ゲームを通して学ぶ政治塾『SIMCITY BUILDIT School of Politics』開講
おたくま経済新聞 / 2017年6月28日 14時4分
『SIMCITY BUILDIT School of Politics』秋葉原駅ポスター
6月26日、東京都内でユニークな政治塾の開講式が行われました。その名も『SIMCITY BUILDIT School of Politics』。エレクトロニック・アーツ株式会社の都市開発シミュレーションスマホゲーム「シムシティ・ビルドイット」を用いながら、著名人とともに政治を学ぶ塾です。
この政治塾『SIMCITY BUILDIT School of Politics』は、ニューズウィーク日本版監修のもと、都市行政や都市計画に豊富な知識を持つ超一流の講師陣が、専門分野である税制・インフラ等のテーマについて講義を行うもの。さらに、この講義で取り上げた社会課題や大胆な政策について、都市開発シミュレーションスマホゲームである「シムシティ・ビルドイット」を用いてシミュレーションを行い、今の都市に必要な政策はどんなものなのかを検証していきます。
実際の政治では基本的に失敗が許されませんが、ゲームの上では「トライ&エラー」を繰り返していくことが可能。仮想空間であるがゆえの特徴を生かして、これからの都市における政治や行政について理解を深め、施策を巡らしていこうという訳です。
■開講式での特別授業レポート
開講式では、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が講師として、そして女子大生社長として話題のまぶしき会社AMF代表取締役社長・椎木里佳氏が塾生代表として登壇。「地方自治の重要性」、昨年より実施された「18歳選挙権」、「街づくりに必要な政治」などの政治に関するテーマでトークを展開しました。また、一般学生も開講式に参加し、鳥越氏や椎木氏のトークを聞きながら政治について学びました。
「地方自治の重要性」について、鳥越氏は日々の生活において地方自治がいかに重要な役割を担っているか、わかりやすく解説。
「『地方自治体』こそ、皆さんが一番身近に接している団体です。例えば、待機児童問題、過疎化問題、介護問題などは『地方自治体』が抱える問題です。皆様が関心を持って学び、『地方自治体』を通して解決していくことが大事です」
昨年から実施された「18歳選挙権」については、
「有権者の投票率が低いのは課題である。今の政治は10年後、30年後につながるにも関わらず、一番影響を受ける若者の認識が低い。18歳から、有権者の権利を行使して政治に参加することの喜びを感じてほしい」
と、鳥越氏が若者の政治離れについて述べると、それを受けて椎木氏より
「私自身、去年18歳になった時に、初めて投票に行きました。会場の雰囲気が高齢者向けだったので、若者が生きやすい会場作りも大切だと感じました」
という、若者としての意見も展開されました。
「街づくりに必要な政治」について、鳥越氏は
「世界の中で良い例が『パリ』。世界で一番政治による都市計画が進んでいる街だと思う。18世紀から作られ大改革をし、区ごとに医療、オペラ座などの娯楽施設を作り上げた。街づくりと政治は切っても切れない関係だから、日本の政治も、パリのように街づくりの役割を果たさないといけない」
と語りました。
最後に、鳥越氏と椎木が「理想の自分」になるためのマニフェストを発表。椎木氏より「日常生活で関わっていくことなので、ビジネスと政治についてもっと勉強をしたいと思います。まずは『シムシティ・ビルドイット』で街づくりから学びたいと思います」とコメント。鳥越氏は「若い人たちが政治に関心を持って、政治に参加をしてもらえるような社会に一歩でも近づければと思います。そのためにはできるだけ多くの情報を発信していきたい。『SIMCITY BUILDIT School of Politics』に参加して頂き、街づくりと政治について学んでもらえるとうれしいですね」と、この政治塾について語りました。
■個性的な広告展開
『SIMCITY BUILDIT School of Politics』については、東京都内8ヶ所の駅構内に、各駅の特色に合わせたポスターを掲示。例えば秋葉原なら「今、政治の行方はコミケの行方かもしれません。」。なかなか刺激的な文言が並ぶこの紙面広告を通じて、政治への興味を喚起するだけではなく、政治塾の開講をアピールします。
また、公式YouTubeチャンネルにおいては、政見放送をモチーフにした『SIMCITY BUILDIT School of Politics』開講告知ムービーが公開されています。子供やビジネスマン、ホストや女子校生など様々な人物が自身の「理想の街づくり」を語っています。
「シムシティ・ビルドイット」アプリ内では、この政治塾開講を記念して6月27日から、日本コレクションアイテムが登場。今社会で話題になっている場所として「魚市場」や、待機児童を減らすために必要な「保育園」が新たに加わるほか、忙しいシムたちの疲れを癒す「温泉」、お堀と緑のコントラストが美しい「日本庭園」など、日本を象徴する施設も登場します。
魚市場 保育園 温泉 日本庭園開催は、2017年8月21日(月)~23日(水)のそれぞれ19:30~20:30。二子玉川 蔦屋家電で行われます。参加は応募が必要で、応募期間は2017年6月26日(月)~7月31日(月)。東京の政治・行政に興味を持ち満18歳以上で、この講座を3回とも受講できる方が対象。受付は『SIMCITY BUILDIT School of Politics』特設サイトにて行われています。
(咲村珠樹 / 画像提供・エレクトロニック・アーツ株式会社)
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