「とても健気で愛おしい」母に叱られる小学1年の男の子を必死にかばう犬の姿に300万再生「空気読めるデキる子」

学校の準備をせずに怒られる小1にぃにをかばうイタリアングレーハウンドのロイくん（@tonmama8480より）

　学校の準備をせずにスマホをいじっていてお母さんに怒られている小学校1年生の息子さん。その様子を見て、お母さんと息子さんの間に入って必死にかばおうとするイタリアングレーハウンドのロイくん。その健気な姿をおさめた動画が300万再生を超える反響を呼び、「頭いいし優しい～」「すべてわかってる！すごい」「空気読めるデキる子」などと、さまざまなコメントも寄せられた。当時の状況や2人の普段の様子について、投稿者のお母さんに聞いた。

【動画カット】とりあえずオレも正座するわ…にぃにの変わりにお叱りを受けようとするロイくん！ママをなだめる姿も

◆本当の兄弟のような息子さんとワンちゃん「お互いに大切な存在だと感じている」

――この動画を撮った時の状況を教えてください。

「ロイはいつからか息子が叱られていると仲裁に入るようになりました。そのほっこりする瞬間を残しておきたくて、この時は息子と話し合い撮影しました。そのため、息子は少し笑っています。一生懸命なロイの姿が微笑ましく…少しいじわるをしてしまいました（笑）」

――動画は「怒られるにぃにをかばう犬シリーズ」というシリーズものになっているそうですね。

「第1弾の動画では、おもちゃで遊んでいたロイが、私の声のトーンで息子が叱られるのを察知し、おもちゃを放り出して仲裁に飛んできます。私と息子の間に立って必死に私をなだめようとするロイの姿が微笑ましく、とても健気で愛おしいです」

――批判的な声もあったとか…。

「『犬がかわいそう』という厳しいご意見もいただきました。仲裁してくれた後は、おやつをあげたりいっぱい褒めたり、ロイの心のフォローもしています。家庭内の平和を守る家族として、温かい目で動画を観ていただけると嬉しいです」

――いつ頃、ロイくんをお迎えしたのですか？

「息子が4歳くらいの頃、生後半年近くになるロイを迎えました。ロイが来る前に15歳の先住犬を亡くし、息子と2人ぼっちになって悲しんでいた時に、ロイと出会いました」

――息子さんとロイくんの関係性は？

「保育園帰りに毎日通っていた近所のペットショップで、いつも息子にだけ寄って来るロイに不思議なご縁を感じました。ある日、『処分セール』と書かれるのを見た時にいたたまれなくなり、息子と話し合ってからお迎えしました。今では本当の兄弟のように仲良く一緒におもちゃで遊んだり、お昼寝をしたりして、お互いに大切な存在だと感じているようです」

◆子育てで大切なのは「1人の人間として尊重すること」

――息子さんはどういった性格なのですか？

「明るく活発で、やさしくて人懐こい性格です。道を歩いていても会う人会う人に挨拶をし、ご近所さんからも家族のように可愛がってもらっています。保育園に通っていたときは集団活動が少し苦手で、運動会も道具置き場に閉じこもって参加できず、教室が苦手で職員室に逃げ込んだこともありました。でも、小学生になってからは全校生徒で取り組む運動会の競技や、1年生みんなでのダンスに張り切って参加していて、その成長にとても驚きました！　支援級に在籍していますが、学期末のテストでは『100点とれたよー！』とうれしそうに持ち帰ってきました。いつも見守っていてくださる先生方にはとても感謝しています」

――息子さんと2人暮らしとのとこですが、大変なことも多いですか？

「近くに家族や親戚もおらず、本当に2人きりなので、育児・家事・仕事・副業を全てひとりでこなしています。私にも持病があり、毎日が本当にギリギリですが、『生きているだけで100点！』と思いながら過ごしています。

――日々の暮らしを楽しむ秘訣は？

「以前は完璧主義で短気でした。でも息子の前ではできるだけ笑顔でいたいので、洗濯物は畳まず出しっぱなし、お皿は洗わず溜めっぱなしのことも多々あります…（笑）。日常生活は60％の力に抑え、残りの40％で息子に笑顔を向ける余白を残すようにしています。全部を自分でやらず、時には食材キットや学童の土曜日保育など、プロの力を借りることも心の余裕に繋がっています」

――子育てをする中で「大切にしていること」を教えてください。

「子どもも1人の人間として尊重することです。私が感情的になったり、間違っていたりしたときにはごめんなさいを言う、息子に何かしてもらったらありがとうを言う、何かを頼むときにはどうぞよろしくお願いしますとしっかり言葉にします。家族に関係することは私一人で決めず、家族会議をして必ず息子の意見も聞くようにしています」

――では、子育てで「幸せを感じる瞬間」は？

「週末に息子とロイと私の3人でひとつのお布団でお昼寝をしたり、夜寝る前に息子とお互いに「大好きだよ。生まれてきてくれてありがとう」と言い合いながら眠りについたりする瞬間が、何よりも幸せです」