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フジテレビ、“やり直し会見”で問われる信頼回復への姿勢 港浩一社長らは何を語るのか【論点整理】

ORICON NEWS / 2025年1月27日 6時5分

フジテレビ(C)ORICON NewS inc.

 フジテレビは中居正広氏の女性トラブルにフジテレビの局員の関与を指摘する一連の問題を受け、27日午後4時から“2度目”の記者会見を開く。同問題を巡っては17日に1度目の会見が開かれたものの、出席した港浩一社長の受け答えに加え、取材者を限定し、テレビ撮影を禁止するなどの措置をとったことが大きな批判を浴び、現在までに75以上の企業がフジテレビでのCM放映を見合わせるなど、同局を揺るがす問題にまで波及した。今回はオープンな形での開催となるが、会見を前に今一度、論点を整理したい。

【写真】フジに「出られなくなってもいい」古市氏の厳しい言及

 「終わって失敗したと思いました」ー。23日に開かれた同社の社員説明会にはオンラインも含め、約1100人が参加。午後5時半からスタートした説明会が終了したのは4時間半後の午後10時過ぎ。説明会の様子を報じた同局ニュース番組「Live News イット!」(後3:45)で、港社長の発言をリポートした宮司愛海アナウンサーの表情からは社員としての怒り、呆れといった気持ちが画面越しからもひしひしと伝わってきた。



■フジテレビ批判の最大の導火線となった“閉鎖的”会見の舞台裏 

 中居氏については昨年末に一部週刊誌が、女性とのトラブルがあり高額な示談金で解決していたことと報道。9日夜に中居氏が公式サイトで声明を発表し、トラブルがあったことは事実として「今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります」と謝罪した。その後、各テレビ局やラジオ局のレギュラー番組が終了&降板が相次ぎ、23日にファンクラブサイトを通じて引退を発表した。

 一連の問題を受け、15日にはフジ・メディア・ホールディングスの株を保有する米投資ファンドが第三者委員会の設置を求めたと報じられ、騒動に対する説明責任を果たすべきとの声が強まる中、2月に予定されていた定例会見を17日に前倒しで開催することを決定した。

 しかしこの会見で港社長は個人の特定につながることや、設置予定の調査委員会に調査を委ねることなどを理由に、「回答を差し控える」と繰り返した。さらには取材者を限定し、テレビ撮影を禁止したために批判が殺到。これを受けて日本生命、トヨタ自動車など大手企業がCM差し替えを表明すると、現在までに75社が同様の措置を決定。また総務省は同局の看板ともいえる月9ドラマとのタイアップし企画を延期するなど、影響は多方面に広がった。

 27日の会見では17日の会見の参加を許されなかったメディアや記者の出席も可能となるが、大きな批判を招いた会見はなぜ行われてしまったのか。非公開で行われた社員説明会で説明はあったものの、改めてなぜ前回のような会見形式が決定されてしまったたのかも含めてさらなる説明が求められそうだ。

■形式だけではない、“オープン”な姿勢の重要性

 17日の会見では女性へのプライバシー配慮、調査対象であるという理由から港社長らは一連の問題の核となる部分にはほとんど言及することはなかった。被害者の人権が守られることは大前提ではあるが、こうした姿勢を鮮明にしすぎた結果,”説明責任を果たしていない”と受け取られてしまったのは、会見を契機にスポンサーが一気にCMの差し替えた決めた事実を考えれば明白だ。

 17日の会見時点では、同問題についてはほとんど明らかになっていなかったが、22日には当時フジテレビ専務取締役だった関西テレビの大多亮社長、23日にはフジテレビ副会長を務める遠藤龍之介氏が報道陣の前に立ち、一連の問題について少しずつ口を開いてきた。状況が明らかになっていく中で、当時のフジテレビとしての対応が適切だったかの部分については、前回(17日)の会見よりも踏み込んだ所まで報道陣の追求があるとみられる。

 日弁連の指針に沿った第三者委員の調査がこれからとなる中でも、当該事案をどれだけ深刻な問題として捉えていたのか、またなぜ問題が発覚した中で、中居氏の番組を継続させたのかの整合性についても、一定の答えを出すべきではないか。

■今後の姿勢が問われる進退問題への言及、信頼回復の第一歩となるか 

 そして今回の会見で最も注目されるべきは、経営陣の進退問題に言及するか否かだ。27日は現在、同局の嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、港社長のほか、親会社のフジ・メディア・ホールディングス金光修会長も出席予定とされている。しかし、社長、会長を歴任し、同局の役員を40年以上務める日枝久取締役相談役はこれまでに出席者の中に名を連ねていない。

 一部報道によると、会見に先立ち臨時の取締役会が開かれるという。会見では間違いなく取締役会で交わされた議論の内容についての質問が飛び交うとみられるが、こうした状況に出席者はどう答えるのか。そして、仮に進退についての言及が会った場合、今後の局のビジョンをどの程度示すことができるのか。

 一刻も早い局内の体制立て直しが求められている状況下で、今回の会見は失った信頼を取り戻す第一歩となるのか。4時間半にも及んだ社員説明会、会社再建を願う社員たちの思いを受け、経営陣のどのような判断を下すのか。注視していきたい。

 中居氏については昨年末に一部週刊誌が、女性とのトラブルがあり高額な示談金で解決していたことと報道。9日夜に中居氏が公式サイトで声明を発表し、トラブルがあったことは事実として「今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります」と謝罪した。その後、各テレビ局やラジオ局のレギュラー番組が終了&降板が相次ぎ、23日にファンクラブサイトを通じて引退を発表した。

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