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ふるさと納税で犬の殺処分ゼロを達成!名古屋市主催の動物フェスティバルに行ってみた

おたくま経済新聞 / 2017年10月11日 12時0分

ふるさと納税で犬の殺処分ゼロを達成!名古屋市主催の動物フェスティバルに行ってみた

名古屋市主催の動物フェスティバルに行ってみた

今年も名古屋市と公益財団法人 名古屋市獣医師会が主催する動物愛護の啓発イベント『動物フェスティバル』が10月8日(日)に久屋大通公園久屋広場にて開催されました。
筆者は市内在住という事もありほぼ毎年行っています。今年は名古屋市が動物愛護センターの殺処分ゼロへの取り組みとしてふるさと納税を活用する試みがネット上でも大きな話題となりました。

2016年度の犬の殺処分はこの制度の活用によりゼロを達成。しかし保護数の多い猫の殺処分はゼロにする事が難しいのが現状です。今回、動物フェスティバルで名古屋市動物愛護センターの職員の方に話を聞く事ができました。

「平成28年度の猫の殺処分頭数は399頭でした。昨年はふるさと納税を活用する事で犬の殺処分はゼロにする事ができましたが、猫がセンターに保護される数は犬の5倍近くです。そのため収容されたうちの約36%が殺処分せざるを得ない状態です。」

「昨年度は697頭の猫を譲渡する事ができました。譲渡にこぎつけるまで、NPO法人やボランティアの方々からの協力を得ています。営利目的ではない保護猫カフェの協力もあり人に慣れやすい環境を猫に整えてあげられるようになりましたが、収容頭数が多い事と受け入れ先が少ないというミスマッチが依然として続いています。」

昨年度の犬の収容頭数は221頭、猫は1087頭と圧倒的に猫が多く、収容した猫への餌代やワクチン代、病気の治療代など多項目にわたり多くの費用が必要となっています。

名古屋市では野良猫との共生への取り組みとして『なごやかキャット』という事業を名古屋市獣医師会の協力を得て行っています。地域で暮らす野良猫が増えないように避妊・去勢を野良猫に行い地域住民が適切に管理して行く取り組みです。名古屋市内は地域猫が多い町も結構多く、町内会単位で有志の住民が『なごやかキャットサポーター』として野良猫の管理を行っています。
こうした取り組みが進む中、依然として飼えなくなった猫の引き取りや遺棄された子猫の収容は多い状態であるためより多くの方からの協力を必要としています。

名古屋市の公式サイトで犬の殺処分ゼロを達成する事が明らかにされた事を受け一躍脚光を浴びたふるさと納税での寄付ですが、全国の賛同者からの寄付が届いています。寄付を行うと氏名やハンドルネーム、住所(市内の方は区、その他の方は市町村名まで)の公開について了承を得た人は公式ウェブサイト上にて紹介してもらう事ができます。
さらに、1万円以上の寄付で氏名やハンドルネームを動物愛護センター愛護館の芳名板に一定期間顕彰し、後日、動物愛護オリジナルバッチを進呈しているという事です。

さて、この様に動物保護に対して積極的である名古屋市では毎年『動物フェスティバル』というイベントを行っています。今年もふれあい動物園や警察犬の模範演技、名古屋市動物愛護推進員によるしつけトレーニングの実演や介助犬・盲導犬の体験コーナー・模範演技、長寿猫の表彰式など盛りだくさんの内容で開催されました(実は動物愛護推進員の皆さんは有志の市民ボランティアの皆さんで構成されています)。

小さなお子さんも楽しめる秋のふれあいイベントで、動物愛護に対する知識を深める事も盲導犬や介助犬の事への知識を深める事も、名古屋市の取り組みを知る事もできますよ。






<参考>
名古屋市公式サイト目指せ殺処分ゼロ!犬猫サポート寄附金について
名古屋市獣医師会 なごやかキャット推進事業

(梓川みいな)

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