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佐藤勝利&高石あかり、“扉ガラ開き”で飛び込んだ手塚治虫作品の実写化ドラマ「これはいい作品になる」

ORICON NEWS / 2025年2月4日 19時30分

MBS/TBSドラマイズム枠『アポロの歌』より高石あかり、佐藤勝利 (C)「アポロの歌」製作委員会・MBS

 3人組グループ・timeleszの佐藤勝利と俳優の高石あかり(※高=はしごだか)がW主演するMBS/TBSドラマイズム枠『アポロの歌』(2月18日スタート)。手塚治虫氏原作の問題作ともいえる壮大なSF青春ストーリーを現代解釈し、実写ドラマ化。チャレンジングな企画に挑んだ佐藤と高石が、シリアスな内容と裏腹に、終始和やかだったという撮影を合同取材で振り返った。

【場面カット】漂う緊迫感…佐藤勝利の顔に触れる高石あかり

 今作は繰り返す“愛の試練”により、人間の愛と業を見つめる、ダークファンタジー。幼少期の母とのトラウマのせいで、愛を軽蔑して生きている大学生・近石昭吾を佐藤が、昭吾の幼なじみで歌手になる夢を見てバーで働いている渡ひろみを高石が演じる。



――手塚治虫先生の作品がドラマ化ということでまず、出演のお話をいただいた時のお気持ちをお聞かせください。

高石:今回、二宮監督とプロデューサーの方が、 私が出演した『生き残った6人によると』(22年)から何度かご一緒していていたので、すごく楽しみでしたし、手塚治虫さんの原作作品だと聞いて本当に驚きました。二宮監督ワールドと手塚治虫さんワールドの掛け合いもすごく楽しみだなと思いました。

佐藤:いただいた企画書の1ページ目が手塚さんの絵だったのですが、受ける理由しかなかった。まず「なんだ、このすてきな作品は!」と思いました。ただ、手塚作品を映像化することはなかなか観たことがなかったし、どのように実現するのかな、できるのかなと。だからこそ絶対にチャレンジングな作品になるなと思ったので、その世界に飛び込みたいと思いました。

――パラレルワールドに転生する昭吾と、まったく違う人物として昭吾の前に現れることになるひろみ。演じるうえで1番難しかったことや、苦労されたことはなんでしょうか。

高石:やっぱり演じ分けが難しいなと思いました。すごく挑戦したいなと思ったところで、私はひろみのほかにも、合成人の王・シグマというキャラクターを演じさせていただきました。今までの作品や役の入り方には一切触れずに、新たな方法で取り組んだキャラクターになるので、思い入れも深いですし、難しかったなと思います。

佐藤:原作では少し違うんですけど、今回のドラマの中で昭吾というキャラクターだけが別の世界が飛んでいっても記憶がそのまま続いていて、どう積み上げていけばいいかなと。原作ではその世界ごとに1からのキャラクターとなる世界がメインなので、原作には描かれていない部分を想像しながら演じることは難しかったです。

――ドラマの内容以前に、いきなり上半身の写真が公開されるという斬新な発表がありました。周囲の反響はいかがでしたか。

佐藤:一応「ドラマイズム」とは書いてあるので、 ドラマのことだろうと思っていると思うんですけど、果たして本当にドラマなのか?という声も見かけました。

高石:私たち2人の表情だけで、皆さんがもう考察をされていましたね。険しい表情と涙を流してたりとかしたので…。

佐藤:泣いてるもんね。なんの作品なんだろう。ドロドロ系かな?っていう意見も多かった気がします。ドロドロ系…ではないんですよね(笑)。

――新境地の役柄だと思うのですが、この作品で見せていきたい一面はありますか。

佐藤:僕はシリアスな役を演じることが映像で初めてだったんで、そういう作品が増えるといいなと、思いますね。

高石:(合成人の)シグマというキャラクターは今まで私が演じた役とは声も見た目も違うんです。話し方も違うので、 自分で持っていった演技ですが、それを監督が良しとしてくださったもので形になっています。自分でも最初は不安なところがあったんです。“これをやってしまっていいのか”と。でも自分のお芝居を二宮監督が良いとしてくださったからこそ、新境地の場所で色々挑戦ができたのかなと思うので、見ていただけたらうれしいなと思います。

――高石さんは演じ分けもありましたが、お互いそれぞれへのキャラクターの解釈、演じるうえでのこだわりはありましたか。

高石:いろんな難しさはありますが、苦戦という意味では最初のひろみが1番難しかったかもしれないな、とずっと思っています。私自身の性格と、1番離れているというか矛盾がいっぱいあるんです。すごく好きだけど、壊れたらどうしよう。伝えられない…伝えたくないとか、矛盾する感情がいっぱい自分の中にある。すごく女性的な方です。無償の愛は全員持っているけど、昭吾に送る目線がすごく乙女でかわいらしく、監督と相談しながら作らせてもらった記憶があります。2人目は逆にかっこいいんです。すてきなキャラクターなんですけど、自分の信念はあるけど大きい力に負けそうになって…そういう魅力があります。そして、シグマはものすごく不器用で、伝え方も人間とは違う。人間は「愛してる」って言葉を弱く言ったり強く言ったりで表現できるけど、(合成人)シグマにはその方法がないから、どうにか伝えようとするけど、一辺倒になって伝えられなくて、そのもどかしさだったりとか、そういった不器用なかわいらしさがありました。

