嫁ぐ娘への贈り物 結婚式に“花を添えた”母手作りの粘土装花
おたくま経済新聞 / 2018年6月6日 15時21分
鮮やかなメインテーブルの装花
結婚式に夢や憧れを持つ人は、多いと思います。「式場はチャペルで披露宴は~……」と想像するだけで夢が膨らむものですが、美しい花々は披露宴の会場には欠かせないもの。その式場の装花が全部、新婦母による手作りという写真がネット上で話題になりました。
この式場装花、とあるSNSユーザーが結婚式の思い出として、「母が会場装花を全て小麦粉粘土で手づくりしてくれた事、いつ思い出しても胸が熱くなるし、全世界に自慢したい」とその装花の写真をSNSに投稿したもの。
そこに写るのは、バラやユリをはじめとした色とりどりの花々。メインテーブルに豪華に飾られている写真や、列席者のテーブルを彩る紅白の和を感じさせる生け花の様な装花、新婦のブーケも1輪1輪が全て手作り。本物に限りなく近いその花々を見た人達からは、驚きと感嘆の声があふれています。
詳しい話を写真の投稿者に聞いてみたところ、式場全体の装花を制作したのは新婦の母で、全体の準備には約1年を要したそうです。すべてを一つ一つ、葉っぱの1枚まで丁寧に作られており、新婦のブーケも2か月ほど掛けて制作されているという事です。
お色直しのブーケもパンフラワーそしてこの花々は、小麦粘土と樹脂粘土からなる「パンフラワー」というもの。花びらの1枚1枚まで丁寧に着色して作られている物です。全ての花が一つとして同じ表情ではないのは手作りのなせる技。パンフラワー制作歴15年の新婦母が結婚式に飾ってみては、と提案した事が切っ掛けとなって会場内の全ての装花が新婦母のパンフラワーで彩られる事となったそうです。
会場入り口のパンフラワー装花
会場受付の花も、新郎のコサージュも、席札に添えられている花も、香り立ちそうに表情が生き生きとしています。今はこの装花は大事にしまっておいてあるという事ですが、席札に添えられた花は列席者に持ち帰ってもらう形に。いつまでも色あせない美しい花は列席者にも好評だったそうです。
新郎のコサージュもパンフラワー 列席者持ち帰り用のパンフラワー一生の思い出と、色あせない永遠の愛。言葉にしきれない思いの詰まった花々は、これからもきっと美しい思い出として語り継がれていく事でしょう。
<記事化協力>
匿名SNSユーザーさん
(梓川みいな)
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