おかゆ?ゼリー? 発熱時、エキスパートが推奨する食材・食事とは【管理栄養士解説】
ORICON NEWS / 2025年2月1日 9時0分
風邪のひき始めに取り入れたいセルフケアと言えば、食事療法。鼻水、咳・喉の痛み、発熱の症状を和らげるにはどんな食材・食事が効果的なのだろうか。たいや内科クリニックの管理栄養士・林安津美さんが解説する。【発熱編】
【画像】実は意外なアレがNG? 風邪をひいた時に控えたい食べ物
■発熱してても肉が食べたい…そんな時は「ささみ」「鶏ムネ」をチョイス
発熱時には、体力を回復させながら、消化に優れた食材を取り入れることが大切です。発熱は体が細菌やウイルスと戦っているサインであるため、栄養を補給しつつ、免疫力を高める食材を選びましょう。また、発熱による水分不足を防ぐため、十分な水分補給も心がける必要があります。
うどんや温やっこといった、水分とエネルギーを補給できる食べ物のほか、発熱で消耗しやすいビタミンB群も積極的に摂ってください。ビタミンB2を含む卵を使った消化の良い料理、卵がゆや卵とじうどんなどがぴったりです。
そのほか、冷たいものの方が食べやすい場合もあります。その場合は、フルーツ入りのゼリーや果物など、ビタミンを摂取できる食品を取り入れると良いでしょう。
■発熱時におすすめ食材8選
1:おかゆ・うどん(米、雑穀)
おかゆやうどんは消化吸収が良く、体に負担をかけずにエネルギーを補給できます。また、温かいおかゆは体を内側から温めます。
▼おすすめメニュー
・梅干しがゆ…梅干しにはクエン酸が含まれており、疲労回復と免疫力向上に効果があります。
・卵がゆ、卵とじうどん…卵入りのおかゆやうどんは栄養価が高く、体力を回復させるのに役立ちます。
2:鶏肉(特にささみや胸肉)
鶏肉はたんぱく質が豊富で、免疫細胞の生成を助けます。また、ささみや胸肉は脂肪が少なく消化に良いため、発熱時にも最適です。
▼おすすめメニュー
・鶏ささみと野菜のスープ…野菜と鶏ささみを煮込んだスープは、体を温めつつ栄養をしっかり補給できます。
・鶏雑炊…鶏肉と卵を加えた雑炊は、消化に優れ、エネルギー補給に適しています。
3:野菜スープ(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など)
野菜にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、免疫力をサポートします。スープにすることで、消化しやすく、体を温めます。
▼おすすめメニュー
・ポタージュスープ(かぼちゃ、にんじん)…甘みのあるポタージュは、飲みやすくエネルギー補給にも役立ちます。
・野菜たっぷりコンソメスープ…ほうれん草、玉ねぎ、にんじんを使ったスープはビタミン補給に最適です。
4:豆腐
豆腐はたんぱく質が豊富で消化に優れています。また、のど越しがよく、発熱時にも食べやすいです。
▼おすすめメニュー
・湯豆腐…柔らかく温かい湯豆腐は、体を温めながら栄養を補給します。
・豆腐と卵のスープ…豆腐と卵を組み合わせたスープは、消化が良く、疲れた体に優しい一品です。
5:果物(りんご、バナナ、柑橘類など)
果物はビタミンCやカリウムが豊富で、免疫力を高め、疲労回復を助けます。また、水分補給も兼ねることができます。
▼おすすめメニュー
・すりおろしりんご…喉越しがよく、ビタミンとエネルギーを効率的に補給できます。
・バナナスムージー…バナナとヨーグルト、少量のはちみつをブレンダーで混ぜたスムージーは、飲みやすく消化に優れています。
6:生姜
生姜は体を温める効果があり、発汗を促して体温調節を助けます。また、抗菌作用もあるため、免疫力をサポートします。
▼おすすめメニュー
・生姜湯…すりおろした生姜をお湯に溶かし、少量のはちみつを加えると、体を温めながら喉を潤します。
・生姜入りスープ…野菜や鶏肉のスープに生姜を加えて、体を芯から温めます。
7:はちみつ
はちみつはエネルギー補給が速やかに行え、抗菌作用で喉や体全体を守る効果があります。
▼おすすめメニュー
・はちみつレモン湯…ビタミンCとエネルギー補給を同時に行え、発熱時の疲労回復に役立ちます。
・はちみつトースト…少量のバターとはちみつを塗ったトーストは、手軽にエネルギーを補給できます。
8:ハーブティー(カモミール、ペパーミント)
ハーブティーは体を温め、リラックス効果を与えます。特にカモミールは消炎作用があり、ペパーミントは鼻づまりを緩和します。
▼おすすめメニュー
・カモミールティー…温かいカモミールティーは、発熱時のリラックスと炎症緩和に適しています。
・ペパーミントティー…スッキリとした香りで、呼吸が楽になりやすいです。
PROFILE/林安津美さん
管理栄養士。大学卒業後、JAあいち厚生連に入職。37年間、病院の管理栄養士として勤務、その間豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。病態栄養専門管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・腎臓病療養指導士・がん病態栄養専門管理栄養士・和漢薬膳師等の資格を生かし、現在はたいや内科クリニックで患者に寄り添った医療を届けている。
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