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恋するペンギン?名古屋港水族館のアデリーペンギン 飼育員に構ってほしくて「肩のり」の技習得

おたくま経済新聞 / 2017年9月8日 12時4分

恋するペンギン?名古屋港水族館のアデリーペンギン 飼育員に構ってほしくて「肩のり」の技習得

飼育員・住吉優哉とペンギン

鳥類を飼っている方なら飼っている鳥が自分の肩に乗ってくる事は割とあるあるな出来事ではないでしょうか。鳥以外にも懐いていると乗ってくるペットは結構いるかと思います。我が家のネコも寒くなると膝に乗れないときに肩によじ登ってきます(痛い)。しかし、いくら鳥類とはいえペンギンが肩に乗っかってくるなんて光景は……珍しいのでは?

名古屋港水族館のペンギンプール。ここにはアデリーペンギンを始めジェンツーペンギン、エンペラーペンギン、ヒゲペンギンの4種類のペンギンたちが飼育展示されています。
若いペンギンはあまり物怖じしない性格のようで、飼育員さんが水槽内のお掃除などのお世話をしていると水を掛けたり突っついてきたりとあらゆるちょっかいを掛けてくるそう。
白と黒のツートンカラーで、ペンギンといえばコレって言うくらいの印象の良く見かける感じのアデリーペンギンですが、昨年生まれたばかりのまだ若いある一羽の個体は好奇心がとっても旺盛!

飼育員・住吉優哉さんの近くにちょっかいを掛けに行っては遊んでもらっているようで、特にプール内での作業がはじまると「ねーねー かまってー!」と言わんばかりに周囲をちょろちょろ。この様子は動画公開されていますが、はじめは住吉さんの腕をおもむろに突くペンギンちゃん。次に腕に足を掛け、一気に登っていきます。ここまで誰のアシストもなし。その肩のりっぷりたるや堂々としたもの。住吉さんが動いても動じずにバランスよく乗っかっています。

しかし、登るとき住吉さんのお顔に容赦なく当たるフリッパー(羽部分)は少し痛そう。それはもう、ベシベシと。フリッパーはかなりしっかりした硬さがあるようで、住吉さんの顔も思わず引きつります。でもきっと大好きなんだろうなー。さらに住吉さんがプールから上がろうとすると一瞬身体が浮かんだすきに背中にちょこん。勝手に乗ってきます。住吉さんこれじゃ上がれない……。一旦プールに戻って、アデリーペンギンを下ろし急いで上がったのでした。

いつごろからペンギンが肩に乗るようになったのか住吉さんに聞いてみました。すると、4月頃は腕の上に乗るぐらいだったものが「今では肩の上に乗るようになりました。」と徐々にステップアップしていったそうです。

「小さいころから鳥が好きなので肩に乗られるのは嬉しいです(笑)」と、住吉さんもこのちょっかいは嬉しいそうですが、「この子が大人になったら好奇心が薄れて肩に乗ってこなくなると思います。個人的にはちょっとさびしいですが、いつか立派な大人になって素敵なペンギンとペアを作り、かわいいヒナを育てている姿を見たいと思います。」という親心も語ってくれました。

どうしてこのコだけが肩に乗ってくるのかは住吉さんにも他の飼育員さんにも分からないそうですが、それだけ懐かれているんじゃないのかなぁと勝手に思う筆者なのでした。もしくは恋するアデリーペンギン? 飼育する側としてはペンギン同士でペアになって仲良くヒナを育てる姿を見るのが本望かと思います。でも、個人的にはペンギンの親子で住吉さんの両肩に乗っかっている姿を見てみたいな、なんて思ってしまいますが。

<取材協力>
名古屋港水族館

(梓川みいな)

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