土屋アンナ、お金への考え方明かす 最近買った意外な“一番高いもの”とは【『プライベートバンカー』インタビュー】

木曜ドラマ『プライベートバンカー』に出演する土屋アンナ （C）ORICON NewS inc.

　俳優の唐沢寿明が主演し、鈴木保奈美が共演するテレビ朝日系木曜ドラマ『プライベートバンカー』（毎週木曜　後9：00）。今回は、天宮寺家の長女で、「天宮寺アイナグループ」の常務取締役を演じる俳優・土屋アンナ（40）にインタビュー。本作に集結した豪華キャストへの印象や、テーマとなっている“お金”について土屋が抱くイメージを語ってもらった。

【場面写真】圧巻のオーラ！赤髪で強烈なまなざしで演じた土屋アンナ

――今作では豪華キャストの共演が話題ですが、みなさんとの共演はいかがですか？

【土屋】特に（夏木）マリさんとは20年ぶりの共演なんです。演技の現場で再会するのは久しぶりだったんですけど、やっぱり素晴らしいオーラを放っていてさらにリスペクトが深まりましたね。親子役ということもありすごくうれしかった。

唐沢さんとは初共演だったんですけど、役柄としての雰囲気とご本人のキャラクターが絶妙にマッチしていて。よくマリさんと話していたんですが、現場ではユニークなギャグも交えながら和ませてくれて、歩き方がチャップリンみたいなところもあり、すごく楽しませてくれました。

――撮影現場ではどんな雰囲気ですか？

【土屋】全体的に非常に楽しい現場です。監督もギャグ要素と真面目さを絶妙に混ぜていて、それが作品のバランス感につながっている気がします。

――作中では濃いキャラクター同士のぶつかり合いも見どころですね。カオスな状況が生まれることも？

【土屋】そうですね。伊勢崎さん（吹越満）は特にアドリブをめちゃくちゃぶっこんできて、唐沢さんから「つながらないよ！」って言われたりして（笑）。でもそれに順応できる人たちばかりだから、それがまた新鮮で楽しいです（笑）。現場では笑いが絶えない一方で、緊迫したシーンも多く、コメディとシリアスがしっかり融合していると思います。

――唐沢さんと鈴木保奈美さんのコンビネーションはいかがですか？

【土屋】とってもかわいい（笑）。保奈美さんが演じる役は少し抜けていて、少女のようなチャーミングな行動をするんだけれど、それに唐沢さんが全く動じないという対比が面白く、そんな2人は見ていて楽しいなって思います。

――土屋さんは「天宮寺アイナグループ」の常務取締役という役どころですが、最初に聞いたときの印象や役作りについて教えてください。

【土屋】最初に聞いたときは「お金持ちの役!?　一番苦手かも」って思いましたね（笑）。普段の自分とは正反対のキャラクターだなと思ったんですが、演じてみたら面白そうなんだろうなと思って脚本を読んでみたらすごく面白くて。毎回台本がこんなに楽しみなのは今回が初めてですね。

――今作では「マネーサスペンスドラマ」がテーマですが、お金に関するリアルな知識も盛り込まれているとか。

【土屋】お金の動きや仕組みについてはかなり勉強になりましたね。たとえば、「こういうふうに人を騙す手口があるんだ」とか、「こんなスキームがあるんだ」とか、「お金がこんなふうに動いているんだ」といった知識が増えました。

――普段からお金について勉強することはあるんですか？

【土屋】しているわけないじゃないですか（笑）。振り込みとか引き落としだけでも大変ですよ…超苦手です（笑）。でも、子どもたちの将来のためには、相続税や財産管理のことを勉強しなきゃいけないなとは思っています。このドラマを通じて、勉強するきっかけにはなりました。でもドラマでは額が違いすぎるので、逆にお金持ちになりたくないなとも思いました（笑）。

――そもそも“お金”に対してはどんなイメージを持っているのでしょうか。

【土屋】私はどっちかというと“お金”って何だろうって思っちゃうタイプ。豪華客船よりも漁師船の方が好きだったりしますし、コース料理よりもおばあちゃんが握ったおにぎりが好き。愛情のような「お金で買えないもの」に価値を感じます。もちろんお金があるに越したことはないけど、努力をして小さな幸せを得るほうが私の性に合ってると思う。

――普段から節約するタイプ？

【土屋】そうですね。最近買った一番高いものはニトリの6万円のソファーです（笑）。でもお金持ちのインスタは見ちゃうんだけどね（笑）。

――わかります（笑）。では最後に、まだドラマも序盤ですが、改めて本作の見どころを教えてください。

【土屋】働かれている方はもちろん、ご年配の方にも役立つお金の知識が学べるドラマだと思います。難しそうに見えて、この土屋が台本読んでわかるぐらい。もちろん難しい言葉は出てくるんですけど、それを庵野さん（唐沢）がちゃんと説明してくれるんです。楽しんで知識を身につけられて、時に笑えて、時にサスペンスもあり、どんな方でも楽しめると思います。ぜひ見ていただけたらうれしいです。