開発者を泣かせた『あずきバー専用かき氷機』発売へ 試作第6号でついに完成
おたくま経済新聞 / 2017年5月22日 11時0分
あずきバー専用かき氷機
アイス界のダイヤモンドこと『あずきバー』ですが、今年もそろそろ暑くなりだしたので食べたくなってきている人も多いのではないでしょうか? そんな中、6月29日にあずきバー専用のかき氷機がタカラトーミーアーツの『おかしなシリーズ』から発売されることになりましたよ!!
『おかしなシリーズ』は誰もが知っているような身近な食べものを“簡単アクション”でより楽しく美味しくアレンジしようというコンセプトの商品。 今回、シリーズ新商品として挑んだのが井村屋より販売されている、年会販売本数2億5000万本以上の国民的人気アイスキャンディー・あすきバー。無香料・無着色の昔ながらの製法で作られるあずきバーは、その美味しさもさることながら「固さ」でも度々話題になり「世界一固いアイス」とも言われています。
■あずきバーに敗北しつづけようやくたどり着いた第6号機
タカラトミーアーツはこのあずきバーをふわふわのかき氷にしてみたいという想いで、2016年9月から商品開発を重ね試行錯誤したそうです。
安全面やコストなどの点を考慮し、数ヶ月の構想ののち試作1号機を完成させたものの、社内の検証でうまく削ることができず再検討することに。
改善点を洗い出し、試行錯誤を重ねてようやく試作機を井村屋に持ち込んだものの、プレゼンテーションの場であずきバーの固さに敗北し壊れてしまいました。さらに何度も井村屋を訪れ、担当者の目の前であずきバーを削ろうとしては失敗するということを繰り返したんだそうです。
そして、ようやく第6号機目にしてやっとキレイなかき氷をつくることに成功!! うーん、涙なくしては読めない誕生秘話ですね。
【完成品に至るまでの歴史】
・第1号機
第1号機はあずきバーを2本の強力なバネで固定しプラスチックの刃で削る仕様でした。しかし、バネの力不足で半分くらいまでしか削ることができず断念。
・第2号機
第2号機はあずきバーを下へ押し込みながら削る仕様のものでしたが、途中でハンドルが折れてしまう事態に。
・第3号機
サイドハンドルタイプの第3号機は回転に対する負荷を軽減したところ、ハンドルが重すぎて回し進めることができず断念。
・第4号機
三枚刃タイプに改良するも、改良があだとなり抵抗を高めてしまい第4号機もハンドルが重すぎる結果に……。
・第5号機
削りにくさの理由の一つスティックの存在を何とかしようと考える。スティック引き抜きのための専用パーツを開発。スティック引き抜きタイプの第5号機でようやくゴールが見えてきた。
・第6号機
第6号機は余分な部分を削減し商品自体をコンパクトにし、あずきバーの固さに負けて本体が破損しないようハンドル部分にクラッチも内蔵するなどの改善点を盛り込み、はじめてあずきバー1本を全て削ることに成功!!
■ふわふわのしょっかん、アレンジでより美味しく
そんな開発者・担当者たちの努力と夢が溢れるほど詰まった同商品。あずきバーを削って楽しんだ後は、ふわふわの食感と風味を口いっぱいに楽しむことができますよ。フルーツと一緒に盛り付けたり、牛乳を注いでシェイクにしたり……夢は無限大ですね!!ただしサイズは「本商品は「井村屋BOXあずきバー」あずきバー65ml専用商品です。85mlには対応しておりません。」とのこと。つまり6本入りの「BOXあずきバー」が対象となっています。
お値段は2800円(税抜)。
井村屋の担当者は「本当に機械を完成させるとは思っておりませんでした」と驚きの声を挙げているそうなので、この機会にあずきバー信者はぜひゲットして“世界一固いアイス”のアイデンティティを崩壊させちゃってくださいね!
(大路実歩子 / 画像提供・株式会社タカラトミーアーツ (C)T-ARTS )
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