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日米合同訓練「オリエント・シールド」は腕相撲で開幕

おたくま経済新聞 / 2018年9月5日 16時37分

日米合同訓練「オリエント・シールド」は腕相撲で開幕

日米対抗腕相撲大会

 恒例の日米合同訓練「オリエント・シールド」が、2018年8月26日に宮城県の陸上自衛隊王城寺原(おうじょうじはら)演習場などで始まりました。まずはウォーミングアップで、参加部隊間の相互理解を深める交流事業からスタートです。

 東北地方で唯一、対戦車ヘリコプターや迫撃砲、榴弾砲、戦車などを使った総合的な演習が行える大規模演習である、宮城県の王城寺原演習場。1985年から続く恒例の日米合同訓練「オリエント・シールド2018」は、ここや相馬原演習場などを舞台に行われます。

 陸上自衛隊の参加部隊は、東北方面隊の第9師団 第21普通科連隊(秋田駐屯地)を基幹とする約1200名。これに第9戦車大隊(岩手駐屯地)の74式戦車、東北方面ヘリコプター隊(霞目駐屯地)、第2対戦車ヘリコプター隊などのUH-1、CH-47、AH-1S、OH-6Dなどが参加しています。第2対戦車ヘリコプター隊は、8月26日に行われた「富士総合火力演習」にもAH-1Sを派遣しており、大忙しです。

 アメリカ側の参加部隊は、陸軍第76歩兵旅団戦闘団の第2-151歩兵大隊(インディアナ州兵)を基幹とする約850名。航空機としてUH-60も参加しています。

 開催に際して、参加部隊である陸上自衛隊第9師団司令の岩村公史陸将、アメリカ陸軍第40歩兵連隊司令官のマーク・マランカ准将から、参加部隊に対して訓示が行われます。

 初日は日曜日ということもあり、まずは参加する部隊同士の親睦を深めるところから始めます。相互理解はともに行動する際、非常に重要なことです。

 昼食では互いの戦闘糧食(ミリメシ)を味見。アメリカ軍のミリメシは独特なことで有名(実はイギリス軍も首をかしげる味わい)。食事中和やかに会話が進んでいることから、今回はいい感じだったようです。


 食事が終わると、腹ごなしの運動とレクリエーションを兼ねて、日米対抗の腕相撲(アームレスリング)対決が収納ボックスをリングにして行われました。周りから声援が飛ぶ中対決しますが、やはりアメリカ人の方が体格に勝り、陸上自衛隊は苦戦。


 しかし勝敗はともかく、まずは「命を預け合う仲間」としての意識が生まれることが重要。一緒に記念写真を撮って、初日は終了しました。

 オリエント・シールド2018は、9月19日まで行われ、アメリカの歩兵と陸上自衛隊の普通科隊員が合同で、対戦車戦闘や迫撃砲を使った砲撃、そして総合的な歩兵戦闘を通じて、日米相互における共同作戦遂行能力の向上を目指します。

Image:U.S.Army

(咲村珠樹)

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