ISSEI、念願のデビュー「素直にうれしい」 デビュー曲には強気な言葉も「どんな声であっても受け止めたい」【インタビュー】
ORICON NEWS / 2025年1月25日 12時0分
「TOBE」に加入した「ISSEI」が23日、1stデジタルシングル「Go Getter feat. AK-69」をリリースし、ソロデビューを果たした。ORICON NEWSでは、現在の心境と目指すアーティスト像を聞いた。
【別カット】横顔が美しい…!スポットライトを浴びたISSEI
■“ずっと願っていた”デビューへの覚悟明かす「挑戦しないで終わるのは嫌だと思った」
――遂にデビューを果たす心境を教えてください。
素直にうれしいです!デビューはずっと願っていたことですし、“アーティストISSEI”としてやっていくことに決めたのは、人生1回しかないからこそ、挑戦しないで終わるのは嫌だと思ったからなんですよね。何かに挑戦すること自体はすごく好きですし、まずはみなさんに、全力を注いで作り上げたデビュー曲「Go Getter feat. AK-69」を聴いてもらいたいです。
――まさに今の想いが濃縮された楽曲になっていますね。
はい。新しく環境を変えるきっかけとなった1番の想いが、音楽との時間をもっと多く作りたいということだったんです。これまでアイドルとして活動していた期間は、本当に貴重な体験でしたし、大切な時間でした。これからは、自分らしさ、自分の引き出しをもっと引き出して、披露していきたいなと思っています。
■デビュー曲はAK-69に直談判 強気なリリックに心境が投影「震えました」
――「Go Getter feat. AK-69」は、ハードなHIP HOPで驚きました。以前からHIP HOPが好きだったのでしょうか。
実は高校生になるまで、HIP HOPをしっかりと聴いたことがなかったんです。でも、ある時、前に所属していた事務所の先輩からラップのプレイリストを共有してもらったんですよね。そこに収録されていた、AK-69さんの「Flying B」に衝撃を受けたんです。それからは、好んでHIP HOPを聴くようになりました。そして今回、デビュー曲をどうしようかとなった時に、絶対にAK-69さんに楽曲を作ってもらいたいと思ったんです。とはいえ、何のつながりもなかったので、名古屋のライブに行った時に、あいさつをさせてもらい、その時に直談判させてもらいました。
――その熱が伝わったんですね。
そうだとうれしいですね。僕としては「Flying B」が一番大好きな曲だったからこそ、この曲をリファレンスとして作ってほしいとお願いしました。実際にトラックが上がってきたときに、「Flying B」と同じく、ピアノのイントロから始まり、楽曲がスタートしたときは鳥肌が止まらないくらいうれしくて!
――リリックはかなり攻撃的なものになりますが、AK-69さんとディスカッションをして作り上げたのでしょうか。
リリックはおまかせでお願いしていたんです。そしたら、今の自分の気持ちにしっかりとリンクしたものがつづられていて、震えました。自分でリリックを書いたらここまでのものは書けなかったですし、HIP HOPだからこそ、嘘のないさらけ出す言葉たちにものすごいかっこよさを感じたんです。
――実際にレコーディングをしてみていかがでしたか。
今までにないくらい集中してレコーディングができたので、すごく短い時間で終わったんです。それくらい濃密な時間を過ごせたんですよね。より曲の世界観を大事にするために、重心を低く、声のトーンを落として、言葉がしっかりと届くように意識しました。この曲って、メッセージが届かないと意味がないんですよね。なので、AK-69さんのフロウを何度も何度も聴き込み、自分なりに研究して、バースごとに区切り、書き起こし、どんなニュアンスで歌うかなどを歌詞カードにたくさん書き込んで臨みました。最終的に歌詞カードは真っ黒でした(笑)。
――曲が完成してから、AK-69さんにはどんな言葉をかけられましたか。
AK-69さんの「Flying B」は、今の会社名にされているくらい、すべての気持ちを込めた曲だと思うんです。そんな大事な曲をリファレンスとして制作してくれたこの曲を聴いて、「昔の自分の熱さを思い出した」と言ってくれたのはうれしかったですね。さらに「マジでこの曲良いからちょうだいよ」とも言ってくれたんです(笑)。僕自身、ものすごく気に入っていて、すでに何百回、何千回も聴いているくらい、大事な曲となりました。この曲を通して、ISSEIという存在を知ってもらえたらうれしいですし、HIP HOPファンの人達にも聴いてもらいたいですね。
■今後は「曲をきっかけに点火するような存在に」 ラップと歌の両輪目指す
――カップリング曲の「BACK DOWN」は、どのような曲になっているのでしょうか。
この曲のリリックは、自分が思っていることや、今後どうなっていきたいかという今の意思表明を言葉に落とし込みました。この曲もがっつりとラップをしているんですが、曲の途中でビートチェンジがありますし、ファストラップもあり、いろんなフロウを織り交ぜたラップも披露しているんです。自分で手掛けたリリックだけでなく、表現方法など、よりいろんな引き出しを感じてもらえると思います。
――リリックはスムーズに書けましたか。
実は3回ほど書き直したんです。書く度にその時の気持ちに相応しい言葉が思いつくこともありましたし、自分の心境の変化も大きな期間だったので、どんどん新しいワードが思いつき、そのたびに進化していったんです。制作期間ギリギリまで自分がやりたいと思ったことは一切妥協することなく制作することができたので、すごく満足のできる曲となりました。
――環境がガラッと変わったからこそ、心境の変化も大きかったのではないでしょうか。
そうですね。よりクリエイティブな時間が増えましたし、音楽と向き合う時間が増えたので、毎日が楽しくて仕方がないです。ただ、今作ではラップに主軸を置いていますが、僕は歌も好きなので、歌とラップ、どちらもしっかりとこなせるアーティストになりたいんです。そのためにスキルアップをして、クオリティを上げ続けていきたいですね。
――キックボクシングや車など、強さを感じるものに惹かれているイメージがあるのですが…。
その通りです(笑)。スタッフさんたちと話すと、男の子が夢中になるようなものが大好きだよねと言われることが多くて。メンタルも強い方だと思いますし、自分の長所として掲げている部分をリリックやラップなどにフィットさせていきたいですね。そこで生まれた楽曲を聴いてくれた人たちが、何かを決心したり、一歩前に踏み出そうと思ってもらえたらうれしいですし、まだ火がついていない人たちを、曲をきっかけに点火するような、そんな存在になりたいです。
――2月28日のCDのリリースの前に、「Go Getter feat. AK-69」の配信がスタートしますが、反響が楽しみですね。
すごく楽しみです。それがどんな声であっても受け止めたいですね。それに、何を言っても良いから、とにかくこの曲を聴いてもらいたいです。その後、どう捉えるかはそれぞれの自由なので、まずは、この曲を体感してもらいたいですね。
【ISSEIプロフィール】
2004年2月9日生まれ。17年4月にジュニア内のグループ・美 少年に加入し、金指一世として活動。ドラマやバラエティーに出演したほか、23年4月には舞台『とんかつロック』でトリプル主演を務めた。12月3日にTOBEへの合流を発表した。
(取材・文:吉田可奈)
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