思春期はイライラの連続 芦田愛菜が演じる一人二役CMに共感の嵐
おたくま経済新聞 / 2018年6月7日 12時36分
「パナップ 話そう」篇
思春期の子を持て余す母親と、親に対して何故か反抗的になっちゃう子。どこにでもありがちな光景ですが、芦田愛菜が14歳当時の母の姿と、同じく14歳の娘という二役を演じた江崎グリコのCM「パナップ 話そう」篇がオンエアされ、「14歳の等身大の気持ち」と「母の気持ち」の両方に内容に共感する人が続出し、WEBムービー再生数は公開約半月で60万回を突破するなど注目されています。
TVCMでは41歳の母と 14歳の娘(ブレザー姿の芦田さん)、そして27年前の母(セーラー服姿の芦田さん)が、3人分の「パナップ」が置かれたテーブルを挟んで、同じ空間に登場。一見すると母一人娘二人にみえますが、実は母二人娘一人という状況。昔の自分に悩みを打ち明け、それに答える27年前の母と、その横でイヤホンしながらつまらなさそうにしている娘14歳の3人がパナップを通して意気投合していくというストーリーがテンポよく30秒に納められています。
■思春期はイライラの連続
一方、今回24万再生を突破したWEBムービーは4分52秒というロング版。リビングでのワンシーンで芦田さんが14歳の気持ちを早口言葉のようなセリフに込めています。セリフには中学生活や思春期あるあるなイライラポイントがあげられており同世代は思わず「マジそれな!」ってなっている模様。対する大人世代も、「自分の子供時代こんなだったかも……」と、つい昔を振り返る人も。
・因数分解なんか将来何の役にたつのか全然わからなくてイライラする
・部活の先輩が決める勝手なルールにイライラする
・好きな人が他の子を好きな気がしてイライラする
・人が自分の嫌なところしか見てない気がしてイライラする
・子供扱いされるとイライラする
・自分で何でもできるようでいて実はまだ自分で何にもできないからイライラする
・できて欲しくないところばっかりニキビができてイライラする
・とにかく毎日イライラする
そして芦田さんの成長ぶりにも「いつのまにか大人っぽくなってた!?」と驚く人が続出。小さい頃からテレビで見ていた分、その成長ぶりに感慨深くなります。ドラマで見ていた昔の頃の姿も可愛かったけど、今の成長していく姿も可愛いくて、何だか親戚の子を見ているような気分。よそんちの子は大きくなるの早いわねぇ、とオバサン丸出しになってしまいます。
CM・ムービーでは27年前の母である14歳の姿は自分のリアルな気持ちに対してとても饒舌、一方、現在の14歳の娘は母親を前にして斜に構えたような態度から、一つの事をきっかけに打ち解けられる姿を芦田さんが見事に演じ分けています。思春期って何かうまく言えないけど親に対して変に反抗的になってみたり、「どうせ自分の事なんて分からないくせに」とか思ったりするんですよね。そして母側は娘の意味不明なイライラぶりに思わず「キー」っとなってしまったり、反応がないからとあきらめてしまったり……。互いに口に出して気持ちを伝えないとわかり合えないとはどこかで感じているのに、上手く行かない……。
そんな思春期、案外何か一つの事が切っ掛けで話が弾んだりするもので、そこからお互い自分の気持ちを出せる様になったり、その気持ちに共感してみたり。母が「私は母親だから」という気持ちが強かったりすると子供は「親には自分の事なんか分からない」ってなりがち。でも、子供の当時の自分を振り返ってみて「私もあなたの年の頃同じ事思った事ある」って伝わると子供の方も話しやすくなったりしますよね。「自分と同じ目線でいてくれた」っていうの、嬉しいんですよ。
芦田さんはインタビュアーからの「見どころをお聞かせください」という問いかけに対し、「(同じ14歳でも母と娘なので)それぞれ別人なんですけど、どこか似ているところ、ちょっと複雑なところがある一人二役に挑戦させていただいたところです」と答えていますが、ホント血のつながっている親子とは言ってもそれぞれ別の人間同士だし、母にとっては昔の自分は記憶はあってもその時の自分ではない、という意味では今と昔では別人と言ってもおかしくはないのかも。そんな複雑な親子の関係にはゆるく溶けた会話が一番かもしれませんね。
情報提供:江崎グリコ株式会社
(梓川みいな)
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