジリエンスというキーワードは今回の事件とどう関わってくるのかにも注目したい。
■和泉元彌(平井葉一役) コメント
――『相棒』のオファーを受けたときの気持ちを教えてください
心の底から喜びました。というのも水谷豊さんは、僕が小学校低学年のときにドラマで拝見してから大好きな俳優さんで、今も変わらず魅力的な水谷さんとご一緒できるのが本当にうれしくて…。しかも、20年以上も人気と魅力を持ち続ける、歴史あるドラマですから!さらに加えて、僕の初レギュラー番組は、あの伝説の人気情報番組『はなきんデータランド』なので、自分では“テレ朝っ子”だと自負しています。“故郷に錦を飾る”気持ちで頑張りました。ファンの多い作品ですから、その分、自分にかけたプレッシャーもすごかったです。
――脚本を読まれたときの感想は?ご自身の役柄の印象についても教えてください
「これは…大変な役が来たぞ!」です。平井という男は、本当に複雑です。とても純粋で、かつ正義感の強い人物で、純粋が故にこんがらがって、とんでもないことになっています。そして、表に見える感情以外に、常に複数の考えや感情が流れている役でした。まず自分史年表を作り、いくつかの視点に分けて感情や発言を書き分けました。とにかく、台本が届いてからは、常にカバンや枕元…自分の側にあって、日に何度も何度も台本を読みこんでいました。大好きな『週刊少年ジャンプ』を買うのを忘れるほどに。それぐらいやりがいのある役に出会えたことに感謝しつつ、魅力的な役をしっかりお茶の間にお届けできるように精一杯努めました。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
本当に、楽しく充実した撮影で、合間は常に笑顔でいられました。その中心には水谷さんがいらして、貴重でウィットに富んだお話もたくさんうかがい、感動と大笑いを繰り返していました。大詰めのシーンの前後は休憩場所に戻らず、まったくの無口で過ごしましたが…。長年、苦楽を共にしたチームに参加させていただく緊張を忘れ、すぐに輪の中に入れていただけたのは、プロフェッショナルが集まるチームだからこその余裕がそうさせてくれたのだと思います。水谷さんは現場に入られるとき、皆さんとグータッチを交わされるのですが、最初は自分の番のときドキドキしました。そして、寺脇さんのお声がけで、現場では大変過ごしやすく、おいしい差し入れにも手を伸ばせましたし、貴重な写真も撮らせていただきました。今回はスケジュールのおかげで、あの!“こてまり”の撮影を見学できました。合間にカウンターで相棒に挟まれて写真を撮らせていただけたのは、一生の宝物です。キャスト、スタッフの皆さまのお心遣いに感謝です。
――視聴者にメッセージをお願いいたします!
初めて橋本一監督にお会いしたときに「相棒は、回によっていくつかの色がありますが、今回は劇画チックでもなく、コメディータッチでもありません。ドラマなので、少しおかしい表現ですが、ドキュメンタリーのような作品にしたい」とおっしゃいました。劇中のエピソードを!そして、それぞれの役の思いを!リアルに、ヴィヴィッドに今の世の中に届けるのだな!と思いました。水谷さんはじめキャストの皆さん、監督はじめスタッフの皆さんのおかげで、今まで見たことのない和泉元彌が、皆さまから長年愛される『相棒』の世界にどのように存在できているのか、ぜひ!厳しい目でご覧ください。そして、視聴後にご家族と、翌日には会社で学校で井戸端で「自分ならどうするか」お話しいただけるようなお土産を残せたら本望です。
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