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RIMPAC2018での陸上自衛隊・水陸機動団の水陸両用訓練

おたくま経済新聞 / 2018年7月6日 12時19分

RIMPAC2018での陸上自衛隊・水陸機動団の水陸両用訓練

CH-53Eの後部カーゴドアから海へダイブするアメリカ海兵隊第3偵察大隊の兵士

 アメリカや日本が参加している、2年に1度の環太平洋多国間共同訓練RIMPAC(リムパック)2018。ハワイを舞台とした海軍の訓練というイメージが強いのですが、アメリカ海兵隊を中心とした陸上部隊の訓練も行われています。カリフォルニア州のアメリカ海兵隊キャンプ・ペンドルトンで実施される、市街戦や近接戦闘(CQB)訓練、上陸訓練などのほか、ハワイでも対艦戦闘訓練(対艦ミサイル訓練)、水陸両用訓練や人道支援・災害救援(HA/DR)訓練が行われています。この中で、陸上自衛隊の水陸機動団が参加した水陸両用訓練の様子が入ってきました。

 陸上自衛隊はRIMPAC2018に、西方特科隊第5対艦ミサイル連隊を中心とする部隊(約100名)が対艦戦闘訓練に、水陸機動団第2水陸機動連隊を中心とする部隊(約70名)が水陸両用訓練、陸上総隊の国際活動教育隊を中心とする部隊(5名)が人道支援・災害救援(HA/DR)訓練を行うために派遣しています。対艦戦闘訓練はアメリカ陸軍が、水陸両用訓練と人道支援・災害救援訓練ではアメリカ海兵隊がそれぞれホストを務め、多国間の共同訓練を通じて各国部隊の連携・協力関係を構築し、互いの練度を向上させることを目的としています。

 陸上総隊司令官の小林茂陸将に率いられた水陸共同訓練参加部隊は、6月20日から訓練を開始。アメリカ海兵隊を中心とした各国の訓練参加部隊とともに、ヘリコプターから海上に降下し泳ぐ訓練や、偵察ボートを使用した上陸訓練などを行なっています。

偵察ボートを陸揚げする第2水陸機動連隊の自衛隊員とアメリカ海兵隊員

 アメリカ海兵隊の大型輸送ヘリコプター、CH-53Eに搭乗して海上降下する訓練では、海面ギリギリまで降下した機体の後部カーゴドアから、パラシュートなどを使わずに飛び込みます。海上に降下後はすみやかに足ヒレを装着し、目標地点まで泳いでいくのですが、考えただけでもハードそうです。

アメリカ海兵隊CH-53E機内で待機する水陸機動団第2水陸機動連隊の隊員
CH-53Eの後部カーゴドアから海へダイブするアメリカ海兵隊第3偵察大隊の兵士

 訓練は国ごとではなく、参加している部隊が合同で行うため、自衛隊員とオーストラリアから参加しているロイヤルオーストラリア連隊第2大隊の兵士が一緒に、アメリカ海兵隊のCH-53Eに搭乗して訓練を行う場面も。現場で活動する人間が一緒に訓練を行うことで、互いの協力関係もより強固になります。

アメリカ海兵隊CH-53Eから降機した第2水陸機動連隊の自衛隊員とオーストラリア陸軍ロイヤルオーストラリア連隊第2大隊の兵士

 陸上自衛隊水陸機動団の第2水陸機動連隊が参加する水陸両用訓練は、ハワイの海兵隊基地を中心に8月5日まで行われる予定です。

Image:USMC

(咲村珠樹)

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