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被災から2か月の朝倉と、インパクト大と評判の「はちみつ 命をかけて」

おたくま経済新聞 / 2017年9月21日 7時0分

被災から2か月の朝倉と、インパクト大と評判の「はちみつ 命をかけて」

インパクト大と評判の「はちみつ 命をかけて」

7月5日から6日にかけて福岡県朝倉、東峰村、日田地区に被害をもたらした『平成29年7月九州北部豪雨』から2か月が過ぎました。前回8月に三連水車の様子を取材しましたが、ついこの頃ネット上にて「朝倉でインパクト大なはちみつが売られている」と話題になっているのを目にしました。なにやら強烈な商品名で、中身もまたまた強烈なのだとか……。販売している場所は、前回取材でもおとずれた「道の駅三連水車の里あさくら」。現地のその後も気になっていたので、早速足を運んでみました。

2か月と少しすぎた9月19日、台風が通り過ぎ多くの観光客が道の駅三連水車の里あさくらや道の駅原鶴へ訪れていました。台風の上陸直前に仮設住宅が完成し、街の復興に向けて動き出したところです。前回と同じく多比良中近く、菱野地区を通ったあと、この時期満開となる原鶴地区のひまわり畑をみるためにさらに車をすすめます。道の駅は日田へ向かう道路沿いにあり、多くの観光客でにぎわっていて、駐車場に車をとめることが出来ない人の多さでした。

ひまわり畑は車からみるだけにして、三連水車の里あさくらへ戻ろうと杷木郵便局から小道に入りました。一階が浸水し、土砂をかきだしたばかりだろう家や、一階がまったくない家などが道沿いにまだまだ並んでいます。ボランティアの方の姿もちらほら見えました。一歩道を入ると人手が必要なところがあり、ボランティアセンターに人も出入りしています。大きな通りに出ると、前回同様流木が積み上がったままのところがありました。

9月19日編集部撮影
9月19日編集部撮影
9月19日編集部撮影
9月19日編集部撮影

さて、道の駅三連水車の里あさくらへと到着しました。9月は栗や梨がシーズンをむかえています。店内には「買って支援」の張り紙があり、大勢の買い物客が訪れてとれたての野菜や果物を買っています。安くて新鮮な野菜を私もカゴにいれつつ店内をみていると、話題のはちみつを見つけました。

「はちみつ 命をかけて」というこのはちみつ。「これは当園主人が蜜蜂の天敵スズメバチを命がけで生捕りにして、生きたまま蜜付けにしたものです」とタグに書かれているように、実は中にオオスズメバチがまるごと一匹入っています。じっくり見てみると、なんとなく怖い。かなり怖いです。
スズメバチの毒にはアミン類、低分子ペプチド、酵素類が含まれていて、結合組織破壊、血圧降下、細胞膜透過性亢進、痛み、平滑筋収縮などを引き起こします。そんなハチがそのまま入っているはちみつ、食べて大丈夫かなと思いましたが、特になにも起こりませんでした。それもそのはずこの「オオスズメバチの蜂蜜漬け」は健康食品として割とあちこちで作られているものだそう。疲労回復などに効果があると言われています。ただし元々アレルギーがある方や赤ちゃんは口にしないようにしてくださいね。

「おすすめの召し上がり方は焼酎に2、3滴落として飲んだり、かぼすのお湯割り」などにいいのだそうです。サラサラとしているので、紅茶に入れて飲んでいますが、とても美味しいです。ハニーマスタードなどを作る時にも重宝しそうです。なお、お値段は150ミリ入って1300円。ちなみにハチはワイヤーを通して上のキャップに繋がっているので、傾けてもハチが落ちてくることはありませんよ。もし朝倉に行かれることがあれば、ぜひ手にとってみてくださいね。

<参考文献>
わが国における蜂刺症

(天汐香弓 / 画像・編集部撮影)

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