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坂本家ゆかりの刀「陸奥守吉行」が高知・龍馬歴史館で初公開

おたくま経済新聞 / 2017年10月6日 10時0分

写真

陸奥守吉行

高知県香南市、高知龍馬空港近くの「創造広場 アクトランド」内にある「龍馬歴史館」で、坂本龍馬の生家・坂本家ゆかりの刀剣「陸奥守吉行」が、このたび初めて一般公開されることになりました。

「陸奥守吉行」は、元禄年間(1688年~1704年)に土佐藩の鍛治奉行となった刀工・吉行(本名:森下平助)によって鍛えられたもので、日本刀の分類で言えば「新刀」にあたるものです。俗に「土佐吉行」とも言われ、ゲーム『刀剣乱舞』にも登場するほど刀剣ファンの間では人気の高いものです。

今回公開される「陸奥守吉行」は、長さ2尺2寸強(約67cm)の大刀。龍馬歴史館が所蔵・公開している「北辰一刀流長刀兵法目録」とともに坂本家で保管されていたもので、茎(なかご)の部分には「陸奥守吉行」の銘が入っています。2016年3月、公益財団法人日本美術刀剣保存協会から、陸奥守吉行の真作であるとの鑑定を受けました。

一時両者はバラバラになってしまいましたが、別々のタイミングで龍馬歴史館に収蔵され、再会を果たしたものです。拵(こしらえ)の柄頭(つかがしら)と縁(ふち)には、坂本家の家紋である角切桔梗(すみきりききょう)の紋が入れられており、坂本家ゆかりの「陸奥守吉行」3振のひとつである可能性が濃厚と思われるため、今回の初公開となりました。


「陸奥守吉行」は、2017年10月7日~2018年1月14日まで坂本龍馬歴史館で開催される坂本龍馬企画展の第3弾「坂本龍馬 維新への軌跡とその想い」において、目玉展示のひとつとして公開されます。

この企画展では、あわせて「北辰一刀流長刀兵法目録」も展示。江戸・於玉ケ池(現在の中央区岩本町)千葉道場「玄武館」の千葉周作、桶町(現在の中央区八重洲)千葉道場の主である千葉定吉のほか、龍馬が桶町千葉道場で剣術を学んだ頃実質的に道場を切り盛りしており、龍馬とともに勝海舟邸に乗り込んだ定吉の長男・重太郎や、その娘の佐那(佐奈)、里幾(りき)、幾久(いく)の名前も並ぶ珍しいもの。中でも龍馬の許嫁とされる佐那の名前が記された目録はこれだけとも言われている貴重な品物です。

その他にも、龍馬とゆかりのあった人物(山内容堂、木戸孝允ら)の墨跡なども展示。10月8日には東京国立博物館の末兼俊彦氏、高知県北側町立中岡慎太郎館の豊田満広氏、刀鍛冶の藤田宗久氏によるトークイベント「刀剣の魅力 -幕末刀剣モノ語り-」が開催されます。



(咲村珠樹 / 画像提供・創造広場「アクトランド」)

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