佐藤:昭吾は愛に飢えている。その言葉通り、現実の愛や幸せを認められない。もはや否定してしまう役ですけど、愛に飢えているということは愛を望んでいるという解釈をしました。愛を拒んでいるとも言うと思うんですけど、飢えていて求めているからこそ拒むというような方向になったらいいなと思っていました。ただ、嫌がっている。欲しいけど欲しくない。それが本当に欲しいように伝わってもまた違う…めちゃくちゃ魅力もある。確かに1話、最初の世界は特に難しかったです。

――演じる上でディスカッションしたことはありますか。

高石:役について佐藤さんとの会話はあまりなかったのですが、お互いが二宮監督とお話をして作ったものを持っていき、そのなかでお互いが感じるものを精いっぱい感じ取ってお芝居をしました。

佐藤:あと、距離感を感じずに取れたところはある。撮影期間中に色々相性が良かったところだと思うんですけど、僕もあかりちゃんもなじみのスタッフさんがいらっしゃって、みんなで仲良くなっていった感じです。

高石:そうですね。すごくいい雰囲気の現場だったなと改めて思います。

佐藤:全員の相性が良かったな。それがあって自然とずっと幼なじみだったということに、嘘のない関係性がそこにもうそこもあった感じがしました。

高石:ひろみと昭吾が部屋で話すシーンは、私たちよりもスタッフさんがずっとしゃべっていたんですよ(笑)。

佐藤:文字にするとふざけていたみたいだけど(笑)。でも監督とカメラマンさんが大学の同級生だったこともあって、プロ同士での話し合いはもちろんあったけど、くだけた瞬間もあった。現場がリラックスするし、肩ひじ張らない撮影現場だった。初日は緊張感はありつつも、もう2日目からまったくなかったんじゃないかな。ファーストリアクションを撮りたいという監督の意図もあったのですが、聞いた方いいなというところは実は(監督と高石の会話を)盗み聞きをしていました。

高石:そうだったんですか!

佐藤:聞かない方がいいなというところは聞かなかったんですけど…。

――シリアスな話だとは思うけど、本当に和気あいあいと楽しい現場だったのですね。

佐藤:真逆です。「ヨーイ、スタート!」っていうまで楽しい現場でした。

高石:たまに楽しいまま続いちゃう時もありましたよね?

佐藤:スタッフさんと一緒にコンビニ行ったりとかもありました。

高石:アクションがかかっても、その時は楽しい空気感をそのまま持って演じたり、リアルなテンション感だったりを感じられるシーンも中にはあるかもしれないです。

佐藤:特に、たくさんロケが続いた静岡の最終日は温泉も近くて、キャストの方が結構集まった日ではあったんですけど、終わるたびにみんなが温泉に行っていて。僕は「いってらっしゃい!」みたいな感じでした(笑)。

高石:私も入りました。

佐藤:水風呂何分入ったんだっけ?

高石:6分くらい?

佐藤:あれ、短めに言ってない?15分って聞いてたけど。

高石:え!盛りすぎですよ(笑)。

佐藤:ヒロインが帰ってこないな~と思ってたら、ウキウキ帰ってきて「いや~水風呂に15分入っちゃって!」って。

高石:言ってないですよ~!15分も入ってたらダメです。5、6分ですよ!

――お互いに最初に共演すると聞いた際の印象と、実際に共演した後での変化はあったのでしょうか。

高石:佐藤勝利さんっていう名前を聞いて、すごく驚きました。どういう方なのか、想像もできなかったです。本読みの日に、初めてお会いした時、柔らかい雰囲気というか、皆さんに対してすごく優しさのある方なのだなと思いました。最初は構えていましたけど安心して、楽しんで撮影ができるかもと、楽しみになりました。

佐藤:僕はその、会った時の印象が強かった、最初にお話を聞いたときは、かわいげのある方なのかなという感じがして、それはそのままに初めて本読みで椅子に座ってやるじゃないですか。もうその時点で立って、動き回っていたからこの人、すごいな、と。お芝居への熱量がすごく伝わりましたし、ついていかなきゃな…と。ポスター撮影から、監督の演出の元で涙を流しておられて「すごい俳優さんだな」と思いました。話も面白いですし、和気あいあいとできましたね。

高石:ありがとうございます!

――その“和気あいあい”は高石さんの人柄も大きいですか。

佐藤:大きいと思います。(心の)扉、ある?っていうくらい。

高石:いや、佐藤さんも私的にはすごくフレンドリーに皆さんとお話されていました。

佐藤:自分で(扉を)開けるってタイプでもないから、その環境に安心して開くというか。ガラ開きだったかもしれないですね。

――実際に、撮影をしての手応えはいかがでしょうか。

佐藤:めちゃくちゃいい作品になっています。映像美もそうですし、仕上がりを観た方からもご好評いただいていますし、監督やスタッフさんとのコミュニケーション、キャストの皆さんとのチームワークをすごく感じながら達成できたので、現場で“これはいい作品になるな”と思いました。

高石:今回の作品は衣装、メイク、撮影、 美術さん、照明さん…全員がこだわり抜いた作品で、ほんとに 1人でも欠けたらできなかった作品だと思っているので、そういうこだわった部分は届いたらいいなと思います。

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