より簡単に無人航空機を操縦 アメリカ海軍が改修キットを披露
おたくま経済新聞 / 2017年12月15日 12時0分
タブレット端末で自動操縦されるUH-1H(画像:U.S.NAVY)
無人航空機(UAV)の普及が進んできましたが、まだまだその操縦を習得するのは時間がかかり、簡単に導入するという訳にはいきません。しかしこのたび発表された、アメリカ海軍の研究機関が民間企業と開発した無人機改修キットでは、わずか15分で操縦が可能になるといいます。すごい!
無人機改修キットを開発したのは、アメリカ海軍の研究機関「アメリカ海軍研究局(ONR)」と、ボーイング傘下の民間企業「オーロラ・フライト・サイエンシズ」。アメリカ海兵隊の自律式航空輸送ユーティリティシステム(AACUS)計画の一環で開発されました。
現地時間12月13日、アメリカのバージニア州にある海兵隊クワンティコ基地で行われたデモンストレーションでは、機首にカメラやレーザーセンサーなどを装着したUH-1H(AEH-1)ヘリコプターが、操縦者の持つタブレット端末で飛行する様子が公開されました。どのようなヘリコプターにも適用可能だというこの改修キットでは、大掛かりな機体改造の必要がなく、通常通りパイロットが搭乗して操縦することも可能だそうです。今回のデモンストレーションでは、不測の事態に備え、パイロットが搭乗してモニター役を務めました。
このキットで改修された無人機の操縦は、タブレット端末で簡単に行えるとのこと。誰でも15分ほどの訓練を受ければできるようになるそうです。
アメリカ海兵隊では、危険な前線への航空輸送による撃墜やパイロットの消耗を最小限にするため、現場の兵士が簡単に使えるこの無人操縦システム「AACUS」の開発を推進してきました。5年にわたる開発計画の最終段階であったこのデモンストレーションが成功したため、これからは海兵隊に移管され、実戦配備のためのプロセスに移行することになります。
※PHOTO:U.S.NAVY
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
海自ついに導入「シーガーディアン」一体どう使うの? 新たな“空の眼”となる無人機 減っていくかもしれない有人機とは?
乗りものニュース / 2024年11月24日 7時42分
-
ついに登場!米海軍「新型オスプレイ」何が違う? 可愛すぎる“日本仕様デザイン” 「隊員が考えたんです」
乗りものニュース / 2024年11月21日 6時42分
-
「哨戒ヘリが航空機を撃墜!?」画期的なミサイルを使った実験が成功する「将来的には敵艦攻撃能力も」イギリス海軍
乗りものニュース / 2024年11月14日 6時12分
-
「F-35Bが行方不明になりました」 驚愕のステルス戦闘機“迷子事件”その信じ難い顛末とは 米海兵隊が報告
乗りものニュース / 2024年11月11日 8時12分
-
ステルス戦闘機の次は“超大型ヘリ”が来た! 護衛艦「かが」に米海兵隊のヘリ着艦 超レアな「はたらくくるま」を輸送
乗りものニュース / 2024年10月29日 6時12分
ランキング
-
1歯磨きのあとに口をゆすいではいけない…毎日磨いているのにむし歯になる人がやっている「誤解だらけの習慣」
プレジデントオンライン / 2024年11月25日 6時0分
-
2「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
ねとらぼ / 2024年11月25日 13時52分
-
3斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月25日 11時3分
-
4話題の「異世界転移チャレンジ」を検証 手首に“690452”と書いて寝ると行ける?
おたくま経済新聞 / 2024年11月25日 15時0分
-
5充電しながらiPhoneを触ってはいけない? 劣化が早まるリスクも!?【スマホのプロが解説】
オールアバウト / 2024年11月24日 21時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください