浦沢直樹再始動!待望の新連載はルーヴル美術館とのコラボ
おたくま経済新聞 / 2017年10月19日 17時0分
浦沢直樹再始動!待望の新連載はルーヴル美術館とのコラボ
『YAWARA!』『MASTERキートン』『20世紀少年』『PLUTO』など、話題作、問題作を次々発表してきたまんが家、浦沢直樹さん。2016年の『BILLY BAT』連載終了以来、本格的な新作の発表はありませんでしたが、ついに再始動が発表されました。
新連載として10月20日発売の「ビッグコミックオリジナル」でスタートする注目の作品タイトルは『夢印 -MUJIRUSHI-』。世界最大級の美術館、ルーヴル美術館が企画する「ルーヴル美術館BD(ベデ)プロジェクト」のひとつとなる作品です。
「BD(ベデ)」とは、フランスやベルギーなどで描かれるストーリーまんが「バンド・デシネ(Bande Dessinée」の略称。フランス語圏では、まんがは「第9の芸術」として位置付けられており、批評や研究の対象となる芸術性の高いものとされています。ルーヴル美術館BDプロジェクトの目的は、「まんが」を通じてより多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えること。フランス国内外のまんが家たちに、ルーヴル美術館をテーマとして自由に作品を描いてもらう……という前代未聞のプロジェクトです。これまでに「ビッグコミックオリジナル」では、谷口ジローさんの『千年の翼、百年の夢』を、そして松本大洋さんが『ルーヴルの猫』が連載されており、このプロジェクトには日本の作家も参加しています。
10月20日に始まる新連載『夢印 -MUJIRUSHI-』を前に、YouTubeでは10月19日からプロモーションムービーが公開されており、一足先に第1話の内容がチラ見せされています。
ムービーでは、古いフランス映画の予告編のような感じで、バンドネオンによるシャンソン風のBGMのもと、フランス語なまりのナレーションと字幕で新連載『夢印 -MUJIRUSHI-』が始まることを告げています。かつてパルチザンが利用したような地下道を息遣い荒く走るスーツ姿の男性の後ろ姿、そして、路地の奥にある廃屋。2回登場するカラスは何を意味しているのか……。
すでにこの中に、様々なストーリーの謎と、いくつかのヒントが隠されているようです。タイトルを含め、非常に興味をそそられる作品。10月20日発売の「ビッグコミック」に注目です。
(咲村珠樹 / 画像提供・株式会社小学館)
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