アメリカ陸軍がドローン迎撃用「特攻ドローン」を採用
おたくま経済新聞 / 2018年7月19日 13時16分
![アメリカ陸軍がドローン迎撃用「特攻ドローン」を採用](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/otakuma/otakuma_20180719_01_0-small.jpg)
小型汎用ドローン「コヨーテ」(Image:Raytheon)
2018年7月17日(イギリス時間)、レイセオンはアメリカ陸軍がドローン(無人機)迎撃用に同社のドローン(無人機)「コヨーテ」と、火器管制レーダーシステムのパッケージを導入すると発表しました。
コヨーテは、レイセオンの小型汎用ドローン(無人機)。円筒形の本体と折りたたみ式の翼を持ち、一般的なソノブイ投下筒や、ロケット発射筒から発射して空中で翼を展開し、機体後部に備えられたプロペラで飛行します。機首部分を用途に応じて換装し、偵察やハリケーンなどの気象観測、遭難者の捜索などに使用することができます。滞空時間は約1時間。
今回アメリカ陸軍が採用したのは、偵察や攻撃などを行う敵性ドローン(無人機)を発見し、自動的に迎撃するシステム。Kuバンドのレーダーを用いた火器管制システム(KRFSレーダー)で、こちらの脅威となりうる敵性ドローンを捜索。発見すると接近して自爆し、相手のドローンを撃墜するという、いわゆる「特攻ドローン」とも言える存在。ミサイルと違う点は、ミサイルが発射前に目標を確認しているのに対し、このドローンは飛行中に目標を捜索し、発見したらそちらへ飛んでいくというところ。
レイセオンの先進ミサイルシステム副代表のブッシング博士は「今日において、敵性ドローンの存在は、陸上で戦っている兵士にとって最大の脅威となっています。小型で汎用性の高いコヨーテは、陸軍にとって、増大するドローンの脅威に対する最適で非常に効果的な装備と言えるでしょう」と、アメリカ陸軍の採用に際してコメントしています。
レイセオンは敵性ドローン迎撃用に、現在よりも滞空時間の長い仕様のコヨーテを開発しており、現在最終段階に入っています。アメリカ陸軍は今年中にも、コヨーテを敵性ドローン迎撃に使用することを明らかにしています。
Image:Raytheon
(咲村珠樹)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
東シナ海の軍艦も狙える? 米軍「最新ミサイル」太平洋で初披露! キモは見慣れぬ無人トラックか
乗りものニュース / 2024年6月28日 12時32分
-
自衛隊も熱視線! 最新防空システム米陸軍が受領 その性能ホントに「ゲームチェンジャー」かも
乗りものニュース / 2024年6月22日 9時12分
-
ロシア軍の防空体制が弱体化!?「F-16対策の要」損害続出か クリミア半島で相次ぐ攻撃
乗りものニュース / 2024年6月19日 11時42分
-
なぜ「人間誘導のミサイル」開発に至ったのか 埼玉に残る特攻兵器「桜花」完全レストアされた姿
乗りものニュース / 2024年6月9日 17時12分
-
レーザーガンより「レールガン」? 日本が最先端を行く“SFっぽい兵器”何がいいのか アメリカは足踏みのナゼ
乗りものニュース / 2024年6月9日 6時12分
ランキング
-
1日産新型「セレナ“ミニ”」登場は? シエンタ&フリード対抗の「小型ミニバン」は? 実はあった「小さな3列車」 ユーザーの声いかに
くるまのニュース / 2024年7月6日 7時40分
-
2「ぐっすり眠れない人」今すぐ摂るべき5つの食材 「眠りを誘うホルモン」が睡眠の質を高める
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 21時0分
-
3「二重あご」になっちゃう理由 実は肥満だけじゃない 原因&改善法を美容外科医が解説
オトナンサー / 2024年7月7日 7時10分
-
4浴室リフォームを決意、どんな補助金が使える? 「省エネリフォーム」に関する補助金は多い
東洋経済オンライン / 2024年7月7日 8時50分
-
5何もしてないのに「バッテリー上がり」した! 真夏の「突然のトラブル」どう防ぐ? いつか起こり得る「エンジンかからない」どう対処するのがOKか
くるまのニュース / 2024年7月6日 18時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)