『まどか26歳、研修医やってます!』医療監修・竹内一郎先生が明かす“現場のこだわり”
ORICON NEWS / 2025年2月11日 8時0分
俳優の芳根京子が主演を務める、TBS系火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(毎週火曜 後10:00)。本作の医療監修を務めるのは、横浜市立大学救急医学教室・主任教授であり、横浜市立大学附属市民総合医療センター・高度救急救命センター長、横浜市立大学附属病院・救急科・科長の竹内一郎先生。“スーパーローテーション(2年の研修期間で各科を回る仕組み)”でまどかが救命救急科に配属される第5話、6話だけでなく、第1話から本作に携わっている。そんな竹内先生に、撮影現場で印象に残ったことや、逃げない選択をした出来事などを語ってもらった。
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――本作の医療監修をする中で、何かリクエストしたことはありますか?
撮影現場のスタッフの方々から「できるだけリアルな医療現場に近いものを作ろう」という意識を感じました。医療従事者が作品を見た時に「これ、リアルだね」と言ってもらえることが、我々が医療監修として入る理由だと思ったので、脚本家の前川洋一さんたちとの打ち合わせで医療現場のリアルについてさまざまな話をさせてもらっています。実情をうまく取り込んでくださっていますし、まどかたち研修医の成長という点では、我々も直面している研修医たちとの向き合い方がしっかりと描かれていて、面白いところもありつつ、感動できるストーリーになっていますよね。
それにセットのリアリティにも驚きました。例えば、まどかたち研修医の部屋、医師たちの部屋に貼ってあるポスターや置いてあるファイル、病室の雑誌まで、放送ではそこまで映っていないだろうと思うような細部までこだわっていて、びっくりしました。
――キャスト陣から直接質問されることもあるそうですね。
点滴の仕方や救急外来に運ばれてきた患者さんへの所作、普段意識せずに行っているようなことまで、皆さん熱心に質問してくださいます。そうした質問を通して、普段のルーティンワークを客観的に見直す良い機会になっています。
全員が本業をおろそかにしないという方針のもと、医療リハーサルには行ける人が参加し、情報共有を徹底することで、誰に聞いても内容が変わらないようにしています。今回、ベテランの救急医や若手救急医だけでなく、研修医も参加させてもらっているのですが、撮影現場の皆さんの真剣さに感銘を受けているようです。この貴重な経験を通して、研修医たちが医療現場への理解を深め、救命救急を選んでくれるきっかけになればうれしいなと思っています。
――たくさんの“医療現場あるある”が登場する本作ですが、竹内先生も実感していることはありますか?
どうやって人材育成をしていくべきなのか、これは我々も試行錯誤しているところです。我々が当たり前と思ってやってきたことでも、今の世代は快く思っていないこともある。けれども、たくさん経験を積まなければ一人前になることができない。しっかり育てていかないと、次の世代につながっていかないので、常に正解を求めています。
――実務的なところでは?
手術室が寒いことはかなり印象に残ったのではないでしょうか。放送後に僕も親から尋ねられました(笑)。それに点滴ルートがとれなくなるといったスランプは多くの人が経験していますね。でも、そのスランプを克服するにも、経験が大切なんです。第1話で芳根さん演じるまどかが、さらば青春の光の森田哲矢さんが演じるベテラン患者・橋口健太のルートをとるところは印象的でした。最初はおぼつかないまどかの手つきに恐々していた橋口も、最終的にルートをとることに成功したまどかと一緒に大喜びしていた様子はあるあるです。長く入院されている患者さんたちの多くが協力的で、一緒に研修医の成長を見守ってくれている感じがします。きっとうまくできなくても頑張っているという研修医たちの熱意が患者さんたちにも伝わるからこそ、信頼関係が生まれて見守ってもらえているのかなと。我々が研修医たちになかなか伝えづらい医師と患者さんの付き合いまで描いてくださっているので、作品を通して感じ取ってもらえていたらいいなと思っています。
――本作のポスタービジュアルに「逃げないことだけ、決めてみた」というフレーズが入っていますが、竹内先生が逃げない選択をした経験を教えてください。
常に“逃げないこと”の連続です。点滴のような処置でも、心臓カテーテル手術のような大がかりなものでも、相手は生身の人間ですから、怖くても責任を持って行うしかありません。患者さんの症状から病気を推測し、今ある情報から治療方針を決定する際には、やはり経験がものを言いますし、勉強を続けなければなりません。そのような技術や勉強、そして常に熱意を持って患者さんと向き合っているので、生半可な覚悟では務まらない仕事かもしれません。研修医を指導していく上で、「逃げないことだけ、決めてみた」という言葉は我々も伝えていきたいとても大切なテーマだなと感じています。
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