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河口の稚児舞をモチーフにした「神楽鈴の鳴るとき」が上映会 ジブリ出身クリエイター・増山修原案

おたくま経済新聞 / 2018年7月27日 15時0分

河口の稚児舞をモチーフにした「神楽鈴の鳴るとき」が上映会 ジブリ出身クリエイター・増山修原案

稚児舞シーンは実際の神事に参加

 2018年2月に急逝した俳優の大杉漣さん。その遺作となった映画「神楽鈴の鳴るとき」が、8月18日(土)より東京都武蔵野市の武蔵野スイングホールで上映されます。原案・脚本・製作総指揮は、スタジオジブリの作品などで美術を担当した増山修さん、監督は「咲-Saki-」などで知られる小沼雄一さんです。

 映画「神楽鈴の鳴るとき」の舞台は、山梨県富士河口湖町。2017年に国の重要無形民俗文化財に指定された「河口の稚児舞」をモチーフに描いた作品です。脚本は第7回富士山・河口湖映画祭で準グランプリ脚本に輝いており、作者の増山修さんがみずから製作総指揮の立場で映画化。制作の株式会社インスパイアードは、スタジオジブリから独立した増山さんが設立したアニメーションの美術制作を中心とする会社で、アニメーションの美術会社が映画を制作したのは、日本アニメ史上初のことです。

 キャストは大杉漣さんのほか、主人公の子供のいない夫婦役に白石朋也さんと加藤明子さん、そして物語のキーとなる、夫婦の姪で稚児舞の踊り手である少女に2013年の「おしん」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した濱田ここねさん。大杉漣さんは白石朋也さんの父親役として登場。両親を失った濱田ここねさんを養子に迎えてくれないか、と加藤明子さんに頼む役どころです。


 劇中の稚児舞は、実際の神事に参加して撮影。日々の生活の中でも禊(みそぎ)を行うなど、様々なしきたりも登場します。

 上映会は8月18日(土)、8月24日(金)、9月1日(土)の3日で、それぞれキャストなどのトークショーも行われます。絵画的に、丁寧な絵作りで表現される稚児舞と、それに絡めた夫婦の形や、命についての物語。なかなかの佳作です。

■映画「神楽鈴の鳴るとき」上映会&トークショー
8月18日(土)19:00~20:30(開場は30分前)
トーク:加藤明子(鏡子役)小沼雄一(監督)増山修(脚本)竹原直子(プロデューサー)

8月24日(金)19:00~20:30(開場は30分前)
トーク:白石朋也(剣役)増山修(脚本)竹原直子(プロデューサー)巫女不二子(MC)

9月1日(土)10:00~11:30(開場は30分前)
トーク:増山修(脚本)竹原直子(プロデューサー)巫女不二子(MC)

場所:武蔵野スイングホール(東京都武蔵野市境2丁目14番1号)、JR中央線武蔵境駅北口・nonowa口より西へ徒歩2分
参加費:大人1500円・子供1000円(各税込・当日先着順・予約不可)

情報提供:株式会社インスパイアード

(咲村珠樹)

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