育児って難しい!可愛いけど大変!買い物すら地獄をみるんだよ……ってお話。
おたくま経済新聞 / 2017年8月28日 10時16分
ちくまさん(@chikumababy)より。
子どもが欲しくて念願かなって出産して、母乳やミルクを飲みながらすくすく育つわが子はとても愛おしく感じる一方、母親だけに育児の負担がかかってしまい孤独の中で言葉の通じないわが子と対峙する大変さや辛さを抱えている母親は少なくないのではないでしょうか。
筆者もいわゆる「ワンオペ育児」、頑張っています。産後うつになってしまう人は全体の40~50%ほどとなるという統計が日本産婦人科学会の調査で明らかになっていますが、そのお話は別の機会に譲るとして今回は保育園・幼稚園に入る前のイヤイヤ期絶好調な子どものお話。
育児の悲喜こもごもをツイッターで投稿されているちくまさん(@chikumababy)のお子さんのお話。
「3歳までは躾は無理、大人しいのは子どもの気質だっていう話題のコメント見て、確かにうちの子も!と思ったので描きました。これが2歳4ヶ月の現状です。まわりに迷惑かけて良いとは思ってないし伝え続けることが大事だからこれからも続けますが。どうしても止められないのです。」というツイートに漫画が添えられています。
3歳までは躾は無理、大人しいのは子供の気質だっていう話題のコメント見て、確かにうちの子も!と思ったので描きました。これが2歳4ヶ月の現状です。まわりに迷惑かけて良いとは思ってないし伝え続けることが大事だからこれからも続けますが。どうしても止められないのです。 #育児漫画 pic.twitter.com/VK6cg1o588
— ちくま@2歳4ヶ月 (@chikumababy) 2017年8月23日
4コマ漫画ですが、内容をみたら魔のイヤイヤ期と呼ばれる3歳前後の子どもを抱えている、または抱えていた人はみんな共感してしまうのではないでしょうか。
店内で走り回ってしまうわが子に対し、ダメって注意しても「効果なし」。2コマ目に「ぶつかったら迷惑だし転んだら痛いから歩こうね?」と言い聞かせても「効果なし」。3コマ目で母は心を鬼にして「ママ怒るよ?コラーするよ?今度走ったら帰るよ?」と怖い顔をわが子にして見せても「効果なし」。
結局、周囲の視線が全身に刺さる様に感じつつ暴れるわが子を抱えて強制退去……。
あまりにも分かりすぎて筆者もわが子が2歳ぐらいの頃を思い出して遠い目をしてしまいました。うちの子たちも少しも落ち着いて買い物なんてできやしなかった人たちでしたので、大人しく買い物カートに座ってくれている他所のお子さんを羨ましく見ていたりもしてました。
子どもだからしょうがないじゃん、子どもがやったことだから~、で責任を取ろうとしない、子どものしたことを謝罪できない親が目に付く昨今、そんな親ばかりではなく真面目にしっかりと向き合っている親御さんだって多いのです。ただ、一人目の子どもだとどうしていいか分からず戸惑ってしまうことだってありますし、一人っきりで言葉が通じない小さい人に対して余裕がなくなっていることだってあります。
■「子どもだってきちんと言い聞かせれば分かる」はホント?理想と現実は違うこともある
よくこの手の話題には「子どもだってきちんと言い聞かせれば分かる」という意見がつくことがあります。しかし、それは子どもによるのではないでしょうか。筆者の場合にように、根気強く言っても繰り返す場合があります。編集部にも同じくの反応をする子どもを育てているライターがいます。どれだけ根気強く言っても中々聞き入れてもらえないのである時育児相談に相談したそうです。すると返ってきた言葉は「その子の個性だよ」「あなたの子どもだけではない、そういう子どもは沢山います。教科書や理屈通りにいかないのが育児。大人でも個性が人それぞれなように子どもも個性はそれぞれ。世間の意見は大切だけれども、それだけで思い詰めないで」。
■個性も成長速度も人それぞれ よその子と比べて自分と子どもを追い詰めないで
言って聞かせてすぐ分かる子どもは理想です。でも全ての子がそうではないのです。なお、アドバイスを受けたライターの子も筆者の子も、成長するに従いもちろんそういうことはしなくなりましたよ。だからもし今「子どもが言って聞かない」と悩んでいる親がいたら、どうか思い詰めないで。言って聞かないならば、とりあえず繰り返し注意して、子どもが分かるまで大変だけど言い聞かせればいい。それによその子と比べなくて良い。だって個性も成長速度も違うのですから。大丈夫、いつかきっと分かってくれるから。
そして今回話題となったツイートにも多くの共感が寄せられ、頑張れっていう励ましの声も寄せられています。もし、一人で孤独な子育てにはまり込んでしまって余裕がなくなっていそうな人がいたら、「大変だね、頑張っているね」と声をかけてあげられたらと筆者は思います。同じ思いをしてきた仲間として、寄り添えるといいな、と。
<記事化協力>
ちくまさん(@chikumababy)
(看護師ライター・梓川みいな)
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