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アメリカ陸軍がAT4CS RS歩兵用携行対戦車火器を追加発注

おたくま経済新聞 / 2018年7月19日 15時24分

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AT4CS RS(画像:SAAB)

 2018年7月17日(現地時間)、スウェーデンのサーブは、アメリカ陸軍から2018年第二四半期に同社の歩兵用携行対戦車火器、AT4CS RSを総額5000万ドルで受注したと発表しました。これは2017年に総額1340万ドルで受注したのに続くものとなります。

 AT4はその名の通り、口径84(エイティフォー)mm、長さ約1m、重さ8kgほどの歩兵用携行使い捨て式無反動砲。1987年以来、15カ国以上で各種バージョンが採用されているベストセラーです。

 AT4CS RSは、発射時の後方爆風(バックブラスト)を低減して、閉所の多い市街地戦闘にも使用できるようにしたCS(Confirmed Space)シリーズのうち、弾頭に低感受性(Redueced Sensitivity)爆薬を使用したバージョン。特殊な形状に成形された弾頭と、低感受性爆薬との組み合わせで、装甲を貫通するのではなく、装甲の裏面に剥離を起こさせ、その破片で内部にいる人物を殺傷します。有効射程距離は約20〜300m。

 AT4は現在、市街地で起きることが多くなった戦闘に対応し、閉所でも使用可能なCSシリーズが主力になっています。建物やガレキの陰、または建物の屋上に隠れ、近づいてきた装甲車両に対して使用するといった場面が多くなっており、アメリカ陸軍もゲリラ化したテロリストとの戦いに投入しています。

 「アメリカの兵士に我が社の効果的で信頼ある兵器を継続して提供できることは、我々にとって大きな誇りです」と、AT4納入の窓口となるサーブ・ノースアメリカのアンダーソンCEOは、今回のアメリカ陸軍の追加発注に際しコメントしています。

 今回、アメリカ陸軍が2017年のオーダーから間をおかずに、前回を大きく上回る予算規模で発注したということは、AT4の戦場における高い信頼性を物語っていると言えるでしょう。

Image:SAAB/U. S. ARMY

(咲村珠樹)

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