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『名古屋弁おみくじ』円頓寺商店街の神社で引いてみた

おたくま経済新聞 / 2018年1月3日 8時54分

『名古屋弁おみくじ』円頓寺商店街の神社で引いてみた

名古屋弁おみくじ

 皆さん、初もうでには行きましたか?初もうでには地元の氏神様や産土神社などへの参拝をされる人も多いと思いますが、その後のおみくじも楽しみの一つ。
名古屋市内在住の筆者、今回はちょっと珍しいおみくじがあるという事で早速引いてきましたよ。

 場所は、名古屋駅から歩いて15分くらいの場所にある、円頓寺商店街。昔ながらのお店と新しくできたカフェや施設などが混在する、昔懐かしい感じのあるアーケード街です。

円頓寺商店街
商店街の中にある圓頓寺

 この円頓寺商店街の一角に、「金刀比羅神社」という小さな神社があるのですが、そこには『名古屋弁おみくじ』なるものが。この金刀比羅神社、名古屋城築城当時からあったものが安政6年にこの場所へと移された神社。小さくても歴史ある神社なのです。その本殿には、おみくじの入った箱が。手前にあるお賽銭箱にまずお賽銭を入れて参拝し、改めて100円玉をお賽銭箱へ。そしておみくじ箱に手を突っ込み……

金刀比羅神社
商店街の人たちに大切に守られている
お賽銭箱の前に目的のおみくじが!

えいっ!じゃじゃん。

名古屋弁おみくじ

 これが名古屋弁おみくじ。真っ赤な包みには「こんぴら」の文字。早速中の紙を開いてみると……出ました大吉!!紙の真ん中に「運勢十七番 大吉」の文字!やったね!!しかし、この上と下の文章をよく読むと……名古屋弁で書いてあるがね。だがね。

「くよくよせんで進みゃぁ幸福があるでよ」

 上から2段目には「自由と抱負をもって進みゃあ 運勢は此の上にゃあでよ 諸々の苦労も去って力を試す時だがね 酒と女に溺れとってはだちかん」。ちなみに、だちかんというのは名古屋弁で「ダメ、いけない」という意味。まぁこんな古い名古屋弁あんまり聞かんくなってまったがね。筆者の場合は、酒と男にうつつを抜かすなって意味になるのかな?そんなうつつ抜かせる人いませんが。とりあえずお酒飲みすぎないように気をつけよっと。

 大吉の文字の下の段にはそれぞれの詳細な運勢がやっぱり名古屋弁で書いてあります。おみくじの体裁は何処の神社でもひけるおみくじのそれと変わらないけど、名古屋弁独特の語尾と語り口が何だか柔らかい感じで、まるで親戚のおばちゃんに語り掛けてもらっているみたい。何だかすごく、元気が出た!!辛い時はこのおみくじ読み返して励ましてもらおう、そんな気持ちになる内容だったおみくじなので、お財布の中に大事にしまっておきました。

 このおみくじ、一年中引く事ができますので名古屋駅まで出たけど小一時間くらい時間があるなんて時にも。他にも歴史ある円頓寺商店街の界隈には歴史好きなら一度は訪れたい場所がたくさん。商店街の名前の由来となっている円頓寺やブラタモリのロケ地にもなった堀川の五条橋、今では歴史的文化財となっている屋根神様を祀った古民家や蔵のある街並みが保存されている四間道など、のんびりと散策するのもお勧めですよ。

(梓川みいな)

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