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木戸大聖、映画『ゆきてかへらぬ』狂気と無邪気が同居する「新しい中原中也像を創りたい」

ORICON NEWS / 2025年1月25日 18時58分

中原中也(木戸大聖)=映画『ゆきてかへらぬ』(2月21日公開)(C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会

 大正時代を舞台に実在した男女3人の壮絶な愛と青春を、俳優の広瀬すず主演で描いた映画『ゆきてかへらぬ』(2月21日公開)に中原中也役で出演する木戸大聖に注目した。

【動画】“無邪気”な中也にキュンとする手つなぎローラースケートシーン

 Netflixシリーズ『First Love 初恋』で、佐藤健演じる主人公の10代の頃を演じ、その名を世間に知らしめて以降、さまざまな映画、ドラマに出演している木戸。

 本作で演じた中原中也は、日本を代表する詩人にして生涯350篇以上の詩を残しながら、30歳で夭折した天才詩人。木戸は、これまでの等身大で初々しさ感じる役柄を演じることが多かったが、不遇な作家人生を歩み、破天荒な逸話が今でも語り継がれる中也を演じるにあたり、「今まで演じてきた役とは全然かけ離れていて、自分の枠を超えてトライしなきゃいけない役でした」と明かしている。



 本作で描かれる運命の女性・長谷川泰子(広瀬)と繰り広げる歪(いびつ)な恋愛関係については、「中也が泰子に向ける愛のベクトルや彼らの愛し合い方って今の人が見ればちょっと歪だったりするかもしれませんが、根源にあるのは真っ直ぐな愛。それは今まで自分が経験してきた役と通じるところがあり、その真っ直ぐさと今までにない狂った自分、どちらもうまくミックスして新しい中也像を創りたいと思いました」と話している。

 本編より、中也がローラースケートで滑りながら泰子の前に現れるシーンがYouTubeで公開されている。京都で運命的な出会いを果たし、共に暮らし始める、20歳の駆け出し女優・泰子と、まだ学生だった17歳の中也。端役でも主役さながらの存在感と態度のせいで現場では邪険に扱われ一向に芽が出ない泰子が、肩を落として歩いていると、その気持ちを知ってか知らずかローラースケートを履いた中也が颯爽と現れる。

 そして、彼女の手をとり一緒に滑り始める中也。突拍子のない行動に振り回されつつも、中也の無邪気で自由な姿に、いつの間にか笑顔を取り戻す泰子。世の中に対して強気な態度と姿勢で、戦いを挑むように立ち向かっている2人が、心を許し合える唯一無二の関係であったことが垣間見えるとともに、中也の“無邪気さ”に、泰子でなくとも胸がときめくシーンだ。

 やがて想い出の詰まった京都を去り、夢を追いかけ東京へ引っ越す2人。そこで出会った小林秀雄(岡田将生)との出会いが、3人の運命を狂わせていく――。狂気と無邪気さが同居した天才詩人・中原中也を全身全霊で体現した木戸の新たな一面に期待は高まるばかりだ。

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