乃木坂46与田祐希、今だからこそ沁みる「逃げ水」 卒業前にグッとくる歌詞とは【卒業前インタビューVol.2】

乃木坂46・与田祐希　撮影：谷脇貢史 （C）ORICON NewS inc.

　2016年9月に3期生として乃木坂46に加入し、卒業を目前に控えたいま、3冊目となる写真集『ヨーダ』（12日発売／光文社）を発売する与田祐希（24）。「等身大の自分を見てほしい」と挑んだ本作は、“与田祐希らしさ”が詰まった写真集となっているが、強く希望したという「逃げ水」（2017年）衣装で撮影したカットも収録されている。与田の中で大きなターニングポイントとなった「逃げ水」は今どんな楽曲になっているのか、今だからこそ沁みる歌詞についても語ってもらった。（全3回の2回目）

【撮り下ろしカット】卒業直前…美しく儚い表情で微笑む与田祐希

■17歳でWセンター「あの時ほどがむしゃらに走れたことって…」

――写真集には与田さんからの希望で「逃げ水」衣装でのカットも収録されています。乃木坂46として活動し始めてすぐの2017年、同期の大園桃子さんとWセンターを務めた楽曲ですが、最後に着ようと思った理由は？

【与田】いいことも、つらかったことも、たくさんのことを一緒に乗り越えてきた衣装だったので、どうしても最後に着たかったんです。

――卒業を前にあらためて「逃げ水」はご自身の中でどんな楽曲になっているのでしょうか。

【与田】「逃げ水」は変わらないのに、年々歌詞が沁みてくるんです。リリースされて数年経って、卒業を控えてる今だからこそ、グッとくるようになった言葉が多くて。最初に感じた時よりもずっといい歌詞だなと思うようになりました。

――特にいま、グッとくる歌詞は？

【与田】1番のAメロは、神宮での全国ツアーの情景がすごく思い出されるんですけど、「いつの日からか　僕は大人になって　走らなくなった」っていう歌詞は心にくるんです。がむしゃらに走ってた17歳の「逃げ水」のことを思い出して。今も、もちろん全力でやってはいるけど、あの時ほどがむしゃらに走れたことって人生でないなって…。その時にしかできなかった走り方をしていたのかなと感じて、今になってグッときます。

■“最後”と思って撮った3rd写真集　アイドルとしての成長記録に

――写真集も1st写真集の時は17歳です。10代後半から20代半ばになり、8年の変化はご自身でどう感じますか？

【与田】自分で言うのも変ですけど、成長はすごいしたんじゃないかな（笑）。顔つきもですけど、考え方も違うし、もう別人ぐらい変わってると思います（笑）。

――3冊を通して、与田さんのアイドルとしての成長記録のようになったんじゃないでしょうか。

【与田】本当にそうですね…。この瞬間、瞬間を残してもらえていることに感謝しています。家族もすごい喜んでくれていて。

――卒業後にも写真集を出したいという思いはありますか？

【与田】写真集は乃木坂46としてのいい思い出になっているので、“最後”と思って撮ったんです。もしかしたら、今後ご縁があれば可能性もゼロではないですけど…私としては最後だという気持ちで臨みました。

――ファンの方は与田さんの写真集3冊目という方も多いはず。そんなファンの方にメッセージをお願いします。

【与田】3冊目の写真集を出すことになって「またかよ」って思われるかもしれないですけど（笑）。17歳、19歳、24歳と、私の人生のすごく大事な時期を切り取っていただきました。一気にそれを見返すと、私が歩いてきた道や思い出や、その時の感情を思い出せる写真集にどれもなっています。私にとってはすごくそういう写真集になっているので、ファンの方にとってもそう思ってもらえるような写真集になっていたらいいな。たくさんの方に見ていただきたいし、たくさん感想を教えてもらえたら喜びます。

【プロフィール】
与田祐希（よだ・ゆうき）24歳　2000年5月5日生まれ　福岡県出身　身長：152センチ　O型
16年に3期生として乃木坂46に加入。翌年、18thシングル「逃げ水」で大園桃子とともにWセンターを務める。19年6月から『bis』、同年7月から『MAQUIA』のレギュラーモデルに。『量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-』（テレビ東京系2022、23、24年放映）など俳優としても活躍する。2月22日、23日のみずほPayPayドーム福岡での卒業コンサートをもって乃木坂46を卒業する。