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切り絵作品なのに3D感すごい!平面なオウムガイの切り絵が立体的すぎて感嘆!

おたくま経済新聞 / 2018年3月8日 16時24分

切り絵作品なのに3D感すごい!平面なオウムガイの切り絵が立体的すぎて感嘆!

切り剣さん(@kiriken16)画像提供

 切り絵が趣味な人のツイッターアカウントを度々拝見しているのですが、どうしてみんなこんなに緻密で精細な作品が作れるの?!と細かい事が苦手な筆者はいつも羨望のまなざしで眺めています。今回、とりわけ目を引いた作品がすごいので皆さん見てください。

 趣味で切り絵を作っているという切り剣さんの作品。オウムガイをモチーフにした作品なのですがこの作品何が凄いかというと、斜め前からオウムガイを見ている感じにデザインが構築されているところ。切り絵で奥行きのある感じを出して立体感やツヤ感も再現しているんですよ。


 触手の伸びている手前の顔に当たる部分の力強さも、殻の部分の模様やツヤの出ている感じも、後ろ側になっている殻の部分が暗い感じも、全部カッター1本で表現されているんです。これ、まるで漫画雑誌から飛び出してきたんじゃないかと思うんですけど……。躍動感ありますよね。

 この作品がツイッターに投稿されると「立体感どころかぬめり感も表現されていると思う」「躍動感があって水中でこれに遭遇したら逃げ出すレベル」「凄すぎる」「感動した」と称賛の声がどんどん届いています。

完成しました!!立体感や奥行きは出ているでしょうか!?
色々頑張ったので見て見てー!!#切り絵 pic.twitter.com/TnBHr4ZxDR

— 切り剣 (@kiriken16) March 6, 2018

 高校時代から切り絵を始めて今年で26年という作者の切り剣さん。元々海の生物が好きでクラゲや深海魚などをよくモチーフにされていたそうで、今回オウムガイを題材にしたのは「生きた化石と言われている所に神秘的な魅力を感じたからです。」との事。

 切り剣さんはフルタイムで働きながら主婦業もこなしている傍ら、趣味の制作をされているそうで、空き時間に少しずつ作業を進めているのだそう。今回は試作品をまず作り、そこから拡大、加筆、修正して本番の切り絵をという感じで進めていっています。

 試作品に一週間、A3サイズである本番の切り絵には約1ヶ月弱掛けて制作されたという事ですが、これだけの作品を隙間時間にコツコツと作っていらっしゃるのは本当にすごいです(語彙力失ってます)。

 過去に作った中で一番小さいのはゴマ粒サイズ、一番大きいのは短大の卒業制作で作った縦110cm 横130cmの切り絵だそうです。ゴマの一粒と並んでいるお花やきのこ、もしかしたらゴマ粒よりも小さいのでは……。

最大の作品。床の間に飾られています。

 そして一番のお気に入りの作品は?と質問したところ、「登るリュウグウノツカイ」とタイトルを付けた作品。「下描きに約1ヶ月、切るのに約6ヶ月、トータル約7ヶ月かけて切った作品です。上でも書きましたが空き時間に進めていますので一枚にとても時間がかかります」と仰っていました。こちらの作品もA3サイズなんだそうですが、どうやったらここまで繊細な緻密な絵を切り出す事ができるんだろう……としばらく見入ってしまう程の精巧な作品。

 切り剣さんのツイッターには他にも素敵な作品がたくさんありますよ。気になった人はぜひ見に行ってみてくださいね。

<記事化協力>
切り剣さん(@kiriken16)

(梓川みいな)

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