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保冷バッグに入れた乾電池が発熱!電気屋さんが注意喚起

おたくま経済新聞 / 2018年5月30日 13時21分

保冷バッグに入れた乾電池が発熱!電気屋さんが注意喚起

画像提供:沼澤栄一@沼ちゃん亀戸の電気屋さん(@sakaedk)

 皆さんのお住まいの自治体では乾電池ってどう処理していますか?商店などに置かれている乾電池の回収ボックスに入れている人や不燃ごみに出している人も多いかと思いますが、ある程度溜まってからまとめて捨てるという人が大半かと思います。そんな乾電池をアルミが貼られた保冷袋に入れて置いたら発熱、という事例がネット上で話題です。

 東京都江東区で電気屋さんを営んでいる沼澤栄一さんが、先日こんなツイートで注意喚起をしていました。

「これ気をつけて!これからの季節、保温効果があるバックを使う人多いと思う。ショッピングバックにこのように、アルミのシートが貼られてると思うんだけど、乾電池を直接入れると通電して発熱する事があります。先程来たお客様の電池がそうでした。熱々になってました。ご注意を。」

 そして一緒に投稿された写真には、スーパーで買い物する時に使うような、内側がアルミ蒸着された保冷エコバッグと乾電池。沼澤さんのお店の前には食料品店があり、買い物をするついでに沼澤さんの電気屋さんへ電池を回収してもらう為に持ち込む人も多いそうです。が、その日に来たお客さんがこのアルミが貼られたエコバッグに廃棄乾電池を入れて「これと同じ電池が欲しい」と持ちこんで電池を取り出したところ、ひどく発熱していたそうです。

これ気をつけて!

これからの季節、保温効果があるバックを使う人多いと思う。

ショッピングバックにこのように、アルミのシートが貼られてると思うんだけど、乾電池を直接入れると通電して発熱する事があります。
先程来たお客様の電池がそうでした。熱々になってました。
ご注意を。 pic.twitter.com/bbgFOzA0Ts

— 沼澤栄一@沼ちゃん亀戸の電気屋 (@sakaedk) May 28, 2018

 これからの季節、保冷バッグは食料品の買い出しに欠かせないくらいに活躍してくれます。が、アルミは電気を通します。そして廃棄する電池といっても電気が完全に空になっている物はまずないのでは。多少なりと電気が残っていると、電池の端とアルミが接触する事で放電し、発熱や発火の原因となります。うっかり電池を裸のままバッグに突っ込んでしばらく置いておくだけでかなりの発熱になるようです。

 あまりにも身近にありすぎて電池で火事と言われてもピンとこない人もいるかもしれませんが、東京消防庁によると過去にはボタン(コイン型)電池などを自宅で保管して置いたら火災に繋がったという事例も複数報告されています。

 このような事故を防ぐためには、すべての種類の電池は廃棄する時に両端をテープ類で覆って電気の流れをシャットアウトさせる方法が一番。ボタン電池は両面、乾電池も両端を塞ぐ形でテープなどを貼り付けておく事でこうした事故を防ぐ事ができます。また、普段の保管時も包装から全て出してバラバラにしておくと同様な危険があるので、使う分だけ包装から出して使用する事も肝心です。保管場所も、缶に入れてしまうと通電してしまいますし、テープなどを貼らずにまとめてビニール袋に入れてしまうとやはり電池同士で通電して同様に発火の恐れがあります。テープ類で絶縁してからビニール袋にまとめて廃棄というのが一番良さそうです。

 普段何気なく使っているものだからこそこうした事故も起こりうるという事を頭の中に入れておき、電池はテープ類で絶縁させてから捨てる事を心がけましょう。

【追記 5月30日17:42】
記事協力をいただいた沼澤栄一さんが改めて、保冷バッグを使用し通電テストを行ったそうです。その結果、通電が確認されなかったとのお話です。アルミ蒸着フィルムは表面にラミネート加工などを施した保護層があるものが多く、そのままの状態では導電性を持たないのですが、中には加工されていないものもあるようです。また、一緒に入れている金属製のものに接触して発熱する場合があります。油断せずに『電池はテープで絶縁』を習慣づけましょう。

<記事化協力>
沼澤栄一@沼ちゃん亀戸の電気屋さん(@sakaedk)

<参考>
電池の保管にご注意を! – 東京消防庁(PDF)

(梓川みいな)

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