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ゾロ目マニア垂涎の珍スポット『地球33番地』

おたくま経済新聞 / 2017年6月6日 15時0分

ゾロ目マニア垂涎の珍スポット『地球33番地』

地球33番地

東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒の地点にある「地球33番地」ってご存知ですか? 高知県高知市の繁華街から東に2キロほど向かった北金田という地域にある、ゾロ目の地点なんです。


昭和37年5月、高知ロータリークラブが3が並ぶゾロ目の地点を「地球33番地」と名付け、その近くに白いモニュメントを建設したことで広く知られるようになりました。

緯度や経度の度、分、秒の同じ数字が12個も並ぶ地点は世界でも10カ所(インドネシア、ナイジェリア、ギニア、リビア、ボツワナ、オーストラリア、日本、以上各1カ所、ロシア3カ所)しかなく、そのほとんどが砂漠や大平原に位置して容易に足を運ぶことはできません。しかしながら、「地球33番地」は県外からアクセスする場合でも例えばJR高知駅から路面電車・とさでん後免線後免駅方面に乗り換え「知寄町一丁目駅」で下車し、北方面に400mほど歩くと簡単に到着することができます。

そして実際のポイントは江の口川の中にあり、今ではその地点にシンボルが建てられています。場所は白いモニュメントの対岸。 シンボルは4本の支柱が重なり、頂点に「33」の文字が浮き上がった球体が掲げられている彫刻家の作品。支柱には「燦々と地球33番地 1993 Shinji Karino 狩野信児」とシンボルの作者であり県内外に多数のモニュメントを遺した彫刻家の狩野信児さんの名前が明記されています。


「地球33番地」はただモニュメントやシンボルがある川沿いというだけでなく、「環境保全につながる活動を推進する」「地球33番地を全国や世界へ情報発信する」「地域活動を応援し、文化づくりを推進する」などの活動も展開中です。「地球33番地」に行くとモニュメント前にある到達証明書発行所であるオープンハートにて「到達証明書」をもらうことができます。スタッフが不在でも、申込用紙に必要事項を書き備え付けポストに投函したら後日無料で郵送してくれるそうです。今年5月には、到達照明の発行数が31108人に達したそうですよ。


近年緯度経度の基準が日本測地系から世界測地系に変更されたことで、新しい基準によるとこのゾロ目地点は400mほど東南に離れた場所になってしまったそうです。つまり現在シンボルの置かれる位置は「旧日本測地系の東経133度33分33秒、北緯33度33分33秒」となっています。 しかしながら、当初から多くの人に愛されたシンボルのある場所が今でも「地球33番地」と呼ばれ、これからも訪れる人々に珍スポットとして愛されていくだろうことは容易に想像できますよね。
ゾロ目マニア&珍スポットマニアは、ぜひ足を運んでみてくださいね!

<参考>
地球33番地公式サイト

(取材・大路実歩子 / 画像・編集部撮影)

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