キャンプや車中泊を快適に!ネットで話題の「自作ポータブルクーラー」に挑戦
おたくま経済新聞 / 2018年7月10日 14時8分
「自作ポータブルクーラー」に挑戦
夏だ!海だ!キャンプだ!というシーズンが到来しました。筆者は基本、年中ぼっちキャンプを楽しんでいるのですが、夏場困るのが暑さ。テントの中もさることながら、車中泊で旅行をすることも多いために、場所や日によっては寝苦しさに悩まされることもしばしば。
そこで何かないかなと以前より考えておりましたら、この近年、車中泊やキャンプクラスタの間で「自作ポータブルクーラー」なるものが話題となっていました。
市販のポータブルクーラーもあるのですが、お値段はそれなり。そこで考え出されたもののようです。ネットで検索いただくとすぐに見つけることができるのですが、YouTubeには制作動画が多数紹介されています。
というわけで、筆者も試してみることに。いざ、「つくってみた!」。
■ 準備するもの
<材料>
・クーラーボックス(発泡スチロールタイプ)
・ガラリ(換気口)
・PCファン(USB接続の扇風機)
・モバイルバッテリー
<道具>
・ホビーのこ(もしくはカッターナイフ)
・30cm定規
・油性ペン
準備するのはこれだけ。基本どこでも手に入る物ばかりです。
■手順
制作の流れとしては、
1:「ガラリ」用の丸穴を側面に空ける
2:PCファン用の四角穴をフタ部分に空ける
3:各部品をくっつける
以上で完了!……工程としては簡単ですが、以下にいくつかポイントをご紹介!
■ 切り抜きは「ホビー用のノコ」が便利!
穴を正確に空けようなどとは思わないで大丈夫です。実際試してみてわかりましたが、大体でも後で微調整できました。
ということで、まずは「ガラリ」を側面に当てて、その周りを油性ペンでなぞります(縁取り)。次はPCファン用の穴を縁取り。クーラーボックスの種類によってはフタ表面にロゴなど入ってますが、そんなことはお構いなしに油性ペンで縁取りを行い、終わったらガラリ用の穴とPCファン用の穴をギコギコ開けていきます。
この時使う道具はYouTubeなどでは小型ののこ、もしくはカッターが紹介されていましたが、個人的には、ホビー用ののこの方が切りやすく便利でした。
ガラリの穴は、クーラーボックスの下から5cmくらい離したところでOK。複数個付ける場合は、あらかじめ横線で目印をマーカーしておくと、横一線にキレイに並んで見えるので良いかも。
「ホビー用のこ」で、ギコギコ丸く穴を空けていきます。カッターナイフでもOKです。空けたらガラリを嵌めてみましょう。多少グラついても大丈夫です。
次はPCファン用の穴を空けます。こちらはほぼ四角なので、カッターナイフでもOKです!
PCファンの部分は、なるべく正確に空けましょう。もしすっぽ抜けるようだったら、裏から画鋲や押しピンで落ちないようにすればOK!
■ 微調整!
ガラリ部分の丸穴がスカスカになってしまった場合は、余った発泡スチロールを加工し、裏から隙間に挟み込みとよいでしょう。
また、PCファン部分がスカスカですっぽ抜けるでしたら、同じく余った発砲スチロールを加工し、キュッキュッと差し込むか、テープで固定すれば大丈夫です。この辺りはアイデア次第で工夫してみて下さい。
■注意点
上記までの手順が完成したら、クーラーボックスの中に、保冷剤や凍らせたペットボトル、もしくはコンビニで売っている板氷などを入れ、PCファンをモバイルバッテリーへつないだら完成です。ちなみに保冷剤などが溶けてくると水が底にたまるので、タオルか何かを一枚敷いておくと水分を吸収してくれるのでオススメ。
そして最後に注意点。まずモバイルバッテリーですが、昨今報道されるとおり熱を持つと発火する恐れのあるものが存在します。今回の使い方の場合は1~3時間使用を想定しているので、できれば品質に不安のある商品ではなく、信頼できるメーカーの商品を利用するよう心がけて下さい。また、モバイルバッテリーを使用中にあまりの熱を帯びてきたら、ただちに使用をやめること。さらに、炎天下の下などモバイルバッテリーが熱を持ちやすい状態下ではむき出しで使わないよう、各自モバイルバッテリーの扱いには十分な注意を行って下さい。また、PCファンおよびモバイルバッテリーをつなぐケーブルなどに水分がついてしまわないよう注意も必要です。一般的な家電製品や電子機器と同じ扱いでこちらにも注意を払って下さい。
こうして注意すべき点はありますが、もの自体は割とカンタンに作れてしまいます。今回の費用はモバイルバッテリー代込みで8000円くらいとなりました。テントキャンプや車中泊は楽しいですが、やはり次第に蒸し暑くなってくるもの……。こういう時にポータブルクーラーを可動させておくことで、多少は快適に過ごせそうです。とはいえ、作る場合にはあくまで自己責任で。
なお、今回の実験では保冷剤が3時間ほどもったので同じく3時間ほど冷風にあたることができました。気休めといえばそれまでですが、それでもいつもよりひんやり感を楽しむことができましたよ。
(HideI)
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