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親族からのお下がりあるあるが話題

おたくま経済新聞 / 2018年4月11日 14時31分

親族からのお下がりあるあるが話題

お古に困る

 ちいさな子供の成長ってとても早く、前シーズン着せていた服がもう丈が短くなった……、なんて事は日常茶飯事。だから服もしょっちゅう買い替えたりするんですが、さすがにパパの幼児時代のお下がりはちょっと……と思う人は多いようです。しかし、義父母にしてみれば大事な息子の子供時代の思い出が詰まった衣類なので「着て欲しい」という気持ちも……。だからこそ次の世代が困る前にと呼び掛けた内容がSNSで話題です。

 「読んでほしい。みんなにお願いがある、子供の服とかおもちゃとか色々を『思い出』『捨てられない』と持たずに手放してほしい。少しなら分かる、でもあれもこれも沢山を箱に詰めておくのやめよう。私もやめる。難しいと思う、大切だと思う、ずっと持っていたいの分かる。でも、今日これだったの」とその時の様子をイラストにして画像とともにツイッターに投稿した、もうすぐ1歳になる双子の母であるきのきのさん。

読んでほしい。みんなにお願いがある、子供の服とかおもちゃとか色々を「思い出」「捨てられない」と持たずに手放してほしい。少しなら分かる、でもあれもこれも沢山を箱に詰めておくのやめよう。私もやめる。難しいと思う、大切だと思う、ずっと持っていたいの分かる。でも、今日これだったの。 pic.twitter.com/6GP95yKH5l

— きのきの (@kinokino_twins) April 8, 2018

 続く数ツイートで「義母が自分の息子を大事に育てた思い出がたくさん詰まった衣類や品々である事は分かるしそれを孫に使ってもらいたいという気持ちも分かる、自分の子たちが義実家からも愛されているのも分かる。けど自分の子供たちには自分が納得できる新しいものを使って新しい思い出を作りたい。取っておく思い出の品はほんの一握りにしておこう」といった内容を綴っています。

 この一連のツイートには共感の声が続々。「これを読んで子供が使っていたものを欲しいといわれ遠慮なくあげた事があったが自分は冷たいとかって事でなくてホッとした」という声も。

 実母からのお下がりで処分に困っているという人も多く、よれよれの服やカビた絵本などどうしたらいいのかと途方に暮れている人もおり、年代物のお古を持て余している人の多さがうかがえます。

 モノを大事にするあまり、捨てられなくてつい取っておきたくなる気持ちも分かります。思い出がたくさん詰まっている小さな服に、小さい頃の面影を重ねてしまって処分するのが辛くなるのも分かります。でも、思い出は一人一人違うもの。その人だけのもの。誰かにあげるものではないんですよね。

 大事な思い出を今に重ねてしまって、つい昔のものを引っ張り出して使って欲しくなるのは祖父母になるとやりたくなるものかもしれません。でも、過去は過去。思い出は思い出。もし取っておくなら写真に取ってアルバムにしておきましょう。自分が年を取って死んだ時、それを棺に入れて一緒に燃やしてもらうのもいいかもしれません。

 実は筆者、転勤族の子供で自身も引っ越しを何度も経験してきた人なので、何でも取っておかないタイプ。大事に取っておくのは思い出深い子供の作品と写真くらいで、子供が小さい頃の衣類は今はどこを探してもないくらい。収納場所にも困るのでサイズが合わなくなった子供の服は、遠慮なく欲しい人にあげたりリサイクルに出してきたりしていましたが、それで良かったんだな、と安心しました。一軒家にずっと住み続けていると、押し入れの奥深くにしまい込んでしまいかねないかもしれない思い出のモノたちも、しまい込まれるより欲しいという人、必要としている人の手に渡ったりリサイクルされて新し命を吹き込まれる方が幸せかもしれませんよね。

 お古でも必要としている人になら遠慮なく渡してしまえばいいのです。でも思い出を自分の子孫に押し付ける様な行動は結局誰も幸せになんかなれないと思うのです。思い出を誰かに押し付ける前に、自分で片付ける。誰も困らないようにするにはこれが一番良さそうですね。

<記事化協力>
きのきのさん(@kinokino_twins)

(梓川みいな)

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