ボーイングがF/A-18E/Fスーパーホーネットの近代化改修を受注
おたくま経済新聞 / 2018年3月3日 16時5分
空母ハリー・S・トルーマンから発艦するVFA-211のF/A-18E(Photo:U.S.NAVY)
2018年3月1日(アメリカ時間)、ボーイングはアメリカ海軍からF/A-18E/Fスーパーホーネットの機体寿命延長を含む近代化改修を受注したと発表しました。予算は最大7300万ドルとされています。
F/A-18E/Fスーパーホーネットの近代化改修は、現在のブロックIIをネットワーク能力を向上させたブロックIIIにアップグレードするもの。作戦行動半径を拡大するため、機体にコンフォーマルタンクを装着し、コクピットシステムも近代化します。これにより、機体寿命は従来の6000時間から9000時間へ延長され、さらに10年〜15年の運用期間延長が可能になるといいます。
現在F-35Cの実戦化が遅れており、その間の繋ぎと、さらなる次世代戦闘機で置き換えるまでのギャップを近代化したF/A-18E/Fで埋め合わせることを目的としているようです。
この近代化改修工事は、2018年4月からボーイングのセントルイス工場で始まり、まずは4機が改修予定。さらに2019年、テキサス州のサンアントニオにも新しいラインを作り、並行して改修工事を進めるとのことです。
今回の受注に加えて、今後10年の間にさらなる発注が行われることが予定されており、最終的にアメリカ海軍が保有するF/A-18E/Fスーパーホーネット568機すべてがブロックIIIに改修される予定です。
Photo:U.S.NAVY
(咲村珠樹)
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