渋滞あるある 「同乗者とケンカになった」「他の車にぶつかりそうになった」
おたくま経済新聞 / 2017年8月31日 18時0分
渋滞あるある
お盆や年末年始の帰省シーズン、そしてゴールデンウィークや秋の連休(シルバーウィーク)に代表される行楽シーズンになると、半ば当たり前のように発生する渋滞。最初は通行量が道路の許容量を超えて発生するのですが、途中で追突事故などが発生して、さらに渋滞が悪化してしまうこともしばしばです。最初は楽しかった車内も、渋滞にハマってる時間が長くなると段々雰囲気が淀んできてギスギスしてきたり……。
そんな「渋滞あるある」について、株式会社SUBARUが月に1回以上車を運転する20代~60代の男女1075人を対象としてインターネット調査を実施し発表しています。
■渋滞時に同乗者とケンカになったことがある「37.8%」
「帰省&レジャー、渋滞に関する意識調査」によると、お盆時期の運転中に渋滞に巻き込まれた経験のある人は58%。そのうちの95.7%が渋滞時に疲れや負担を感じたことがあるという回答をしています。さらにそのうちの35.6%は、渋滞による身体的・精神的負担を考えて予定していた帰省やレジャーの予定を取りやめた経験があるとか。……まぁ、そりゃそうですよね。
渋滞にハマったとき、何がつらいかっていうと「動けない」こと。特に高速道路だと脇道に逃げることもできず、コンビニもないのでサービスエリアやパーキングエリア(ちなみにパーキングエリアは15km間隔、サービスエリアは50km間隔程度を目安に設置されています)にたどり着くか、インターチェンジで一旦一般道に降りるかしないと、そこにずっと閉じ込められてしまう訳です。もちろん、ドライバーは休憩なんてできません。
また、42.7%が渋滞時の運転の疲れやストレスのせいで出かけた先で楽しめなかった経験あり、37.8%が同乗者とケンカになった経験もあると答えています。わかる……わかりすぎる。
なお、ケンカにいたった状況について聞いたところ、目立った回答は次の通りだったそうです。いずれもあるある過ぎる……。
▼渋滞時のケンカの理由
・お互いがイライラして口げんかになった
・ストレスで会話がはずまない
・なかなか着かないイライラと疲れのイライラがお互い顔に出てしまい、ちょとしたことでもお互いに当たり散らしてケンカになった。
・運転している人がイライラしていてイライラせんでもと言ったら喧嘩になった。
・運転も交代せずにスマホをずっといじってゲームをしていたのでイライラして注意したら喧嘩になってしまった。
・運転者がイライラして話しかけても返事をしない。
・家族みんながなかなか進まない状況にイライラしてみんな無言になり雰囲気が悪くなった。
■渋滞時の運転中に他の車にぶつかりそうになった「39.6%」
こういう状況に陥ると、どうしても集中力が低下してしまいます。走れていれば様々な刺激があるので、それによって集中が維持されたりしますが、動かなかったり、たまにノロノロ動く状態が続くとつらいですよね。ボンヤリしてしまって、停車中にブレーキが緩んだり、隣の車線で車が動いたのを見て自分も発進しようとしたら自分の方は動いてなくって前の車に追突しそうになったり、急に強引な割り込みされたりしてぶつかりそうになったり……。この意識調査でも、渋滞時の運転中に他の車にぶつかりそうな経験をした人が39.6%。その経験のほとんどが、渋滞による単調な時間で集中力が低下したことによるミスによるものでした。
しかし最近「自動運転技術」を応用した運転支援システムを搭載した車が増えてきています。実は筆者の車も自動ブレーキとレーンアシスト(車線逸脱警報装置)を搭載してまして、前の車に接近しすぎたり、センターラインや路肩のラインに接近すると警報音で知らせてくれます。まだ自動ブレーキのお世話になったことはありませんが……。
今回調査結果を発表したSUBARUでは自動ブレーキなどの運転支援システムを2008年に「アイサイト」で世界で初めて市販用社として実用化しています。そして8月に発売されたレヴォーグとWRX S4の全グレードに標準搭載された最新版では、従来までのバージョン表示ではなく「アイサイト・ツーリングアシスト」という名前になりました。というのも、文字通り渋滞を伴う長距離ドライブ(ツーリング)を前提とした運転支援機能を追加したからだそう。従来は時速60km以上でしか作動しなかったレーンキープが、停止状態から時速120kmまでの範囲で可能になり、しかも先行車に追従してアクセルやブレーキの調整までしてくれるようになりました。また、カーブでも時速100kmでは半径400m以上、時速40kmでは半径80m以上の範囲であれば自動的に車線の真ん中をキープして走ってくれます。渋滞中や信号待ちで先行車の発進に気づかなかった場合も音声で知らせてくれる機能も。
つい人間がこういったシステムに頼りきってしまいそうになりますが、そこはあくまでも「支援」システム。車が勝手に動くのではなく、運転の主役はドライバーです。シートベルトなどと同じく「いざという時の安心」として、気をつけて運転したいものですね。しかしまぁ、これで渋滞時の急なトイレや、子供がむずかった時に対処してくれるシステムも搭載されればいいのに……と思っちゃうのは贅沢ですかね?
(咲村珠樹 / 画像提供・株式会社SUBARU)
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