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シコルスキーCH-53Kキングスタリオン初号機、アメリカ海兵隊へ引き渡し

おたくま経済新聞 / 2018年5月17日 16時5分

写真

CH-53K

 シコルスキーは2018年5月16日(現地時間)、大型輸送ヘリコプターCH-53Kキングスタリオンの初号機が、アメリカ海兵隊に引き渡されたと発表しました。海兵隊はこのCH-53Kをノースカロライナ州ジャクソンビルのニューリバー海兵隊航空基地で運用する予定です。

 CH-53Kキングスタリオンは、シコルスキーの大型ヘリコプターCH-53の最新バージョン。老朽化のため2009年から退役が始まったCH-53Eスーパースタリオンを置き換える、アメリカ海兵隊の「Heavy Lift Replacement」計画で開発されたヘリコプターです。

 全長30.2m(ローター含む)、3基のゼネラル・エレクトリック(GE)T408エンジンで直径23.7mの複合材料製7翅メインローターを駆動します。キャビンは全長9.1m、全幅5.5m、全高2.0mで、アメリカ軍の多用途車両であるハンヴィー(HMMWV)を搭載可能という広さ。人員輸送用ではパイロットのほか、最大32名分の座席が用意できます。また、最大24名分のベッドを装備して傷病兵を後方に移送することも可能です。


 キャビンだけでなく、胴体下面には3か所のカーゴフックが用意されており、12.2トンの物量を懸吊して半径110海里(204km)の距離を輸送することもできます。

 操縦系統はデジタル化され、グラスコクピットとコンピュータに支援された3重のフライ・バイ・ワイヤ・フライトコントロールシステムで、パイロットの負担も軽減された作り。コンピュータが機体の状況を各種センサーで取得し、診断するシステム「IVHMS」も装備しており、より安全性も高まっています。巡航速度も150ノット(時速270km)と速く、機体構造の軽量化も相まって燃費もCH-53Eより18%向上しています。整備性も向上しており、従来よりも35%短い時間でメンテナスが可能になっているとか。

 アメリカ海兵隊では、CH-53Eを200機ほど調達する予定となっており、すでに18機分の製造が始まっています。シコルスキーでは、2号機の引き渡しは2019年初頭を予定しているとのことです。

Image:Sikorsky, a Lockheed Martin company

(咲村珠樹)

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